いま、どこでコラムを読まれていますか。オフィスの机? だとすれば、少々覚悟のほどを。オフィスには予想以上に多くの細菌がいるそうだから。アリゾナ大学などの調査によると、1平方インチあたりの細菌数で、キーボードにはおよそ3300、マウスに1676、電話の受話器にいたっては2万5000の細菌が見つかったという。トイレの便座にはわずか49だから、オフィスはいわば細菌にとって楽園のようなもの。
オフィスに衛生管理基準はないのか。大丈夫、日本では「事務所衛生基準規則」というのが定められており、気流や室温、照度や給水などの基準が示されている。これには男性用大便所は60人以内ごとに1個、小便所は30人以内ごとに1個、女性用便所は20人以内ごとに1個なんて決まりまである。
とはいえ、各自の机をどこまで清潔に保つかまでは規定されておらず、利用者が気をつけるほかない。どうすればいいか。1日1回消毒シートで拭けば効き目抜群、と調査結果を発表しているサイトにある。調査のスポンサーは殺菌用品会社。やれやれ。
それにしても抗菌・除菌ブーム。われわれはいつからこれほど清潔に気をつかうようになったのだろう。調べてみると、19世紀、ウールがドイツでブームになった背景に衛生志向があるという。グスタフ・イエーガー博士が1870年に発表した「健康文化」という論文が火付け役で、ウールは病原菌を防ぐ高機能繊維であると論じていた。のちにロンドンでイエーガー商会なる会社が設立され、衛生下着を売り出しているから、衛生志向が商売になるというのもこの頃からだったようだ。
ともあれ、食事前にこのコラムを読んでいるみなさん、衛生下着や抗菌マウスもいいけど、食事に行く前に手を洗うくせをつけておきましょう。それが何より。
くだんの調査については「Office Germ Study」をどうぞ。事務所衛生基準規則については「一覧表で見る『事務所衛生基準規則』」がわかりやすいです。「産業保健の歴史」「日本衛生材料工業連合会」「日本石鹸洗剤工業会」もご参考に。
天然の蛍が観察できるのは、とてもうらやましく思います。
こちら茨城の筑波山の麓では、16、7年前に1度見かけはしましたが
その後1度もお目にかかっていません。
できましたら蛍の光の川をデジカメ写真でアップして頂けませんでしょうか?
撮影場所が特定できない写真で構いませんので。
ウィンドウズの壁紙に出来たらとても嬉しいです。
検討の程宜しく御願い致します。
汚れていることに対する思いは育った頃の環境でしょうか、畑の土、ほこりや砂の香りやにおい味までもかんじるということはすでに身体で味わっているからでしょうか、
トイレよりキーボ”ドの方がよっぽど汚れている。信じられない。これも、トイレがどこよりも汚れていると思ってきたからでしょう。つまりは手が一番汚れているようです。
あまり菌が常に少ないと菌に対する抵抗力も少なくなるとも聞いたことがありますが。
はじめてお便りします。
いつも楽しく拝見しています。
最近の抗菌除菌ブームは、ちょっと異常のような気がしますし、神経質になり過ぎているような感じです。
その為、本来人間が持っているばい菌に対する抵抗力を弱めていると思います。
そして今まで考えられないような事で病気になっていると思います。
特に子ども達に対しては、「あまり清潔にしなさい」と言わないほうがいいような気がします。