動物と錯視 小橋 昭彦 2020年7月25日 映画制作の教科書執筆をお手伝いしていた関係で、フレームレートという言葉になじんでいた頃のこと。 映画は一般に1秒間に24コマだけれど、スマートフォンの動画撮影機能の設定では60コマを標準設定にしている。ふと気になって、純 […]
うんちを移植する 小橋 昭彦 2020年6月29日 平成に入る頃、尿を飲む健康法が話題になった。科学的根拠に乏しい話だったが、とりあえずは砂漠や海洋で飲料水が欠乏したときのサバイバル術として記憶している。役立てたことはないけれども。 令和に拡がりそうなのは、 […]
さまざまな名前 小橋 昭彦 2020年6月25日 人の名前ということで言えば、文化によってさまざま。 ちなみにぼくの名はアキヒコだが、「ヒコ」というのは日子からきており、もとは尊称だったと『名前の日本史』(木田順一郎)にあった。 女性名につけられる「子」は […]
ネコの名、イヌの名、イルカの名 小橋 昭彦 2020年6月17日 昨年のリリースになるけれど、上智大の研究者らがネコも自分の名前を認識しているという実験結果を発表していた。 ぼく自身はペットを飼っていないので実感として分からない。ネコ好きにとっては当たり前と思われる結果なのか、あるいは […]
ガラスの(のような)身体 小橋 昭彦 2020年6月11日 今年に入って東大の助教らが発表したリリースのタイトルが印象的で、ツイッターにメモしておいたのを読み返している。 生命の時間はガラスのようにゆるやかに流れる、というのがそれ。 ぼくたちの身体は生化学反応で成り […]
パジャマあるいは部屋着 小橋 昭彦 2020年6月2日 ステイホームはどんな服装で過ごしましたか? たまの休日なら一日中スウェットもあるだろうけれど、毎日それではオンとオフの切り換えが効かない。 高校生の息子がオンラインホームルームに参加したときは […]
等比数列の階段 小橋 昭彦 2020年5月28日 数学、あるいは物理について折に触れて取りあげている。 和算の魅力、無次元数や素数あるいは無限のこと。読み返すと、短い文章の中で簡潔に、しかし分かりやすく説明しようと毎回苦心している。 計算ずくのはずが直感か […]
刻まれた環境 小橋 昭彦 2020年5月20日 屋久島の縄文杉のことを考える。 さすがに7000年との説は見直されているが、少なくとも2170年以上前のものとされる。 2170年という樹齢は、放射性炭素の半減期を用いた方法で調べられたもの。植物は放射性炭素を含んだ炭酸 […]
ホコリの色 小橋 昭彦 2020年5月14日 テーブルの上にグラスを置く。 その中にはもちろん、空気が入っている。そして、大気中に浮遊する微粒子も。 微粒子の中には部屋の中を漂う綿ボコりもあれば、あなたの身体からはがれ落ちた皮膚もある。遠く砂漠から運ばれてきた砂塵も […]
衛生仮説の向こう側 小橋 昭彦 2020年5月11日 病気観に触れた先日のコラムへのコメントで「抗菌グッズ」が流行ったことがありましたねといただいた。そういえば過去に清潔志向を取りあげたことがある。2002年の6月だ。 1996年にO157騒動があった。その名を持つ腸管出血 […]
病気観という病い 小橋 昭彦 2020年5月5日 健康を別の側面から振り返ろうと『日本人の病気観』(大貫恵美子著)を読み返す。1985年刊と古い本だが、逆にそのことでいま新鮮に響く。 たとえばこのような記述がある。 「多くの日本人はかつて、また今日でも比較 […]
アフターコロナ 小橋 昭彦 2020年4月29日 この機会にと、かつて読んだ健康関連の書籍を読み返している。以前書いたことと一部重なるけれど、あらためて振り返る。 健康という言葉は江戸時代末期から明治初期に翻訳語として日本に入ってきた。それ以前の似た言葉でいうなら、養生 […]