遠近効果で、写真では山の頂にさえ届きそうに見えるオーロラだけれど、その下のヘリの高さはおよそ100キロメートル。ジャンボ・ジェット機の飛ぶ高さが10キロだから、オーロラははるかに高い。スペース・シャトルがその中を通ることさえある。
オーロラが放電現象によって発生していると考えられるようになったのは19世紀末のこと。太陽風に起因している様子がわかってきたのは、ロケットや人工衛星を使う宇宙観測時代のたまものだ。米国が人工衛星を使ってはじめてあげた業績といえばバンアレン帯と呼ばれるエネルギーの高い放射線帯の発見だが、それもオーロラ観測がきっかけ。
オーロラの名はローマ神話の夜明けの女神アウロラに由来する。ただ、その明るさはじつはそれほどでもなく、通常は月に照らされた雲と同程度だという。原理的にはネオン管が光るのと同種の原理だけれど、その電力はやはり桁外れで、大型の発電所の発電電力のおよそ1000倍くらいの電力が発生しているとか。
オーロラの見られる日数は緯度によっており、日本では北海道北端でせいぜい10年に1度。欧米ではニューヨーク、ロンドン、モスクワあたりで年間10夜、サンフランシスコやパリで一年に一夜の頻度だという。
このところさかんなオーロラ観光。昨冬は日本から1万人以上がオーロラを見にアラスカへ出かけたとか。スウェーデンなどを訪れる人もいる。オーロラ観光に訪れるのはもっぱら日本人とドイツ人だそうで、地元ではもの好きと見ているらしい(朝日1月8日)。そういわれたっていいや、やはり見てみたいよね。
オーロラについて「アサヒビール自然科学教室」が出色。関係の深い太陽活動については、「平磯宇宙環境センター」をどうぞ。
今日の没ネタ。短くなっている言葉の寿命(朝日1月8日)。
2000年11末にノルウエーのトロムソで観て撮影してきました。
2/8朝日新聞朝刊の第1面にオーロラのカラー写真が掲載されていて、20秒露出とありますが、意外に動きが速いので、5秒間露出してASA800のフィルムを4倍増感現像しました。
それでもカーテン状のすそのあたりが動いて写っていました。
私のホームページにはオーロラ撮影の要領を載せてありますので、これから出かける方は参考になさって下さい。
「Akioの旅での発見」 です。
> その下のヘリの高さはおよそ100キロメートル。
対流圏の厚さが10kmだから、そんなところはヘリは
飛べないですよ。
ヘリとHeliのちがい。
新居移転おめでとうございます。
下辺の、くらいの表現にしますね。
私もオーロラに憧れて見に行った一人です。
2000年3月、当初ツアー人員が6名とのことでしたが、
千歳空港で私と友人の2名だけ。それでも添乗員動向
で、個人旅行のように過ごしました。
ノルウェーのトロムソ滞在3日間の内、オーロラが出た
のは1日。でも見られたのはラッキーだったかも・・・。
やはり、地元の人は空を見上げている私たちに、どうして
こんな小さなオーロラで感激しているのか、という感じ。
大きく、色が何色にも重なっていた百科事典(小学生の時に見た)ものとは違い、ちょっぴりがっかりしたげれど、
また、もっと北極圏に近いところに行き見たいと思っている私です。そうそう、現地のガイドはドイツからの留学生
でした。トロムソにはオーロラ観測や研究の大学があり、
日本人とドイツ人のオーロラに神秘性を感じてしまう性質は似ているのかもしれませんね。