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ちょっと知的な雑学&トリビア

大身体差時代

2001年3月05日 【コラム
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 大身体差時代、なのだそうである(日経2月4日)。確かに父母の世代よりずいぶん背が高くなったとは思うけれど、ことは身長だけではない。
 たとえば頭。上から見た形がどんどん円形化している。50年前を100とすると、前後の長さが103.6、横幅が105.2と、横の伸びが大きい。ヨーロッパでは逆に前後の伸びが大きく長頭化に向かっているというから不思議。
 たとえば足。1920年生まれと80年生まれでは、平均値が男女とも1センチ伸び、それぞれ25.5センチ、23.5センチとなった。形も幅広から細長へ向かっている。
 ちなみに身長は1880年の成人男子平均が161.5センチ、1991年の20歳男子は171.4センチだから、10センチ伸びている。頭の長さは23.7センチから23.9センチとそれほど変わっておらず、まさに「八頭身」へ。一方で脚の長さは77.1センチから87.6センチ。つまり全体としてみると脚長へ。
 かっこいい体型になりつつあるともいえるのだろうけれど、喜んでばかりもいられない。家庭内の階段事故を国民生活センターが分析したところ、10歳未満に次いで多かったのが、なんと20代で、60代を上回っていたのだとか。脚の長さと階段の高さがあわなくなってきたという説が有力視されている。
 大身体差時代を迎え、従来の基準で作られた製品に見直しが迫られている。住宅や、衣服や、眼鏡や。マネキンの形も現代風が求められ、靴も立体計測した顧客の足にあわせて作られたりする。サイズに対する不満が消費を縮める原因ともいわれるけれど、それはまたビジネスチャンスでもあるのだ。

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One comment to...
“大身体差時代”
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小橋

体型については、「人間生活工学研究センター」「生命工学工業技術研究所」などで研究されています。米国での事例では、「The Visible Human Project」が知られています。




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 あと1カ月少しすれば3歳という時期になって、息子の語彙もずいぶん増えた。過去を思い出して語ったりするように、ものごとの順序を理解して説明できるようになった。思い返せば、単語のやりとりじゃなく会話ができるな、と思うようになったのは1年ほど前のこと。大人の言っていることを理解しているな、と感じたのが1歳を過ぎたころで、その頃からじょじょに単語も口にするようになる。ちゃちゅちょ語ではあるけれど。 日本女子大学の須賀哲夫教授は、コンピュータに言葉を覚えさせることで、赤ちゃんが言葉を覚える過程を研究している。研究者が親となって、「このほんはあおいです」などの会話をキーボードを通じてする。コンピュータ上の赤ちゃんを「エムラス」という。 エムラスは最初、言葉を知らない。そこで、「このほんはあおいです」「あのほんはあおいです」といった複数の文章をくらべて、「この」と「あの」が違うだけだ、そして「この」のときは本との距離が近い、などと判断して言葉の使い方を学んでいく。 現状では「うれしい」「美しい」「悪い」といった表現や、身体がないから「空腹」という表現なども使えない。それでも、エムラスは研究者の質問に対して答えるなど会話ができるようにまで成長、知能テストでは4、5歳程度の能力だとか(朝日2月3日)。 赤ちゃんの言語獲得のかなりの部分はこうした単純な方法で説明できるのではないか、と須賀教授は言う。ううむ、そうなのか。なんとなく複雑な気持ちになりつつ、「おとーしゃん」という子を、ぎゅっと抱きしめてみる。ほっぺがあたたかい。

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