ざつがく・どっと・こむ
ちょっと知的な雑学&トリビア

未確認飛行物体

2001年5月31日 【コラム
Share...Share on FacebookShare on Google+Tweet about this on TwitterShare on LinkedIn

 未確認飛行物体。この語に懐かしい響きを感じるのはなぜだろう。冷戦が終わって目撃報告が減少、もうUFOの時代ではなくなったという空気があるからか。1953年に創設され、UFO探しグループの草分けともいわれる英国空飛ぶ円盤調査局(BFSB)も活動停止を決めたとか。
 一般に世界最初のUFO目撃情報と言われるのが、1947年にアメリカのアーノルド氏がワシントン州で見たという9つのなぞの物体。その後とくに米国で話題を集め、1960年代には約7億円という研究費をかけ、コロラド大学で実例調査を実施、否定的な結論を含む「コンドン・レポート」として発表されもしている。
 とはいえ、その後もUFOの研究活動は民間を含め数多く続けられている。BFSBの活動停止も、UFOを信じることを止めたからではなく、目撃報告が少なくなり、宇宙人による地球探索が終了したと思われるからだとか。
 空飛ぶ円盤は実在するのかどうか。いるならそのうち会えるだろうし、いなくても、未知への期待に夜空を見上げる、そんな気持ちはすてきだ。すべてが確認された世界より、未確認に満ちた世界の方が、子ども時代の世界に似て、楽しい。未確認飛行物体の語に懐かしさを感じるのは、そんなこともあってのことか。
 1970年代に打ち上げられたパイオニア、あるいはボイジャーなどの外惑星探査機には人類からのメッセージが搭載されている。それらが遠い旅の後、未確認飛行物体として宇宙の友人に出会う、そんな日だってあるかもしれない。確かなことだけが、たいせつなわけじゃない。

Share...Share on FacebookShare on Google+Tweet about this on TwitterShare on LinkedIn

3 comments to...
“未確認飛行物体”
Avatar
小橋昭彦

UFOについては、「コンドン・レポート」がまず定番。目撃情報を集めている「NIDS」もどうぞ。リンク集としては、「UFOs/Aliens」を。


Avatar
小橋昭彦

今日の没ネタ。太陽電池の発電効率、16.4%で世界記録(朝日4月27日)。中国から飛べないけど完全な羽毛の恐竜化石(朝日4月27日)。


Avatar
小橋昭彦

すみません、UFOと空飛ぶ円盤という用語、もとのコラムでは意識して使い分けているのですが、読み返すと1箇所、誤解を招きそうな表現がありました。次のように訂正します。
「BFSBの活動停止も、空飛ぶ円盤を信じることを止めたからではなく、目撃報告が少なくなり、宇宙人による地球探索が終了したと思われるからだとか。」
ちなみに、UFOというのは未確認飛行物体の略ですから、空飛ぶ円盤を含むもろもろを意味しています。




required



required - won't be displayed


Your Comment:

 2000年における日本の喫煙者率は男性が53.5%、女性が13.7%となっている。男性は微減、女性は横ばいというのがこのところの傾向。人口にすると、およそ3313万人が喫煙していることになる。 たばこの販売数量は年間3245億本。微増微減しながらも、ほぼ横ばいで、うち、外国産のシェアが伸びているのが特徴。2000年はついに4本に1本が外国産になった。販売本数を喫煙人口で割ると、ひとりあたり1日およそ27本を吸っている計算になる。そんなものなのだろうか。 このところの特徴は若年層や若い女性の喫煙率が上がっていることなのだけれど、高校3年生では、毎日吸っているという回答が男性で4人に1人、女性でも7.1%あるという。世界銀行の推計では、毎日世界で10万人弱の若者が喫煙を開始しているとか。 たばこが関連する死亡者数は、WHOの推計によると、年間世界で300万人強、日本では10万人弱とされている。さいきんは禁煙に取り組む人も増えてきたようだけれど、なかにはいったん止めたもののまた吸い始め、意志が弱いから、と嘆いている人もあるかもしれない。 ただ、米テキサス大学がん研究所のポール・シンシリピニ博士らの研究によると、脳内の神経伝達物質ドーパミンを受け入れるDRD2という遺伝子のうち、両親からそろってA2という型を授かった人は禁煙に成功しやすかったのに対し、どちらかからでもA1という型を受け継いだ人は、ふたたび吸い始める傾向が見られたとか。 禁煙失敗も遺伝子が関係している可能性があるわけで、さてこの結果に、おれの意志がが弱いんじゃなく遺伝子のせいだ、とほっとするか、おれも遺伝子に支配されているとちょっと悲しい気持ちになるか、あなたは。

前の記事

 現代の女性は、10万年から20万年前のアフリカに住んでいた単一の集団に起源があるとした「ミトコンドリア・イブ」仮説が発表されたのが1987年。その後、男性についてもY染色体の研究から、約19万年前のアフリカに起源があると発表されもした。 世界の人類はアフリカに単一の起源があるとする説がこのところ有力になっている。つまり、それまで世界各地にいた北京原人やネアンデルタール人といった原人は数万年前までに絶滅し、その後アフリカから広がった新しい人類がとって代わったということだ。 それに対するのが、北京原人などがそのまま進化して現代人につながっているという多地域進化説。こちらはこのところ旗色が悪い。このほどイランからニューギニア、カムチャッカ半島にわたる地域の男性1万人強のY染色体を調べた結果でも、3万5000年から9万0000年前にアフリカにいた人から分かれたことが確かめられた。 仮に現代人のルーツはアフリカにあるとしても、そこにいたる人類進化のシナリオにはまだ不明な点が多い。人類とチンパンジーが分かれたのが約500万年前と推定されているけれど、それに対しても、約600万年前の猿人化石を発見し、それを現代人の直系祖先と考えるフランス国立自然博物館のセヌ博士らから、900万年から700万年くらい前ではないかという説が出されている。 ともあれ、ただ今日明日のことを考えるばかりではなく、たまにはそんな数百万年前のことに思いをはせるのもいいものだよなあ。

次の記事