今日は最初に1分ほど時間を。目を閉じて、あるいは紙と鉛筆を手に、あなたなりの妖怪を作っていただけませんか。姿かたちと特徴を決めて、命名もどうぞ。
さて、いかがでしょう。
じつをいうとこれがけっこう難しく、ぼくも頭が堅くなったなあ、とちょっと落ち込んだ。純粋にトシのせいならいいけど、時代のせいで、みんながみんなそうだってことはないだろうな、と思った次第。このところ妖怪人気のようだけど、皮肉にも妖怪のすむ土壌は、世の中からなくなった気がしてしかたないのだ。
このほど新たに見つかった江戸時代の絵巻から、新顔の妖怪があらわれたという。波が竜の形となった波蛇(なみじゃ)、牙と角をもった蟹鬼(かにおに)、渋い顔をした充面(じゅうめん)。有夜宇屋志(うやうやし)や真平(まっぴら)なんてのもいて、説明はないけど、さてどんないたずらをするのか気になる。
これら妖怪の数々に、豊かなもうひとつの世界があったことを思い出す。天狗や河童から児啼爺 (こなきじじい)まで、日本にはかつて数百という妖怪が住んでいた。ぼく自身、田舎に暮らした少年時代は、妖怪世界の隣にいたのではなかったか。闇の中、風にせせらぎのような音をたてる竹やぶ、すすだらけの屋根裏の奥にかさこそと這い回るなにものか。
妖怪が身の回りからいなくなったのは、闇がなくなったことと無関係ではないだろう。ぬばたまの夜なんて言葉も今はほとんど聞かれず、世の中リアルな恐怖ばかりで妖しさは薄れてしまった。
それにしても、追い出された妖怪たち、いったいどこに行ったのか。満員電車の片隅やマウスの下にでも隠れていないか。
妖怪については、「妖怪世界」が詳しいです。「怪」「日本の妖怪」もどうぞ。また、「水木しげるの妖怪ワールド」もどうぞ。
妖怪って、その当時生きていた人々の性格描写のような
気がします。
現代の妖怪は、出没地は政界。魑魅魍魎の巣ですね。
好物は、「利権」「お金」で、慢性の傲慢症候群。
外務省はと言えば、魔界城ですね。
好物は、「税金」。慢性の見栄っ張り症候群。
現代の妖怪たちは、困った妖怪ばかりですね。
「癒し」を考えたら、断然、『座敷童子』でした。
そんな、「癒し」系の妖怪キャラって考えているだけでも何となく癒されてきませんか
今の時代
寝起きに女性が
素顔で鏡の前に立つと
そこに妖怪が写っているそうです。