ちかくの生協で揚げているコロッケがおいしいのである。具がいいのか油がいいのか腕がいいのか。揚げたてのほかほかを入手し買い物袋の片隅にひそませて持ち帰る。二歳半の息子の大好物でもある。
男爵いもやかにクリームやかぼちゃなどなど、コロッケの具の多様さを見るにつけ、日本人の創意工夫を感じないわけにはいかない。そもそもフランスでクロケットと言われる料理は、ジャガイモはほとんど用いない。衣こそ小麦粉、卵黄、パン粉の順と日本と変わらないけれど、中身は別なもの。かけるソースもトマトベース。日本ではウスターソースが多いが、米飯に合うようにという工夫のひとつだろう。
一説によると、イモコロッケは関西の精肉店が売り出したともいう(日経11月25日)。くず肉の処理に困り、蒸したジャガイモと合わせたというアイデア料理。コロッケは明治中期に日本に伝わり、明治30年代以降、町の洋食屋で出されるようになるとともに、徐々に庶民に浸透していった。
日本でジャガイモが食べられるようになったのもコロッケがあったからこそ。明治30年代半ばには25万トンだったジャガイモの消費量が、大正8(1919)年には180万トンに。そのころ帝国劇場で上演された喜劇で唄われた「コロッケの唄」も大ヒット、ハイカラな家庭料理としてのコロッケの位置が確立した。唄の歌詞いわく、今日もコロッケ、明日もコロッケ。ま、それも悪くない。
小橋さん、こんにちは。
コメントを書くのは、初めてなので
はじめましての方がいいかもしれないのですが、
よく、拝見させていただいてます。
小橋さんのおかげで、読書が好きになれそうです。
とても、感謝しています。
ありがとうございます。
なぜ今回、コメントを書こうと思ったのかというと、
『コロッケ』を読ませていただいて、
すごくコロッケが食べたくなったので、
この気持ちを是非伝えたいと思い、
今回コメント書かせていただいてます。
お昼ご飯食べたばかりですが、すごく食べたいです。