日本各地に伝わる山野草や動物を利用した民間療法は3万件ほどにのぼるという。
民間研究家の吉田仁志によると、風邪だけでも580事例あったとか。梅干を黒焼きにして熱湯を注ぎ込むというのはよく知られているけれど、果肉を眉間に張ったり、果肉をすりつぶして卵黄と砂糖を加え熱湯を注いで飲んだり。ショウガ湯やネギ湯を試みた方もいらっしゃることだろう。
動物や昆虫を利用する民間療法も少なくない。夏ばてにドジョウなんてのはその典型だろうか。勝海舟が肩が凝ったときヒルに血を吸わせたという話も有名。変わったところでは、カマキリの黒焼きを飯粒で練って足裏にはるというのもある。脚気にいいのだとか。
アフリカのチンパンジーたちは、薬草を見分けその効用に応じて口にするそうだが、人類が薬草利用をはじめたのがいつかはわからない。おそらくは、愛する人を気遣う人の心の数だけ、療法があるようにも思う。
よく下痢をしていたぼくにゲンノショウコを煎じてくれていた祖母のおもかげを思い出しつつ、すりきずを作った子どもに、「いたいのいたいの、とんでいけー」なんて慰めている。西洋医学の大家だって、このくらいの呪術は使うんじゃないのかな。
民間療法については「試す・安心・癒す 民間療法」などをご参照ください。チンパンジーの薬草利用については、「野生チンパンジーの世界」の情報をどうぞ。
民間療法で何が有難かったというと、今年の猛暑で久しぶりに出来てしまった
「あせも」に困っていたときです。
市販薬の酸化亜鉛製剤は塗ったときに痒みは抑えますが、皮膚の荒れには
全然効果がありません。
そこで【桃の葉】を煎じて湯上りに噴霧したら、日増しに回復して、とうとう全快
に近い状態に戻りました。 今は以前よりすべすべの肌になりました。
ほとんど水と変わらぬ成分なので、赤ちゃんのあせもにも良いと思います。
残った桃の葉は、大量に陰干して来年に備えています。
私の小学校前、祖祖母が下痢の薬と言って、ご飯を炊くお釜の黒いすす(炭素)とリンゴの磨り潰したものを和えた真っ黒なものを、食べさせて貰った。”腸の掃除”と言っていたが不思議の良く下痢が治った。
おねしょの薬として、何度かアカガエルの串刺しにした小さな乾燥したものを火にあぶって食べさせられた。これはアカガエルが効いたのか、小学校に入る頃には、おねしょはしなくなった。
虫下しに、海人草の煎じたものを何度か呑まされた。回虫が沢山出てきたのを覚えいる。その後、この海人草と同じ成分の薬が”サントニン”と記憶しているが間違いだろうか?
こう数え上げるときりがない。民間療法3万件というのもあながち嘘でもなさそうだ。
うっかり敬称を略していました。「民間研究家の吉田仁志さん」に訂正します。
さすがに、いろいろな療法があるのですね。
療法さまざまを拝見しまして
当然と言えば当然ですが療法が確立するまでの苦労?を
最近目の当たりにしましたので思わずメールしました
彼の父親は漢方専門の薬剤師
彼は国立病院等の調剤が主な薬剤師
昨日彼の両二の腕に500円大の生々しい火傷の痕がありました
聞いてみると???と言う草?を揉んで貼ると喘息に効くとのことで自分で試したそうです
当然彼はこうなると言う事はある程度知っていてトライしたそうですが
ひどい物でしょうドライブしてて道端で見つけたので
採ってきたんですょとの事
長い年月でのこういう事の繰り返しで安全な療法が
確立したのかなと感じた彼の火傷痕でした
彼のホームページです
宜しければ
http://www.tsuyama-kanpou.co.jp/
民間療法にもいろいろありますが、中には(いや、かなり?)、『そりゃ、そいつが治ったのは単なる偶然だろう!』ってなモノも多いですよね。
療法ってのとは、またチト違いますが、タレントのダイエット本なんて……。
私の時代は「いたいのいたいの遠いお山にとんでいけ0」でしたが、今は違うそうです。甥っ子の通っている幼稚園では「いたいのいたいの先生が食べちゃうぞ0ぱくっ」らしいです。子供の素朴なギモンで、「いたいのがいっぱい飛んでくるお山の人がかわいそう」ということらしいですよ。何のギモンももたずに、痛みも何もかも自分の知らないところとか、知らない人なら関係ないからいいやって思ってしまう自分を少し?反省。