小橋 昭彦 2001年9月19日

 日本各地に伝わる山野草や動物を利用した民間療法は3万件ほどにのぼるという。 民間研究家の吉田仁志によると、風邪だけでも580事例あったとか。梅干を黒焼きにして熱湯を注ぎ込むというのはよく知られているけれど、果肉を眉間に […]

小橋 昭彦 2001年9月11日

 どうせならもっとはやくにテーマにしてほしかったと言われるかもしれない。ごめんなさい。この夏、みなさんの日焼け具合はいかがだったでしょうか。 このところの美白ブームもあって、今年は日焼けどめクリームがいっそう活躍したので […]

小橋 昭彦 2001年9月10日

 稲刈りの終わった田を見わたして、ふうと息をつく。このあと稲は乾燥させ、もみすりをし、玄米でなければ米をつき、そうして食卓に届けることになる。 親の手伝いをしてばかりで、全体にはこれまで気をつかっていなかった。それでたず […]

小橋 昭彦 2001年9月4日

 昭和42年に出て、ぼくたちが読み聞かせてもらっていた昔話の本を、古い書棚から引っぱりだして子どもに読んで聞かせる。「かちかち山」だ。 そして、それがひどく残酷な物語であることに今さら気づく。いたずらタヌキはおばあさんを […]

小橋 昭彦 2001年9月3日

 ジョン・フォードの名作『駅馬車』を見返す。その戦闘シーンのスピード感は今も迫力をたもっている。主人公たちを乗せて草原を疾駆するのが馬車なら、先住民たちが山肌を駆けおりて走らせるのもまた馬だ。 それで、ふと先住民たちはい […]

小橋 昭彦 2001年8月31日

 今日は最初に1分ほど時間を。目を閉じて、あるいは紙と鉛筆を手に、あなたなりの妖怪を作っていただけませんか。姿かたちと特徴を決めて、命名もどうぞ。 さて、いかがでしょう。 じつをいうとこれがけっこう難しく、ぼくも頭が堅く […]

小橋 昭彦 2001年8月30日

 山を上へ下へ行く「峠」。雨が下に落ちる「雫(しずく)」。神様に供える「榊(さかき)」。よくできた漢字だと思っていたら、これらは日本でその意味から作り出された和製の漢字、つまりは国字だという。 中国にない事物を表すときや […]

小橋 昭彦 2001年8月28日

 俗な話題をとタイトルから思われたかもしれないけれど、地球を守る話なのである。 げっぷとおならといっても、家畜のそれ。家畜が出すげっぷやおならが原因のメタンガスによる温室効果が、あんがい無視できないのだ。畜産大国ニュージ […]

小橋 昭彦 2001年8月28日

 お盆、ふるさとに帰る。仏壇の前、ご先祖さまにご詠歌を唱えるのが昔からのならわし。オンチでカラオケ嫌いなぼくも、こればかりは木魚や鉦(かね)をたたきつつ、声をあわせる。 ふるさとのご詠歌には西国三十三所がうたわれている。 […]

小橋 昭彦 2001年8月27日

 夏休み、しばらくコラムを休ませていただきました。ご理解いただき、ありがとうございました。 京都に戻ってきて、先の週末は団地の地蔵盆。棟の間の緑地にテントをはって、朝から夜まで、子どもたちを中心にゲームをしたりお菓子を食 […]

小橋 昭彦 2001年8月8日

 夏の週末、船遊びをしようと友人に誘われて、琵琶湖に遊ぶ。日帰りの小旅行。こんな旅でもちょっとしたリラクゼーション効果があるのだろうか、月曜の仕事は思ったよりもはかどった。 社団法人日本旅行業協会から、旅の健康学的効果を […]

小橋 昭彦 2001年8月7日

 高校生の頃、友人に「東京人みたいなしゃべりかたするなあ」とよく言われた。兵庫県の片田舎で生まれ、育っている。東京には住んだこともないし、当時は訪れたことさえなかった。母が若い頃数年間東京で暮らしていた影響じゃないかと答 […]