この百年でもっとも偉大な科学者を尋ねたら、多くの人がアインシュタインの名を出すだろう。彼の唱えた相対性理論は、それほどこの宇宙を説明するのに成功した。身近なところでは、カーナビが正しく位置を返すのも相対性理論あってこそ。
カーナビは、複数の人工衛星から受信した時刻の差から位置を求める。人工衛星は秒速およそ4キロメートルで移動しているうえ、重力の影響が地上より弱い。そうした環境では時計の進みが遅くなる。相対性理論に基づいた補正をしなければ、1日で距離にして11キロメートルもの誤差になるという。
こうして日常でも利用されている相対性理論だけれど、今も反論はある。NASAが一般相対性理論が予言する「時空のゆがみ」を検証する実験衛星を打ち上げたのも、それゆえだろう。真空中を進む光速は不変であるという相対論の基礎原理から導かれる、時間や空間が変化するという予測。
光速度不変の原理に対しても、反旗をひるがえす科学者がいる。VSLと名づけたその理論を紹介するマケイジョの『光速より速い光』は、科学者の日常が生き生きと描かれていて楽しい。なかに、印象的なエピソードがあった。VSL理論でも光速が速度の上限ではあるけれど、その光速が変化する。特に空間を構成する宇宙ひものすぐ近くではひじょうに大きくなり、これをたどっていけば、時間の遅れ効果を受けず、かつ一般の光速よりはるかに速く宇宙を旅することができるというのだ。いわば宇宙の「高速車線」。
現在の宇宙論としては、ひも理論ないしループ量子重力理論などが有力で、VSL理論が少数派であることは事実。でも、この「高速車線」のために、ぼくはVSLを信じてみたいと思った。光速旅行に伴う、年をとらず時代から取り残されるウラシマ効果を覚悟したり、ワープなどの無茶をしなくていいのだ。高速車線を行く「マケイジョ号」が登場した日には、真っ先に乗ってみたい。
まずは「Joao Magueijo」の『光速より速い光』をどうぞ。科学者の日常が生き生きと描かれていて、しかも解説はわかりやすい。一気に読めます。アインシュタインはTIME誌の「People of the Century」でも第一に挙げられていますね。その「時空のゆがみ」を検証する実験衛星関連情報は、「Gravity Probe B News」「Gravity Probe B」でどうぞ。なお、カーナビと相対性理論の関係については、ぼく自身は『ニュートン』(編集長の竹内均さんが亡くなられたんですね)誌上ではじめに知ったのですが、「一般相対性理論とカーナビ」が詳しいです。
今日は書込みありませんねー。
難しくて頭イタイ・・・。
一度ちゃんと相対性理論をわかりやすく書いた本を読んでみたいと思っていたんです。で、物理系の本を探していたら、ちょっと違うけど「ひも理論」の本を書店で見つけたのがもう1年以上前。
いまだに積読。
あーあ。
科学の進歩は私の読書スピードより遥かに早く・・・・。
ひも理論の本って『エレガントな宇宙』でしょうか、あれはあれでよくできた書籍ですね。でも、読む楽しさという点では、前述『光速より速い光』がおすすめです。相対性理論の解説もわかりやすい。
相対性理論が無ければカーナビが使えない!と言う話しをよく聞きます。でも本当にそうでしょうか?ちょっと補正をすれば済むことではないでしょうか。それにおそらく、他にもさまざまな補正をしなければ、移動中の車の正確な位置を知ることが出来ないような気がしますが、私の考えすぎでしょうか?
たいしたことの無い、実生活にほとんど影響が無い相対論をどうして拝み奉るのでしょうか?はっきり言ってオナラの方が真実味があります。人間の脳みそは結構いい加減らしいです。最近では、その人間の脳のいい加減さ、勘違いを利用して脳のマヒを治療するリハビリに注目があびせられています。
そういえば、朝から晩までダイエット、ダイエットとテレビで聞かされ、のどちんこに指を突っ込んで、たった今食べたものを出している脳みそまでダイエットをしている女がどれほどいることか、、、
我慢強さが男らしさだといって、切腹をしたアホちんこたれがどれほどいたことか、、
石原裕次郎や高倉健が大根役者であるにもかかわらず、テレビで大スターだと聞かされるとそう思ってしまう輩がどれほどいることか、、、これらはすべて脳みそのいい加減さからきているといえるでしょう。