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ちょっと知的な雑学&トリビア

一方通行の音

2014年5月11日 【雑学なメモ

音を届ける方向を絞る技術は実用化されているけど、なるほど、マジックミラーの音版は案外難しいのか?

ここに「時間反転対称性」がからんでくるのがおもしろい。

テキサス大学オースティン校の電気工学者アル(Andrea Alù)らは1月,一方通行の音伝達を実現できそうな装置に関する研究結果を発表した。「音響サーキュレーター」というこの装置は電気通信やレーダーに使われているアイソレーターに似ている。アイソレーターはマイクロ波や電波の流れを一方向に制限するもので,磁場を印加した物質に電磁波を通す。磁気的に変化した物質を通ることで,電磁波の時間反転対称性が破れるのだ。

引用元: 一方通行の音〜日経サイエンス2014年6月号より | 日経サイエンス.




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先日、所属している高校の理科部で観望会をしました。暗くなりかけたころから学校の屋上に上がり、天体望遠鏡をセットして空を見上げます。その日は入部以来二回目の観望会。一回目には国際宇宙ステーションを偶然観測でき幸先のいいスタートでした。。二回目の観望会も天候に恵まれ、この日は初めて自分で望遠鏡を動かして星を観測しました。観測したのは土星です。初めて観測した土星は小さかったですが、くっきりと土星のリングが見え鳥肌が立ちました。

数か月前、話題になっていたアイソン彗星。世紀の大彗星といわれ興味を持たれた方も多かったのではないでしょうか。アイソン彗星は誕生以来一度も太陽に近づいたことがなく太陽系誕生のころの情報をそのまま冷凍保存していると考えられ、太陽系誕生の謎を解くカギとしても期待されていました。彗星は氷と岩石でできておりそのほとんどはオールトの雲と呼ばれる太陽から十兆キロも離れたところからやってきます。太陽に近づくにつれて温度が上がり氷が蒸発していくことで、あの綺麗なほうき星が見えるのです。では、このアイソン彗星から分かった太陽系誕生のころの歴史をご紹介します。

アイソン彗星には、カンラン石と呼ばれる物質が含まれていました。この物質は千五百度以上の高温でないと作られません。しかし、今彗星のもとがあるオールトの雲は全てのものが凍りつく極寒の世界です。このことから分かるのは、太陽系誕生の頃、彗星は太陽の近くにあったということです。これがなぜ、現在太陽から十兆キロも離れたところにあるのでしょうか。 それは惑星大移動という、一見信じがたいような現象で説明ができます。この説は、太陽系誕生から五億年近くがたった時。土星と木星が同じ周期で接近するようになり共鳴という現象が起こり、質量の小さい土星が外側に押し出され、さらにその外側にあった海王星や天王星もさらに外へと押し出されていく。そして、惑星になることのできなかった彗星のもとが大量にあるところへと惑星が突っ込み、惑星から程よい距離にあったものが、惑星の重力により加速し外側へとはじき出され、今のオールトの雲が出来上がった、というものです。

残念ながらアイソン彗星は太陽に最接近した際、消滅してしまいました。肉眼で見ることのできる彗星はだいたい十年に一度くるそうです。次に彗星を肉眼で見るときに、一回り大きくなった自分はいったい何を思い空を見上げるのでしょうか。今日のことを思い出すかもしれませんし、さらに未来のことを考えているかもしれません。星は人の心を未来へと運ぶ、そんな不思議な力を持っているのではないでしょうか。

「R」

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NHKスペシャルに『病の起源』というのがあったけれど、これは現代の動脈硬化の起源を示すもの。

人類が長寿になった原因は、近代化に伴う衛生要因の向上だけではなく、もっと古代から獲得していたという研究。

具体的には、APOE  e4という遺伝子に関連している。この遺伝子を持ったことで、人類は、熱感、発赤、腫張という自然免疫系の炎症反応を生じるようになった。簡単に言えば、損傷組織に温かい血液が急激に流れ出し、血管の透過性が増して血管内から細胞と血漿が流れ出すことで、感染の拡大を防ぐ。

それだけじゃなく、脂肪を効率的に蓄積する、腸での脂質の吸収が高まるなどの利益もあり、生き残れる確率が高まったのだろうと。

ただ、その結果、年老いてから、アテローム性動脈硬化症をおこすようにもなった。心臓発作や脳卒中は、生活習慣の問題だけではないらしい。
長寿化の傾向はずっと昔に始まっており,太古の環境中に存在した病原体と闘うために強力な免疫機構を進化させたことが長寿につながったという見方だ。例えば人類の祖先が肉を多く食べるようになると,それに付随する病原体に対する防御機構が進化したという。

引用元: ヒトが長寿になったわけ | 日経サイエンス.

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