雑学コラム

小橋 昭彦 2008年4月24日

 物性物理学の沢田功さんが「およそ数学」を薦める著書で、40人がいるクラスでも、高校生たちが占める体積は教室の0.8%にしかならないと書いていて、おもしろいなあと思った。満員電車ならそんなことはなかろうと、さっそく自分で […]

小橋 昭彦 2008年2月18日

 うっすらと雪化粧した朝、同郷の俳人、捨女の作とされる「雪の朝二の字二の字の下駄の跡」を思い起こしつつ、子どもの手を引いて保育園バスの待合所まで歩く。着流しに下駄が普段着なのだが、板についていないのか、つま先で地面をけっ […]

小橋 昭彦 2007年9月12日

 自動販売機はいつからあるのでしょう。特許庁の『技術分野別特許マップ』に詳しくありました。それによると、紀元前215年、エジプトの神殿に「聖水」を販売するために設置されたのが始まりだとか。当時の人が現代の「聖水販売機」に […]

小橋 昭彦 2006年12月13日

 町の中心部に弥生時代の遺跡があって、住居の復元図が掲げられている。さらに時代を遡れば、あたり一帯は列島を南北に行きかうマンモスの通り道だったそうで、西に広がる沼地にマンモスを追い込んで狩っていたという。季節になると近く […]

小橋 昭彦 2006年10月20日

クジラの年齢は耳垢で知ることができる。何年か前に書いたけれど、覚えていらっしゃるだろうか。暖かい海と寒い海を回遊するため、1年ごとに耳垢に明暗の成長層ができるのだ。樹木と同じく、動物にも夏と冬でこうした成長層ができ、年齢 […]

小橋 昭彦 2006年6月20日

別のところで、サッカー日本代表のジーコ・スタイルにからめて、自発性が組織に及ぼす影響について書いた。その中では詳しく書かなかったけれど、個々の自発的な動きが、違うレベルで見ればある秩序を示して有効にはたらく事象を念頭にお […]

小橋 昭彦 2006年4月30日

 手品に詳しくないぼくでも、フーディーニの名は知っている。脱出術で人気を得た、20世紀前半のマジシャン。その芸名のもとになったのが、近代マジックの父ロベールウーダンだ。彼らが活躍した19世紀から20世紀にかけては、近代マ […]

小橋 昭彦 2006年3月31日

子どもをつくるという表現の特徴に気づかされたのは柏木恵子氏の著書『子どもという価値』のおかげだった。何気なく使う表現だけれど、たとえばそれは「授かる」にくらべて、親の意思を前面に出している。計画出産することが多い現状を反 […]

小橋 昭彦 2006年3月1日

 次男が保育園で借りてきた『ワニくんのおおきなあし』を一緒に読む。並外れておおきな足を持ったワニくん。大きいから画びょうも踏んづけちゃうし、人ごみで踏まれちゃうし、車にまでひかれてしまう。でもねっていうお話。読み聞かせな […]

小橋 昭彦 2006年2月15日

 決して主流ではないけれど、まじめにとらえる向きも増えてきたというところか。生命あるいはその前駆となる有機分子が宇宙からやってきたという、パンスペルミア説。なかには、高度な文明を持った地球外生命が原始の海をたたえた地球を […]

小橋 昭彦 2006年2月1日

 音楽心理学の入門書にあたっていて、おもしろい実験にであった。ヘッドフォンをかけて、右と左の耳から違った音列を聞いてもらう。たとえば右から「シ・レ・ラ・ファ」、左から「ド・シ・ミ・ソ」。すると被験者は、右から「シ・シ・ラ […]

小橋 昭彦 2006年1月15日

 子どもの頃に見たウールマークのテレビCMが、今も心に残っている。1970年代のことだったろう。企業名と思っていたが、羊毛輸出業者による自主企画マークだと後年知った。もっとも成功したマークのひとつだと、最近マークについて […]