日本ではじめてスギ花粉症が報告されたのは、1964(昭和39年)のこと。その後患者は急増、現在では日本人の10人に1人が花粉症に悩んでいるとされる。潜在的に花粉症になる人まで含めると3割から4割ともいい、まさに国民病といってもいい状況だ。
もっとも患者数が多いスギ花粉症は日本独特のもの。たとえば米国ではブタクサ花粉症が中心で、患者数も人口の数パーセントとか。ただ、花粉症そのものは、古代ローマにもそれらしき記述が残っており、人類とは長い付き合いだったようだ。
花粉症の方々にとって苦しいシーズン、しかも今年は西日本を中心に平年より多いと予測されており、ゆううつになられている方も多いことだろう。
こうした花粉量の予測は、前年の夏の日射量や降水量などをもとになされている。ただし、東京は日射量との関係が深く、甲府は最高気温がいい、あるいは西日本は8月のデータ、東日本は7月のデータなど、地域ごとに適した方法が違う(朝日2月5日)。また、実際にスギの雄花を数え、それもまじえて予測を修正しもする。たとえ猛暑でも2年続くとそえほど花粉量が多くならないということもあり、こうした経験をもとに最近の予測は精度があがってきた。
スギ花粉の飛散開始日は、年初からの最高気温の積算値が400度を超えることと、最高気温が15度になることが目安になる。医療費や労働効率低下などにより、2860億円の経済的損失を与えるともいわれる花粉症。花粉量予測の精度はあがったとはいえ、抜本的対策への予測はつきかねるようだ。
花粉症関連のサイトは数多いので、リンク集「シーズン到来!花粉症対策情報サイト」をご参考に。科学技術振興調整費関連で研究が行われてもいたようですが、「関東地方における1999年春のスギ・ヒノキ科花粉の予測について」くらいしか情報が見つかりませんでした。「花粉情報」は参考になります。
今日の没ネタ。現在日本でよくつかわれることわざの数は約700(日経2月5日)。アウストラロピテクス・ロブストスは道具を使ってシロアリを食べていた(朝日2月5日)。
私の前の会社は、本社がアリゾナ州ツーソンにありました。道の傍に10メートルを越すサボテンがにょきにょき生えているような所でしたが、なんと、かの地では「サボテンの花」の花粉症がある、とのことでした。
日本から花粉症で苦しむ人が出張することになり、最初は
「スギ花粉から逃れられるぞぉ」と喜んでいたのに、出発が近づくにつれ、しだいにユーウツそうな顔になっていきました。
花粉症に関係する抗体は、IgE抗体といいますが、この抗体は本来寄生虫に対して働く抗体であると言われています。寄生虫のほとんどいなくなった今、花粉を有害な異物と誤認してしまい、どういう訳か IgE抗体が出動してしまうとのこと。
今は、アトピーや食物アレルギーなどが異常とも思える増加を示していますが、この先いったいどうなるんでしょう?
医食同源と言われるように食事、つまり食事から得られる「栄養素」について、もっと真剣になっても良いと思うのですが…。
多くの実績が示す花粉症克服のカギは活性酸素対策です!
http://plaza.harmonix.ne.jp/~lifeplus/text/kafun.html
>2860億円の経済的損失
こんなに経済損失があるのなら
2860億円つかって抜本的見直しをすればいいのにね。
国内産の材木に補助金を出して、スギ単一の森を複数種の木が生えている森にしていく。そうすればすぎ花粉が原因の花粉症は減りそうな気がするけど、どんなもんですかねぇ。
ばか
どうしてことわざは、こんなにあるの?