光を止める 小橋 昭彦 2001年2月19日 光速は一定だ、という言葉が一人歩きしちゃっているから勘違いしてしまうのだけれど、光の速度が一定だというのは真空中の話。物質の中を通るときは変化する。水に入るとき屈折するのはそのためだ。 光の速度は真空中ではおよそ秒速3 […]
太陽の香り 小橋 昭彦 2001年2月16日 類焼による煙で汚れた布団をクリーニングに出した。仕上がりの日ははっきりとわからないという。聞くと、クリーニング後天日にあてるから、天候によるのだとか。太陽光にまさる仕上げ方法はないらしい。 そう、晴れた日の午後、干して […]
大局将棋 小橋 昭彦 2001年2月15日 将棋にもさまざまある。世界に目を向ければ、三大将棋としてあげられるのが日本の将棋と中国の象棋、西洋のチェス。駒に文字が書かれた将棋や象棋、形で見分けるチェス。升目の中に駒を置く将棋やチェス、線上を動かす象棋。形は違うけ […]
ライデンフロスト 小橋 昭彦 2001年2月14日 石油ストーブにやかんをかける。こぼれた水滴が、しばらく熱くなった天板の上で転げている。すぐには蒸発しない。ああ、ライデンフロスト効果だ、なんて眺めている。 そんな、科学を身近に感じる機会が減ってきたと最近思う。団地暮ら […]
小太り遺伝子 小橋 昭彦 2001年2月13日 肥満に関係する遺伝子が見つかり「肥満遺伝子」と話題になったのは1994年のこと。この表現から勘違いされることが多いが、肥満を起こす遺伝子ではなく、本来は肥満を防いでいる。それが損傷することで、肥満を抑制するレプチンと呼 […]
すごろく 小橋 昭彦 2001年2月9日 すごろくには盤すごろくと絵すごろく、ふたつの系統がある。盤すごろくの歴史は古く、古代メソポタミアや古代エジプトでも遊ばれていた。ツタンカーメンの副葬品にも「セネト」と呼ばれる遊戯盤がおさめられている。18歳で死去したと […]
オーロラ 小橋 昭彦 2001年2月8日 遠近効果で、写真では山の頂にさえ届きそうに見えるオーロラだけれど、その下のヘリの高さはおよそ100キロメートル。ジャンボ・ジェット機の飛ぶ高さが10キロだから、オーロラははるかに高い。スペース・シャトルがその中を通るこ […]
行司 小橋 昭彦 2001年2月7日 大相撲の取り組みを主導する行司だが、その仕事は土俵外でも番付書きから場内アナウンスまで幅広い。現在、定員は45名、定年は65歳と決まっている。 実力で番付が決まる力士と違って、ほぼ年功序列の世界。幕下以下から、十両格、 […]
茶の伝播 小橋 昭彦 2001年2月6日 抹茶、緑茶、紅茶とお茶にはさまざまあるけれど、いずれもルーツは中国。チャ樹の原産は雲南省だとされる。ただ、文化として育っていったのは武陵山(ぶりょうざん)と考える方がいいようだ。 茶はもともとは食用にされていたと考えら […]
そろばん 小橋 昭彦 2001年2月5日 京都の北野天満宮では、年始のそろばんのはじき初めが恒例行事となっている。2001年は長さ5.5メートル、珠(たま)の数2000個という世界一の長尺そろばんが奉納された(朝日1月6日)。 そろばんにはどこか東洋のものとい […]
腕時計 小橋 昭彦 2001年1月31日 腕時計のもととなる機械式の時計がいつできたか、明確ではない。およそ700年から800年前ともいわれている。もちろん、当時はとても持ち運べるようなものではない。携帯できる時計はというと、16世紀はじめ、ピーター・ヘンライ […]
カメムシ 小橋 昭彦 2001年1月30日 先週末の大雪で関東は混乱したそうだけれど、お変わりありませんでしょうか。ふるさとではカメムシが大量発生する年は大雪になる、という言い伝えがあり、5年ばかり前の豪雪の年は、確かにカメムシの多い秋でした。今年の関東はどうだ […]