県民性 小橋 昭彦 2002年5月6日 全国の都道府県庁の所在地で、もっとも牛肉の消費量が多いのは和歌山市。梅干の購入額でも全国トップで、こちらは紀州梅というブランドもあり、それなりに納得できるけれど、牛肉の場合は、生産量はむしろ低いから不思議。 和歌山人は […]
恋の文法 小橋 昭彦 2002年5月2日 チンパンジーは、単語に相当するものを数百くらいなら覚えることができる。しかし、食事や危険を声にして仲間に知らせるなど「発声」に近く、文法までは持っていない。単語を超えた文のレベルを理解できるかについてははっきりしないの […]
潮干狩り 小橋 昭彦 2002年4月29日 春の1日、浜辺で潮干狩りを楽しむ連休の一こまが新聞に掲載されていて、この風景はいつから続いてきたのだろうと考える。青柳の泥にしだるる汐干かな、句にしたのは松尾芭蕉。品川あたりは潮干狩りの名所として知られており、浮世絵と […]
ブードゥー・サイエンス 小橋 昭彦 2002年4月25日 わきがや人糞などの匂いを研究して、もっとも悪臭と思われるものを爆弾として利用しようという「悪臭爆弾」構想。冗談かと思ったら、米モネル化学感覚センターの研究者たちが国防総省の助成金を受けて進めてきた研究の成果というから、 […]
ccをめぐって 小橋 昭彦 2002年4月22日 ccのことを目にしたとき、ふと相対性理論を解説する一説を思い出して、はじめそれがどうしてかわからなかった。 cc。電子メールで同報相手のところに出ているのと同じ、カーボンコピーの略。米国で生まれたクローン猫の名前だ。た […]
はじまりのころ 小橋 昭彦 2002年4月18日 1日にすれば、という考え方をときどきする。ぼくたちの遠い祖先が日本にやってきて縄文時代が始まった約1万2000年前を午前零時とし、現在を1日の終わりとする。1万年弱続いた縄文時代は、午後7時半までを占める。弥生時代が午 […]
自然の中の数 小橋 昭彦 2002年4月15日 誕生時3070グラムだった子どもが、生後3週間あまりではや4100グラムになっている。日々数百CCのミルクを飲んで、計算するとその1割くらいが体重としてついていることになる。 それで思い出したのが、英国にある動物学研究 […]
同調する 小橋 昭彦 2002年4月11日 胎児の超音波画像は、成長していると実感できて、親にとってありがたいものだ。ところがこれが胎児にとって大騒音だと、米メイヨー・クリニックの研究者が指摘している。人間の耳には聞こえないけれど、羊水を通じて胎児の耳を震わせる […]
いのちの王国 小橋 昭彦 2002年4月8日 この世には動物と植物がいる。そう信じられていたのは、もう昔の話。ダーウィンの進化論を受けて生物の系統樹を構想したドイツの動物学者ヘッケルが先鞭をつけたのが植物・動物の二界説だけど、この二つの王国は1969年に崩壊する。 […]
ゲーム理論 小橋 昭彦 2002年4月4日 100万円あったとする。別人とそれを分けなくてはいけない。分配率を決めるのはあなた。ただし、相手が拒絶すれば100万円は没収、二人とも一銭も受け取れない。相手との相談は不可。さて、あなたは分配率をどう提案する? ウィー […]
さまざまな現実 小橋 昭彦 2002年4月1日 一般的になった仮想現実と似たような言葉で、研究が進められているのに強化現実という技術がある。仮想現実が現実を模倣した世界を構築するものなら、強化現実は、現実の風景に仮想情報を付加する。 東京大学デジタルミュージアムでは […]
ウラの経済 小橋 昭彦 2002年3月27日 米ウォルマート・ストアーズの年間売上高は民間企業として世界最大の2200億ドルという。日本円にすれば約29兆円。スウェーデンの国民総生産に匹敵する。似たような数字をどこかで見かけた、と思い出してみると、日本の地下経済の […]