フタバスズキリュウ発掘物語―八〇〇〇万年の時を経て甦ったクビナガリュウ 小橋 昭彦 2008年7月19日 こちら丹波市でも恐竜化石が見つかって、以来ちょうど2年になろうとしているのだけれど、なんだか盛り上がっている。 盗掘などの心配があったため、一般に公開されたのは発表から半年たった昨年の1月だ。ティタノサウルス類ではな […]
心の科学―戻ってきたハープ 小橋 昭彦 2008年6月13日 すべては戻ってきたハープから始まった。 カリフォルニア大学心理学部助教授による、超能力についての探求の旅。科学者にとって、超能力を研究することはある意味とても危険なことだ。「アッチの人になった」と学会から無視されかね […]
まぐれ―投資家はなぜ、運を実力と勘違いするのか 小橋 昭彦 2008年6月9日 おもしろいテーマをとりあげている。もう少し文章が流れていればよかったなあ。 副題は問いかける。 投資家はなぜ、運を実力と勘違いするのか。 答えを一言で表現するなら、こうだろうか。 人間とはそういうものだから。 […]
白い仮説 黒い仮説―ニセ科学を見破る思考実験 小橋 昭彦 2008年5月19日 先に『怪しい科学の見抜きかた―嘘か本当か気になって仕方ない8つの仮説』を紹介した。今回の副題が「ニセ科学を見破る思考実験」だから、似た路線。もっとも、読みやすさということでは本書に軍配があがる。その分、踏み込みは浅くな […]
DNAでたどる日本人10万年の旅―多様なヒト・言語・文化はどこから来たのか? 小橋 昭彦 2008年5月13日 多様。日本特殊論を唱えたいわけではないが、DNAからみたとき、日本は、出アフリカの3系統の末裔すべてが見られる、世界的にも珍しいところなのだという。 DNAによる系統分析には、母方からのミトコンドリアDNAによるもの […]
怪しい科学の見抜きかた―嘘か本当か気になって仕方ない8つの仮説 小橋 昭彦 2008年5月9日 まずは副題にある8つの仮説を並べておこう。 ゲイは遺伝である 世界は神が設計した(インテリジェント・デザイン説) 人間は昔よりバカになっている 念力で物を動かせる 地球温暖化は心配することない 宇宙に複雑な […]
大気の海―なぜ風は吹き、生命が地球に満ちたのか 小橋 昭彦 2008年5月1日 なんて印象的なプロローグだろう。 ニューメキシコ上空、3万1000キロメートル、1960年8月16日。与圧服に穴があけば、たちまち血液が沸騰してしまう、薄い空気の中。 ジョセフ・キッティンガーは、この危険に満ちた領 […]
恐竜はなぜ鳥に進化したのか―絶滅も進化も酸素濃度が決めた 小橋 昭彦 2008年4月26日 生命が陸上にあがるにあたって、酸素濃度が関係していたという説を知ったとき、深く納得したのを覚えている。 およそ4億年前、それまであった3つの大陸がくっついてローラシア大陸が形成された。これによって大陸に囲まれていた内 […]
水平線までの距離は何キロか?―文系でも楽しめる「およそ数学」の世界 小橋 昭彦 2008年3月27日 副題にある「文系でも楽しめる」というのは、理系の入門書の常套句。ついでに言うなら「数式を使わずに」というのもよくあるが、本書はそれはうたっていない。いないし、数式はシッカリ使われている。苦手な人は苦手だろう。しかし、そ […]
千鶴子には見えていた!―透視は、あっても不思議はない 小橋 昭彦 2008年3月3日 竹内久美子サンは、利己的な遺伝子の見方から、生物行動のユニークな解説書を書いてきた人(たとえば「茶髪か黒髪か」を書いた時に紹介した、『BC!な話』など)。 その竹内サンが「透視は、あっても不思議はない」と言い切ってい […]
1491―先コロンブス期アメリカ大陸をめぐる新発見 小橋 昭彦 2008年2月9日 副題にある「先コロンブス期アメリカ大陸」と言われてぼくの脳裏にまっさきに浮かぶのは、テオティワカンだ。今確認すると1975年の版とある、『テオティワカン』と題された写真付の書籍がある。親に無理を言って買ってもらったのだ […]
人間行動に潜むジレンマ―自分勝手はやめられない? 小橋 昭彦 2008年2月6日 自分勝手とは何か。 自分にプラスかマイナスかを横軸に、相手にプラスかマイナスかを縦軸にグラフを描いてみよう。自分にプラスで相手にプラスなのは共存共栄。自分にマイナスで相手にプラスなのは利他行動。そして、自分にプラスで […]