小橋 昭彦 2006年6月10日

 その結果、睡眠に問題のある人は、ない人に比べ、耐え難き眠気が襲う頻度が男性で平均月2・3回、女性で2・1回多かった。眠気を原因とする作業効率の低下から生じる経済損失は全国で3兆665億円と算定した。また睡眠の問題があると「欠勤、遅刻、早退」の頻度も高くなり、これによる経済損失は、それぞれ全国で731億円、810億円、75億円となった。
 交通事故の経験は、睡眠に問題がある人の方が、ない人に比べ年間2・9%も高く、この損失は約2413億円とはじき出した。経済損失の合計は3兆4693億8756万円に達した。

日大医学部内山真教授の調べ。痛みの経済損失など、経済的な規模に置き換える調査はそこそこいろいろある。そんななかのひとつ。
ちなみに、

・花粉量予測 [01.03.06]
http://www.zatsugaku.com/archives/2001/03/20010306.html
花粉症で2860億円。
・仕返し [03.10.20]
http://www.zatsugaku.com/archives/2003/10/20031020.html
米国では痛みによる経済的損失が年間10兆円を超える
・鼻炎と気管支炎で年間3000万日の損失 [04.10.26]
http://www.zatsugaku.com/archives/2004/10/3000.html

など。