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ちょっと知的な雑学&トリビア

Y染色体は消えない

2012年4月30日 【雑学なメモ
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Y染色体が消えつつある、という説がある。2002年の論文「Human spermatozoa: The future of sex(Nature 415)」でAitkenらが出したもので、Y染色体の崩壊率を考えると1000万年後に消失するのではという説(もちろん、そのときには性別決定遺伝子は別のところに出現しているはず)。

しかし、ヒトとアカゲザル(約2500万年前に分岐)のY染色体を比較し、両者のY染色体がほぼ同じだったことから、今後も消滅しないであろうという見方がこのほど発表された。

Men can breathe a sigh of relief — their sex-determining chromosomes aren’t going anywhere. A study of human and rhesus monkey Y chromosomes questions the notion that the Y is steadily shedding genes and is doomed to degenerate.

引用元: The human Y chromosome is here to stay : Nature News & Comment.

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natureダイジェスト2011年11月号に、「戦争生態学」なる分野に触れた記事がある。

元となる記事は”Spoils of war”(Nature476,371(25 August 2011))だ。
Conflict poisons both land and sea, and lost natural resources lead to more violence. Ecology is an unlikely objective during wartime, but one that can help to secure peace.
戦争が環境に及ぼす影響を調査する学問とのこと。気になって調べてみたら、2008年のBioScienceに Thor Hanson らによるその名もずばり” Warfare Ecology ”(BioScience 58(8):729-736. 2008)と題した論文が掲載されていた。そのアブストラクト。
Among human activities causing ecological change, war is both intensive and far-reaching. Yet environmental research […]

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どうしても脳を考えるために発達したと人間中心で考えてしまいがちなんだけど、起源はもっともっと原始的なところにあったかもしれないってことかな。

ギボシムシの前端部を指定する遺伝的プログラムが、脊椎動物のものと非常によく似ていることが示された。半索動物であるギボシムシは系統分類的に脊椎動物とかなり離れており、むしろヒトデなどの棘皮動物に近縁である。この結果は、脊椎動物の脳を指定する遺伝的プログラムが、動物体前端部の発生のためにより汎用化した一連の指令群として始まったことを意味している。引用元: Nature Highlights: 脊椎動物の脳の進化的起源.

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