小橋 昭彦 2012年1月10日

基本的に人間の思考方法っていうのは、数万年という原始時代に構築されている。近現代の社会はせいぜいこのところ数百年から数千年だから、アップデートされるにはまだ短すぎる。

なので、今の社会での意思決定を求められた時、思考プロセスにはいくつかの脆弱性が残っている。そのひとつが、「主観的な視点」で、その多くは過信をもたらし、幻想をひきおこす。その3つの代表的な「幻想」を、『まさか!?―自信がある人ほど陥る意思決定8つの罠』の著者であるマイケル・J・モーブッサンが、クーリエ2011年10月号に書いていた(p27)ところから紹介する。

  1. 優位性の幻想
    自分はたいていの人より優れているという幻想。
  2. 楽観主義の幻想
    自分の将来は明るいと考える幻想。
  3. コントロールの幻想
    偶然の出来事なのに自分の支配下にあるように考える幻想。

こうした幻想をいだく可能性が自分にはあると自覚しているだけでも、意思決定の精確性は増すはず。

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