小橋 昭彦 2014年5月11日

放射性同位体を用いる年代測定の方法。ときどき混乱するので、メモ。

たとえば、サマリウム147がネオジム143に崩壊することを用いるとする。同じ岩石中にネオジム144という安定な同位体がある。これらをもとにする。

試料はそれぞれから複数採取する。古い年代の試料AとB、新しい年代の資料A´とB´を採取したとする。

  • 試料A及びA´には、安定的な144が10含まれていて、試料B及びB´には20含まれていたとする。
  • サマリウム147はいずれの4種の資料とも、初期に5含まれていたとする。
  • 古い試料A及びBでは、147は1に減っていて、143が4になっている。
  • 新しい試料A´及びB´では、147はまだ4あり、143が1となっている。

新旧それぞれの資料における、144に対する147及び143の含有比率を調べる。

  • Aは147が1/20、143が4/20、Bは147が1/10、143が4/10
  • A´は147が4/20、143が1/10、B´は147が4/20、143が1/10

A-B、A´-B´をそれぞれグラフに落としてみる。すると、A-Bの方が、グラフの傾きは急になる。

つまり、グラフの傾きが急なほど、古い試料ということになる。

 

 

Leave a comment.

Your email address will not be published. Required fields are marked*