小橋 昭彦 2001年4月17日

 現在、地球上には約14億立方キロメートルの水が存在している。サイコロ状にするなら一辺は1120キロメートル。青森から下関までの直線距離にほぼ等しい。こう表現するとそんなものか、と思われるかもしれないが、では高度1120 […]

小橋 昭彦 2001年4月16日

上司にしかられているとき、あるいは重要な発表の直前。ねっとりしただ液が口の中に広がり、ごくりと喉を鳴らす、そんな経験のある人は少なくないことだろう。なにせこの世はストレス社会。 米国の社会学者ホームズらによる、ストレスと […]

小橋 昭彦 2001年4月12日

 言葉は、日々新しい。ほぼ10年ごとに改訂されている三省堂国語辞典の場合、新版が出るごとにおよそ3000から4000の新項目が加わっている。1日にひとつは辞書掲載レベルの言葉が生まれている計算。いまの新聞を調べると、カタ […]

小橋 昭彦 2001年4月11日

 そう、わが家にも井戸があった。汚れて帰った夏の午後、腕に足に、ひんやり冷えた水を浴びた。スイカをつるして冷やしたりもしたっけ。あの井戸水は、どのくらいの年を経た地下水だったろう。 地下水の年齢は、地域によっておおきな差 […]

小橋 昭彦 2001年4月10日

 きなくさい、という。類焼にあったときのあの匂いはまさに字義どおりだったと思い出す。ともあれ、きなくさい奴といった表現を生むほど、危険を察知するのに、嗅覚は人間にとって重要な情報源だったわけだ。 危険を察知するだけではな […]

小橋 昭彦 2001年4月9日

 字形からいえば、二枚扉の上に横木を掛け渡したのが門。一枚扉の「戸」と区別されてきたわけだが、屋外に独立して建つのを門、建物の出入り口を戸、という使い分けもあって、現代の日本における用法はそれを伝えている。 門はもちろん […]

小橋 昭彦 2001年4月6日

 フィンセント・ファン・ゴッホの作品に『夜の白い家』という絵がある。最後の数カ月を過ごしたパリ郊外のオーベール・シュル・オワーズの風景を描いたもの。赤い屋根の白い家、その右上にひときわ明るく輝く黄色い星。 この絵の描かれ […]

小橋 昭彦 2001年4月5日

 遠足の前の日、200円を手に友だちと連れだって学校近くの駄菓子屋へ。上限とされるその金額以内で、どんなお菓子を揃えるかが楽しみだった。 人間の遺伝子の数がおよそ3万個と、これまでの10万個という予想より少ないことが話題 […]

小橋 昭彦 2001年4月4日

 日本に初めてポストが設置されたのは1971(明治4)年のことだ。名称は一定ではなく、書状集め箱などと呼ばれたりしていたという。翌年には角柱型の木製ポストが登場。黒塗りで、表に大きく「郵便箱」。これをはじめてみた人が「た […]

小橋 昭彦 2001年4月3日

 抗うつ薬として米国で大ヒットした「プロザック」。世界で2000万人が服用したとも言われるその薬には、セロトニンの働きを助ける作用がある。 セロトニンというのは脳内物質のひとつで、これが減ると片頭痛を起こしたり、攻撃的に […]

小橋 昭彦 2001年4月2日

 編集ソフトの説明にはカラムの調整なんて表現がされているから気づかなかったけれど、そう、縦列を意味するカラムと、この小文のようなものを指すコラムは、もともと同じcolumnだ。 コラムの歴史は古く、1751年に英国の新聞 […]

小橋 昭彦 2001年3月30日

 グローバル化の進む天気予報の世界。現在では、10の気象衛星、約4000の観測所、約7000隻の船などからの情報が、専用の通信システムを通して毎日配信され、各国で共有されている(朝日3月3日)。気象庁が1日に収集する情報 […]