石油ストーブにやかんをかける。こぼれた水滴が、しばらく熱くなった天板の上で転げている。すぐには蒸発しない。ああ、ライデンフロスト効果だ、なんて眺めている。
そんな、科学を身近に感じる機会が減ってきたと最近思う。団地暮らしになって石油ストーブからガスファンヒーターに変えてしまったし。
熱い鉄板の上で水滴が蒸発せずに転がっているのは、水滴が落ちた瞬間に接触面が蒸発して水蒸気の膜を作り、鉄板との間に断熱層を作ったからだ。
かつて話題になったアニメーション『エヴァンゲリオン』では、陽電子方が標的に到達する前に大気と対消滅しない説明としてこの現象を引用していたようだ。空想だけじゃなく、たとえば熱く焼けた鉄棒を握ったりなめたりする大道芸の鉄人も、唾液や汗によって舌や手と鉄棒の間にライデンフロスト効果が生まれ、やけどから防がれている(朝日1月12日)。大道芸もまた科学。
書斎の窓にはりついて外を見ていた子どもが、おとーさん、みえなくなった、と声をかけてくる。みると、子どものはく息でガラスは真っ白。「なんで」と小さな声。ふと気付く。科学に接する機会が減ったんじゃなく、ぼくが科学から遠ざかっていただけなんだと。
今日の没ネタ。翼長78.19メートル、世界一の折りづる(朝日1月12日)。
陽電子方→陽電子砲、です。ごめんなさい。
小学生などの長期休暇中に、子供の『何故?』に答えるラジオ番組をよく耳にします。
たいていは説明できるものですが、子供の着眼点って、結構おもしろいですよね。普段、気にかけないトコに『?』を感じるのって、ある意味うらやましいです。
ところで、説明できるのはいいとして、それは『大人の言葉』(ちょっと語弊あり?)での説明。子供に判るように説明する、回答者の方(どこかの教授とか)は、やっぱり凄いですね。
初めての登場です。お手柔らかにお願いします。
「科学」といえば,学研の科学と学習(笑)。 今でもまだ小学1年生06年生用に発売されています。私の時代には,エナメル線を自分で巻いてモーター作ったり,ラジオ作って聞いたりしていましたが,今の科学の付録の進化はすごい!
太陽電池で車が走るとか,光センサーや発光ダイオードも登場します。
うちの子供現在小学1年生ですが,毎月科学が届くのを楽しみにしています。お化けえびを育てたり科学手品で得意になったり…。
また最近は「大人の科学」も発売されて,エヂソンの蓄音機などを付録につけています。