Y染色体が消えつつある、という説がある。2002年の論文「Human spermatozoa: The future of sex(Nature 415)」でAitkenらが出したもので、Y染色体の崩壊率を考えると1000万年後に消失するのではという説(もちろん、そのときには性別決定遺伝子は別のところに出現しているはず)。
しかし、ヒトとアカゲザル(約2500万年前に分岐)のY染色体を比較し、両者のY染色体がほぼ同じだったことから、今後も消滅しないであろうという見方がこのほど発表された。
Men can breathe a sigh of relief — their sex-determining chromosomes aren’t going anywhere. A study of human and rhesus monkey Y chromosomes questions the notion that the Y is steadily shedding genes and is doomed to degenerate.
引用元: The human Y chromosome is here to stay : Nature News & Comment.