放射性同位体を用いる年代測定の方法。ときどき混乱するので、メモ。
たとえば、サマリウム147がネオジム143に崩壊することを用いるとする。同じ岩石中にネオジム144という安定な同位体がある。これらをもとにする。
試料はそれぞれから複数採取する。古い年代の試料AとB、新しい年代の資料A´とB´を採取したとする。
- 試料A及びA´には、安定的な144が10含まれていて、試料B及びB´には20含まれていたとする。
- サマリウム147はいずれの4種の資料とも、初期に5含まれていたとする。
- 古い試料A及びBでは、147は1に減っていて、143が4になっている。
- 新しい試料A´及びB´では、147はまだ4あり、143が1となっている。
新旧それぞれの資料における、144に対する147及び143の含有比率を調べる。
- Aは147が1/20、143が4/20、Bは147が1/10、143が4/10
- A´は147が4/20、143が1/10、B´は147が4/20、143が1/10
A-B、A´-B´をそれぞれグラフに落としてみる。すると、A-Bの方が、グラフの傾きは急になる。
つまり、グラフの傾きが急なほど、古い試料ということになる。