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ちょっと知的な雑学&トリビア

性無くても遺伝子を交換

2008年5月30日 【雑学なメモ
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Marine Biological Laboratory
While horizontal gene transfer is common in bacterial species, it was unheard of in the animal kingdom on such a massive scale ? until this study.

なぜ男女の性があるのって聞かれたら、「遺伝子の多様性を増やすため」っていうのが答えだったんだけど、けっこう大きな生命でも、性なしに遺伝子を交換することがあるという発見。
この生命、bdelloid rotifer(プランクトンの一種で、日本語ではワムシっていうようだ)というのだけど、真核生物であるのに、クローンだけで360種と多様に進化してきたとして知られていた。ところが、実は遺伝子を交換していたってわけ。
なんか、環境が苦しいと乾いてじっとがまんするのが特徴のようだけど、この乾燥後の再水和のときに、新しい遺伝子(同じ種だけじゃなくたとえば植物からもっていう)を取り込むのだという。

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 先に『怪しい科学の見抜きかた―嘘か本当か気になって仕方ない8つの仮説』を紹介した。今回の副題が「ニセ科学を見破る思考実験」だから、似た路線。もっとも、読みやすさということでは本書に軍配があがる。その分、踏み込みは浅くなってしまうけれど。
 世の中にはニセ科学があふれている。
 マイナスイオンだって例外ではない。では、それを見破るにはどうすればいいか。
 本書で言う「思考実験」とは、世の中に出回っている言説がまずは「仮説」であることを認識し、さまざまな情報で検討しなさいと、単純に言えばそういうことだ。そうすると、仮説の中でも「いわれている」という伝聞レベルにすぎないような「黒い」仮説と、定説に近い「白い」仮説があることが分かるようになる。
 そういう、シンプルな話。
 だけど、そのシンプルなことが、案外できない。
 おまけに、テレビだ。どれほど多くの人が、健康番組に代表されるテレビ「仮説」に踊らされることか。
 たとえば、化学実験で、ある物質の特性が明らかになったとする。それをもとに「○○という物質は身体にいい」というのが、典型的なテレビ的健康言説だ。
 しかし、実験で確認される素材レベルの出来事が、統合された人体というレベルでも適用できるのかは、別の話だということに、気づかない人が多い。
 本来的な意味での身体にいいかどうかは、何千、何万という人を対象に、副作用を含め長年観察して記録しないと、分からない。つまり、真実というのは、統計的な分野に属することが多い(ちなみに『怪しい科学の見抜きかた』の基本的アプローチも統計だ)。
 テレビといえば、視聴率についての分かりやすい説明が本書に掲載されている。
 視聴率が21.4%の番組と19.8%の番組があったとする。これをもとに、前者の番組のほうが視聴率が高いといえるかどうか。
 視聴率というのは、関東地区であれば600世帯のサンプルから計測されている。この場合、統計的な誤差はどれくらいか。
 正確な計算はそれなりに複雑だそうだけれど、簡易的には、調査数の平方根をとればいいという。この場合だと、600の平方根だから、およそ24世帯。24世帯というと、600世帯の4%にもなる。ということは、差が4%以内だと、誤差の範囲内なのだ。
 だから、視聴率が21.4%の番組と19.8%の番組では、誤差の範囲内であり、もしかすると後者の方が高いかもしれない。
 とはいえ、業界ではこうした誤差の範囲内の上下にも一喜一憂、テレビCMの広告費の算出に利用している。
 乱暴な話ではあるけれど、これはこれでいいのだ。それはある種のゲームだから。つまり、分かった上で、お互いそれをルールとして、そのルールの上で運用している。
 というのは、仮に精度を高めようとして倍の世帯にしても、1200世帯の平方根が約35世帯で、全体の3%。改善効果はしれているのだ。そのためにコストが格段に高くなることを考えると、現実的ではない。
 というわけで、わかった上で、運用している。
 大切なのは、この「わかった上で」ということだ。わかった上で、健康番組の言説を試してみるなら、まあ、それは本人の責任だろう。ほんとはね、何が健康に良いという以前に、この「わかる」コツを教えてくれることこそ、教養だと思うけれどね。
 そんなわけで、本書には、「酒豪と下戸」「血液型性格」「平均所得」「マンモス絶滅」など、興味深いエピソードが豊富に盛り込まれている。
 「わかる」コツを身につけるために、どうぞ。

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English : PRESS
Is the smell of almonds closer to that of roses or bananas? Weizmann Institute scientists have now answered that question (roses) by showing for the first time that smells can be mapped and the relative distance between various odors determined.
音程と違って香りって「この香りとこの香りは近い」って言いづらかったんだけど、マップを作りましたって。

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