みち 小橋 昭彦 2002年1月6日 京都駅そばにオープンした「京の道資料館」に足を伸ばす。100平方メートルあまりと小さな施設で、展示物は多くない。床にある約半世紀前の京都の市街地図がその上に立つものを、タイムマシンで上空から眺めているような、不思議な気 […]
車輪に乗る 小橋 昭彦 2001年12月19日 世紀の発明として話題を呼んだ「ジンジャー」の正体が明らかになった。セグウェイと名づけられた立って乗る二輪車。20世紀を支配した自動車、あるいは便利で環境にもやさしいといわれる自転車に並んで利用されるようになるかどうか。 […]
サーカス団 小橋 昭彦 2001年12月19日 散歩の足をのばして立ち寄った公園に、サーカス団が来ていたのだった。おおきなテントの支柱ごとに立てられた団旗が、北風にパタパタと音を立てている。入り口に立って看板を見ると、公演はちょうどその日からはじまっていて、2カ月間 […]
くいだおれ人形 小橋 昭彦 2001年12月16日 京の着だおれ、大阪の食いだおれとよく言われ、大阪・道頓堀に来た観光客は、紅白の衣装を着て太鼓をたたく「くいだおれ人形」と一緒に記念写真を撮る。すっかり大阪の顔。関西国際空港開港時には、パスポートを取得して海外旅行に出か […]
味わいを知る 小橋 昭彦 2001年12月14日 仕事後のビールはうまい。ストレスがたまると苦みに対して鈍感になるそうで、それが苦いビールでも仕事後ならおいしく感じられる理由のひとつ。 苦いといえばコーヒーなどのカフェインも代表格。植物が苦い物質を生産しているのは、動 […]
子どもの期間 小橋 昭彦 2001年12月12日 子どもが生まれて3年と8カ月。来年からは幼稚園かと思っていたら、4月生まれの彼は、幼稚園にはまだあと1年あるのだった。小学校から中学校、その先へと想像するとまだ20年は「子ども時代」が続く。 子ども時代がこれほど長い動 […]
はりきらないで 小橋 昭彦 2001年12月12日 野球のカーブやフォークが意識して曲げたり落としたりされるのに対して、ゴルフの初心者は、打ったボールが勝手に「曲がる」ことにとまどう。たとえば、右に曲がるスライス。クラブを外から内へ振りぬく、あるいはクラブ面が右に傾くの […]
落ちないフォーク 小橋 昭彦 2001年12月10日 子どもの成長にあわせ、ボール遊びをよくした。最初は無難に風船から。ノモだササキだと親ばかをつぶやきつつ放りあげる。 ノモ、ササキといえばフォークボール。ご存知の方もあるだろう、フォークボールは地球の重力に引かれて自由落 […]
おかめさん 小橋 昭彦 2001年12月9日 諸病封じ、千本釈迦堂の大根焚(た)きに参る。子どもの分の大根をおまけしてくれて、ほくほく、親子でつつく。見上げた本堂は1227年の造営。応仁の乱で焼け残った、京都でも最古の建築物だ。 この本堂建築に参加した大工に、高次 […]
信者獲得 小橋 昭彦 2001年12月7日 浄土宗総合研究所が布教支援システムを開発したと新聞にあった。全国約3300の市区町村が対象で、住民数や増加率、25年後の予測人口、寺院数などをもとに、それぞれの地域での布教の「有望度」を点数化する仕組み。 よく知られて […]
力石 小橋 昭彦 2001年12月6日 いまでいえば重量挙げだろうか。オリンピック種目としてウェイトリフティングが登場したのは1896年の近代オリンピックの第1回アテネ大会以降だが、神に供物を捧げるという意味もあって、古代から力自慢は行われていた。階級により […]
虫の居どころ 小橋 昭彦 2001年12月5日 虫めづる姫君という『堤中納言物語』所収の話。蝶よりも毛虫が好きで、かたつむりを集めたり童(わらわ)に虫にちなむ名前をつけたり。読んだことはなくても、虫愛ずるというフレーズを覚えている人は多いかもしれない。日本人は、虫を […]