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ちょっと知的な雑学&トリビア

K/T境界層

2001年1月15日 【コラム
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 Kは中生代白亜紀、Tはそれに次ぐ新生代第三紀。6500万年前の地層をK/T境界層という(日経12月12日)。恐竜をはじめとする、当時の生物種の70%近くが絶滅したといわれる変動期だ。
 2000年末から2001年にかけて、世の中は新しい世紀をいわうイベントが行われたりもしたけれど、新しいといっても、わずか100年の周期。何が変わるわけでもなく、さて、K/T境界と比べればどれほどのものか、と感じないでもない。
 K/T境界とまでいかなくても、もう少し長い目で歴史を見る視点もある。たとえば日本の歴史を400年周期で。400年前、関ケ原の合戦を経て江戸に向かう時期。そのさらに400年前は源平合戦から鎌倉へ、さらにさかのぼると平安時代への移りかわり。
 おりしも、千年持続学会の設立が進められている。1000年をひとつのスパンとして、千年続く科学を考えてみようというもの。そういえば、昨年ぼくが設立した会社のウェブサイトにも、3001年までの年表を載せたのでした。目の前のもろもろより、1000年後の社会のあり方こそが会社の目指す方向のような気もして。
 21世紀なんて忘れて、1000年持続するってことを考えてみる。1000年続く技術、1000年続く環境、1000年続く会社、1000年続く希望、1000年続く、恋。
 忘れものを、見つけたような。

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4 comments to...
“K/T境界層”
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小橋

K/T境界層については「地球のからくり」の解説をご覧ください。千年持続学会については、中心となられている学者さんたちそれぞれのサイトなり論考が有益。「赤池学の『千年持続学』の世紀へ」「ミレニアムプロジェクトへの夢提案」「高野雅夫」など。それから、コラム内で触れた新会社ウェブサイトは、「データセクション株式会社」へ。


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小橋

今日の没ネタ。サンタクロースの原型「聖ニコラス」にささげた聖堂、トルコ・ゲミレル島で(朝日12月9日)。地下鉄大江戸線、もっとも深い六本木駅は地下42メートル(朝日12月12日)。2000円札、約6億3700万枚を印刷したが流通量は1億2000万枚(朝日12月12日)。


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小橋

コラムでは触れませんでしたが、2000年末から2001年にかけてのイベントは21世紀関連だったですが、その前年に行われた「ミレニアム」関連は、1000年スパンでのものの見方ではありますね。


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楽園のマスター

 K/T境界層の前後で、恐竜たちの楽園は短期間に一変したのですね。この理由は、ソニーの社長がたびだひ引用する巨大隕石衝突説が有力ですが、衝突以前から恐竜は衰退していたという話もあります。

 私たちは何気なく6500万年前か・・と思いますが、今年は西暦で2001年。もちろん、この2001年の中には平安時代や江戸時代も含んでます。この5倍が1万年で、6500万年といえば、その1万年を6500回も繰り返すのですから気が遠くなります。よく化石が残っているものですね。

 私たちが今楽しんでいる磁気媒体は100年も残るのか疑問ですが、1億年後に生命体にメッセージを残すには化石が一番なんでしょうか(^^)




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 この時期、アメリカンフットボールファンは落ち着かない毎日だろう。まもなく一年で最大のイベント、スーパーボールだ。アメリカのプロリーグ、NFLの決勝戦。全米が注目、毎年その中継で流れるテレビ広告が話題になったりもする。 フットボールはイギリスで昔から行われていたが、手を使わなかったり使ったりいろいろ。手を使わないフットボールの統一ルールが決められたのは1863年。これがつまりサッカー。一方、手で持つことを許すタイプのルールを整備した協会が生まれたのは1871年のことで、これがラグビーとなる。 アメリカンフットボールは、1880年、エール大学のウォルター・キャンプの改革でラグビーを母体に誕生したもの。選手を15人から11人に減らし、攻撃と守備を明確に分ける。全選手が身体をぶつけ合う激しいスポーツは、全米で人気を得た。 もっとも、それゆえにけが人もでる。毎年のように死者が出て、1905年には20名近い若い命が失われる状況。こうした中で中止運動が活性化し、禁止する大学も出てきた。 このとき、大学の代表を呼んで安全対策を勧告し、中止ではなく存続させようと動き出した人がいた。第26代大統領、セオドア・ルーズベルト。その結果、1906年には前パスが取り入れられ、現在のNCAA(全米大学体育協会)の前身となる組織が生まれる。 ひとつのスポーツの未来を救った大統領。なんともアメリカ的な話だ。そういえばどこかの国の首相はラグビーをやっていたそうだけど、彼が延命をはかろうとしているのはなんだろう。

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 世界には今、どのくらいの種の家畜がいるのか。ウシやヒツジ、ブタやウマ、あるいはニワトリやアヒル、ダチョウにいたるまで。国連食糧農業機関(FAO)は、この10年間に家畜・家きん類およそ6379種類のデータを収集している。 うち個体数までわかっているデータは4183種類だけれど、じつはそのうち740種はすでに絶滅、3種に1種が絶滅にひんしているのだとか(朝日12月11日)。メキシコのチアパス羊、ロシアのヤクート牛、ベトナムのモン牛などなど。 1995年以降この傾向は高まっており、それまで23%だった家畜の絶滅危惧種が、35%にまで高まっている。家きん類はより傾向が強く、1995年には51%だった絶滅危惧種の比率が、1999年には63%。 いま、失われゆく家畜・家きんは1週間に2種のペース。20年後には2000種が失われていると予測されている。 絶滅の原因は先進国から途上国への家畜の輸出。先進国の家畜のほうが経済的効率がいいと思われているから、乗換えが進んでしまう。固有種には、それぞれの土地に順応したよさがあるのだけれど。 いま、世界人口の3分の1は、生計の一部を家畜に頼っている。世界の農業経済の3割から4割は家畜によっているともいい、その多様性の維持は飢饉や疫病など将来の脅威に備えるためにも欠かせない。 経済的効率のため、世界が一様になっていく。失われてゆく家畜の姿は、ぼくたちの未来のあやうさだろうか。

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