夢に迷う脳―夜ごと心はどこへ行く? 小橋 昭彦 2008年2月1日 アラン・ホブソンといえば、夢研究の第一人者。「夢の科学 (ブルーバックス)」の著者でもあり、これはすごくおもしろい本だった。 夢というと、「空を飛ぶのは何の象徴」といった夢判断的な考え方がまだ幅をきかせているのじゃな […]
迷惑な進化―病気の遺伝子はどこから来たのか 小橋 昭彦 2008年1月20日 たとえば糖尿病は、環境要因だけで発病するものではない。発病に関与する遺伝子を持っていることが前提とされる。 じゃあ、なぜそんな遺伝子を人類は持っているのか。 それを問うのが、本書の副題だ。ダーウィン進化論に基づくな […]
大冒険時代―世界が驚異に満ちていたころ50の傑作探検記 小橋 昭彦 2008年1月11日 探検記。 なんて懐かしい響きだろう。 子どもの頃、いくつもの冒険談を読んだ。 砂漠で喉の渇きにおそわれ、ようやっと見つけた水辺で長靴に水を汲み、ごくごく飲んだ風景は、記憶の底にずっと残っている。 あれが誰の冒険 […]
第三の脳―皮膚から考える命、こころ、世界 小橋 昭彦 2007年12月28日 そもそも皮膚と脳は同じ生まれなんだってね。 受精卵が最初にとる構造が、外胚葉、中胚葉、内胚葉っていう三層構造。 外胚葉はそのまま皮膚になっていくわけだけど、受精から3週間ほどした頃、外胚葉に溝が出来る。外胚葉が中胚 […]
変な学術研究 1―光るウサギ、火星人のおなら、叫ぶ冷蔵庫 小橋 昭彦 2007年12月21日 換喩といえばいいだろうか。「光るウサギ」「火星人のおなら」「叫ぶ冷蔵庫」いずれも、本書の中に収められた一篇だ。 それぞれの話は、まじめな学術論文に基づいている。でも、「イグ・ノーベル賞」にとりあげられる研究のように、 […]
エレクトリックな科学革命―いかにして電気が見出され、現代を拓いたか 小橋 昭彦 2007年12月19日 いかにして電気が見出され、現代を拓いたか。 オーケー、問われているのは二つ。 問1。いかにして電気が見出されたか。答。1830年前後、未開の州ニューヨークの、そのまた僻地に暮らしていたジョセフ・ヘンリーによって(も […]
名画の言い分―数百年の時を超えて、今、解き明かされる「秘められたメッセージ」 小橋 昭彦 2007年12月13日 この副題には嘘がある。いや、本当なのだけれど、それはやはり嘘だ。 秘められたメッセージというと、みんな暗号を思い浮かべるんじゃないだろうか。ほら、『ダ・ヴィンチ・コード』でやっていたような、名画にこめられた謎、といっ […]