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缶詰

2000年12月29日 【コラム
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 世界での食用缶詰の生産量は年間約800億缶(2300万トン)という。種類は1200種類、日本では800種類ほど。製造原理が発見されたのが1804年、フランス人のニコラ・アペールによってなので、およそ200年でここまで育ったわけだ。
 そもそも缶詰の原理は、ナポレオンが政府に懸賞金付で募集するよう命じたのがきっかけで生み出された。ヨーロッパ戦線を拡大するにあたって、兵士の戦闘力を維持するために、豊富で新鮮美味な食糧を大量供給する必要性を感じていたのだ。アペールが受け取った賞金は1万2000フラン。
 アペールの作ったのはびん詰だが、ブリキ缶は1810年、イギリスのピーター・デュランが発明している。日本では、1871(明治4)年に長崎の通訳だった松田雅典がフランス人の手ほどきで試作したのがはじまり(日経11月30日)。イワシの油漬だった。
 缶詰をはじめて意識して食べたのは小学校低学年のころ、学校での宿泊のとき。缶詰持参とあったので、そのために買ってもらって荷物に詰めた。確かマグロだったか、ずいぶんおいしいものだと感じた記憶がある。
 いま、缶詰は国民ひとりあたり年間約40缶を消費している計算。わが家でもときにお世話になるが、四半世紀以上前のあの一缶のおいしさに匹敵するものには、ついぞ出会わない。

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2 comments to...
“缶詰”
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小橋昭彦

缶詰については「知って得する缶詰・レトルト食品のお話」「日本缶詰協会」をどうぞ。


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濱田逸郎

北海製缶という会社があります。
小樽が発祥の会社だったかな?
缶詰を作ろうにも詰めるものがないので、海外の事例を調査し、缶詰向きの作物を調査し、北海道で栽培をはじめました。
これが、日本のアスパラガス栽培のはじめです。
缶詰が日本に新しい農作物を根づかせたというオハナシ。




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 スポーツに伴う障害の中で多いのは手指のけが、次いで足首のねんざだという。もちろん競技によって差があり、バスケットボールだと足関節ねんざがもっとも多く、手指の骨折とねんざがそれに次ぐ。軟式野球では手指の骨折がもっとも多く、足関節ねんざがそれに次いで、さらに手指のねんざ。 手でボールをさわらないのが基本のサッカーでも、手指の骨折は障害の第3位に入っているとか。もっとも、圧倒的に多いのは、やはり足のけが。次いで頭のけがだ。 Jリーグの障害報告書のデータによると、けがの発生率は1試合平均で1人弱。うちわけは、1999年の場合65%が足のけがで、19%が頭のけが。足のけが率が60から70%というのが、サッカーらしい数値だとか。 ところが、Jリーグ発足当時の1993年を見ると、足のけがは全体の48%、これに対し、頭のけがが25%もあるという異常値だった。発足直後の熱狂の中、多くの観衆に囲まれて選手が興奮状態で激しいプレーをしていたのではないかと推測されている(朝日11月29日)。 試合中のけがの2割が相手の反則プレーによるものともいう。けがひとつにも、選手の心理や審判技術が透けて見える。

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