ぼくたちの地層 小橋 昭彦 2012年7月31日 地質年代というと、どんなイメージを抱かれるだろう。 たとえばそれは、人為の及ばない長い時間の積み重ね。ぼくにとってはそんなイメージの言葉だったものだから、「人新世」という新たな地質年代を作ろうという話に、驚かされた。 地 […]
脳の中で起こる遺伝子ジャンプ 小橋 昭彦 2012年5月8日 日経サイエンス掲載の「ジャンピング遺伝子」の話が面白い。 一卵性双生児なら遺伝子が同じで,生育環境も同じなら個性も似てくるように思えるが,なぜ違いが生まれるのか? 近年,注目されているのは“ジャンプする遺伝子”だ。この遺 […]
笑顔はいつ幸福の象徴になったのか 小橋 昭彦 2012年5月8日 DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビューの幸福の戦略特集では、ピーターN.スターンズの「幸福の歴史」もおもしろい。 幸福イコール笑顔がステレオタイプになったのはいつか。19世紀になると、一転して幸福を求める態度が一 […]
日本語は速い言葉だけど、多く情報を伝えるわけではない 小橋 昭彦 2012年5月7日 日本語って、1秒あたりの音節数でいえば、スペイン語と並んで多く、「速い」言葉だったんですね。一方で、遅い言葉としては中国語。
盲腸は善玉菌の「野生の楽園」? 小橋 昭彦 2012年5月6日 盲腸って、役に立たないことの象徴のように言われる。 でも、だったらなぜ退化して失われてしまわないのか、という疑問。最近の研究で、もしかすると腸内の善玉菌の宝庫となっていて、コレラなどの病原菌から体を守るときの役に立ってい […]
幸福度を測定する 小橋 昭彦 2012年5月5日 ハーバード大学の学生Matthew Killingsworth による幸福度研究。 「Track Your Happiness」がそのサイトだけど、携帯で「今幸せ?」と尋ねて回答をもらう方法。通常、こうした主観的な回答は […]
イースタリンの逆説 小橋 昭彦 2012年5月5日 最近は幸福についての議論が盛ん。当サイトで類似の話題をとりあげたのは何年前だったかな。 しあわせですか コラムにしたのは8年ほど前のことか。それ以後も、気になってなんどかとりあげている。「NIMBYと幸福感」「豊かになっ […]
幸福になるための習慣について 小橋 昭彦 2012年5月5日 ハーバード・ビジネス・レビューの最新号の特集が『幸福の戦略』。気になる論文が豊富。 『幸福優位7つの法則』のショーン・エイカーによる「PQ ポジティブ思考の知能指数」は、幸福感を制御する能力(PQ)を高める方法について書 […]
ティラノサウルスもノミに悩まされていた? 小橋 昭彦 2012年5月2日 ティラノサウルスの生体にも羽毛があったのではというニュースが話題だけど、そのなかにいたかもしれない、体長2センチあるノミの話。 もっとも、このノミ、現在のノミの直系の先祖ではないらしい。原生のノミの期限は約6000万年前 […]
脊椎動物の脳の進化的起源 小橋 昭彦 2012年5月2日 どうしても脳を考えるために発達したと人間中心で考えてしまいがちなんだけど、起源はもっともっと原始的なところにあったかもしれないってことかな。 ギボシムシの前端部を指定する遺伝的プログラムが、脊椎動物のものと非常によく似て […]
Y染色体は消えない 小橋 昭彦 2012年4月30日 Y染色体が消えつつある、という説がある。2002年の論文「Human spermatozoa: The future of sex(Nature 415)」でAitkenらが出したもので、Y染色体の崩壊率を考えると100 […]
戦争生態学 小橋 昭彦 2012年1月23日 natureダイジェスト2011年11月号に、「戦争生態学」なる分野に触れた記事がある。 元となる記事は”Spoils of war”(Nature476,371(25 August 2011))だ。 Conflict […]