小橋 昭彦 2011年4月6日

光を波長より小さな孔に照射すると、孔の周囲にまとわりついてとどまり、外に出て行かない(近接場光)。

しかしたとえば直径100nmの孔に波長400~1000nmの光をあてて近接場光にしたあと、孔の前30nm以内に孔より大きな、直径150nmの円盤を置くと、とどまっていた光が外に出てくる。

これは、円盤表面にある自由電子が光を吸収して、擬似粒子「プラズモン」が生じ、その寿命が短いため、短時間で同じ振動数の光を放出し、元の状態に戻るため。光の放出は円盤の前後どちらにも出る。つまり、半分は孔の外に出て行く。ということで、孔から円盤を透過して光が放出されることになる。(NanoLetters1/31)

(日経サイエンス2011年5月号p16「穴をふさぐと光が通る」)

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