ムダ 小橋 昭彦 2001年1月25日 スピードや効率が叫ばれる時代だからだろうか、「ムダ」がなんだか恋しい。何もしなくていい春の午後、草にのんびり寝そべって、空を見上げていた少年時代を思い出す。 類焼見舞いに来てくれたとあるプログラマーに今なにやってるのと […]
落ち穂拾い 小橋 昭彦 2001年1月24日 『晩鐘』と並ぶミレーの代表作といっていいだろうか。刈り入れのあと、畑に落ちた麦の穂を拾う3人の農婦を描いた、1857年の作品。サロンに出品したこの作品に先立つ1857年、ミレーは同じモチーフを扱った『落ち穂拾い、夏』を描 […]
あんぱん 小橋 昭彦 2001年1月23日 おそらく多くのパン屋にあるのではないか。アンパンマンあんパン。3歳を前にした息子はトングを片手に「いたくないかなあ」とつかむのをためらっている。 あんパンは明治7(1874)年に生まれている(日経12月16日)。和洋折 […]
下着 小橋 昭彦 2001年1月22日 人がいつから下着をするようになったのか、定かではない。衣服のルーツはただの長方形の布。そこには上着も下着も無く、腰に巻いた一枚の布を下着とみるか否かでも変わってくる。たとえばアダムとイブはいちじくの葉から服を作ったとい […]
イベントツリー 小橋 昭彦 2001年1月19日 スタートとなる事象を左端におく。そこから考えられる選択肢を順に描き、どんな結果が導かれるかを枝分かれさせていく、こんな分析手法をイベントツリーという。経営分析でも、ロジックツリーといって同様の手法を用いることもある。 […]
18カ条 小橋 昭彦 2001年1月18日 徳川家譜代大名の重鎮、彦根藩主井伊家。その若殿の側役(そばやく)の子孫の家から、一通の注意書きが見つかった(朝日12月10日)。若殿に対して書かれたそれは、18項目からなっている。いわば理想の殿様となるための苦言。 思 […]
火事 小橋 昭彦 2001年1月17日 住んでいる団地の真下の家から火が出た。全焼、わが家にも火が入り、昨夜は親戚宅で避難生活。いま、かろうじて火も水も入らなかった書斎でこのコラムを書いている。家族は元気。ネット接続も回復した。まあしかしこの家はいったん退去 […]
消えゆく家畜 小橋 昭彦 2001年1月16日 世界には今、どのくらいの種の家畜がいるのか。ウシやヒツジ、ブタやウマ、あるいはニワトリやアヒル、ダチョウにいたるまで。国連食糧農業機関(FAO)は、この10年間に家畜・家きん類およそ6379種類のデータを収集している。 […]
K/T境界層 小橋 昭彦 2001年1月15日 Kは中生代白亜紀、Tはそれに次ぐ新生代第三紀。6500万年前の地層をK/T境界層という(日経12月12日)。恐竜をはじめとする、当時の生物種の70%近くが絶滅したといわれる変動期だ。 2000年末から2001年にかけて […]
アメリカンフットボール 小橋 昭彦 2001年1月12日 この時期、アメリカンフットボールファンは落ち着かない毎日だろう。まもなく一年で最大のイベント、スーパーボールだ。アメリカのプロリーグ、NFLの決勝戦。全米が注目、毎年その中継で流れるテレビ広告が話題になったりもする。 […]
日傘効果 小橋 昭彦 2001年1月11日 傘の起源は日傘にある。雨傘が登場したのはせいぜい17世紀頃のことで、古代において傘といえば日傘。 地球も、日傘をさしている。その正体はエアロゾルといわれる気体中を浮遊する微小な粒子だ。気象学的には霧といわれたり、もや、 […]
かるた 小橋 昭彦 2000年12月29日 かるたにはふたつのルーツがある。ひとつは平安時代から行われてきた貝合わせあるいは貝覆いといわれる遊びで、もうひとつはポルトガルから伝わったカルタ(朝日12月17日)。 カルタの語源もポルトガル語のcartaだが、カルタ […]