昨日「777」をとりあげ、そもそもなぜラッキーナンバーが7なのだ、と気になった。フランクリン・ローズベルトは金に対するドルの上げ幅を決めるとき、7の3倍でラッキーナンバーだからということで21セントに決めたという話もある。
ローズベルトは数字の神秘にこだわった人のようで、出席者が13人の会議では重要な内容の場合でも秘書を加えたという話が伝わっている。最後の晩餐の人数と同じというのは避けたかったのだろう。そのアメリカが独立時13州から始まったというのは皮肉かもしれないけれど。
さて、ラッキーセブンという考え方は1930年代、大リーグのサンフランシスコ・ジャイアンツがしばしば7回に逆転劇を演じたことからと平凡社の世界大百科にある。
とはいえ、それももともと7が聖数として認識されてきたからこそ。こちらはかつて地球のまわりを回っていると信じられていた5惑星に太陽と月を加えた7という数字、さらには月の満ち欠けの周期を四区分すれば一区分が7日になるという区切りのよさが背景にあった。それが聖書のなかに取り込まれ、聖数として広まる。
7に限らずもともと奇数は好まれる性質があるようで、中国の陰陽思想でも奇数は陽数として好まれ、その影響からか日本でも七五三など行事になっている。ピタゴラス学派もニ分割して神である「1」の残らない偶数を空虚な数とみなしたという。ユングのように奇数は計算がめんどうだから崇拝される、と理由づける論もある。
もちろん、一方で北アメリカのインディアンのように四方につながる4を神秘の数ととらえたり、西洋でも四元素の意味で4に超自然的な力を求めたりする考え方もある。
聖数、忌数については調べ始めるとどんどん奥が深くなってしまう。コンピュータに扱わせると単なるビットかもしれない、そこに神秘を見出すのが人間の力だなあ、なんて感動しつつ、調べを進めた。
数字を調べている途中、暦関連でひっかかった「美星町 星のデータベース」に感動。書籍では「数の民族誌?世界の数・日本の数」などを参考にしました。
ラッキーナンバーの日本版八、七、五、三について、上海と台北のメル友に尋ねてみました。
日本では四は「死」を連想するので忌数としてホテル、旅館などの部屋番号で三から五へスキップさせたりしますが、上海、台北とも四はその発音が「死」や「不幸」に近いため嫌われるそうです。
上海、台北のいずれでも最も縁起の良い数は八だそうです。発音の「baa」が幸せを意味する「faa」に近いからだそうです。
また六が順調平和を意味する発音に近いので好まれ、とくに台北では結婚祝いには赤い封筒に紙幣6枚を入れて渡すのだそうです。
日本では九は「苦」をイメージするので嫌われますが、上海では高揚を意味する「kao」と発音することから縁起の良い数だそうです。
同じ上海からのレスによれば連番で168と108が幸運を呼ぶ数として皆が欲しがる番号だそうです。
話は米国にジャンプしますが、ビルの12階の上は14階というビルが多いそうです。日本では4階をとばす程徹底していませんね。
子供の頃(福岡県久留米市在住)、果物やお菓子などを近所におすそ分けする時に、母がいつも5個、7個など奇数にして持って行ってた記憶があります。「8」も末広がりで日本では大変好まれる数字ですね。私は18日生まれで、学校の席次をはじめ色んな時に「8」に縁があったように思います。これまで大過なく来ましたので私のラッキーナンバーは「8」だと思って(思い込んで?)います。夫はイスラム教徒ですが、やはり「13」を嫌います。
日本でも「7」ってラッキーナンバーでしたっけ?
確か7は未完成の不安定な数、とかって言われていた
ように記憶してるんですが。
「8」は安定数で縁起のいい数とされてますよね。7
はその一歩手前だからと
いったところでしょうか? この辺の思想っててっきり
陰陽思想の影響かと思って
ましたが違うんですね。どこからきた思想なのかな
あ。うーん、興味深い。
前にも雑学であったような気がしますが、人間が1単
位として暗記できる最大の桁数ってのが7でしたよ
ね。8桁になると4桁を2単位で暗記するから難しいん
だそうです。脳の構造から7ってのは非常に覚えやすい
データ量らしいので、俳句なども7文字が1単位になっ
てるのはそのせいだとか。
いつぞやアメリカの大学生が円周率を何万桁まで暗記
して世界記録を作った時も7桁単位のブロックをさらに
7つ集めてその塊をさらに7つ集めて暗記していったら
しいですね。
たぶん、人間の脳がある種の7ビットコンピュータな
んじゃないでしょうか。だから8という数字にはなにか
と超越的な役割がふられるのでは?
確かに8桁より7桁の方が覚えやすいですよね。たった一つしか違わないのに、不思議です。普段は意識していないのですが、今日は勉強になりました。中井さん有難う。
聖数、鬼数。
ビーストナンバーとかも有りましたよね。
旧約聖書では天地創造に六日かけて、一日休みで
月曜日を頭に持ってくるカレンダーもあるとか。
重陽の節句という日もありますね。
五行説(この字で良かったのかな?)では、奇数が陽で偶数が陰でしたよね!
はみだしが有ったほうが、楽しいと思いますけど。
私の主人の国(イラン)では、金曜日が休みでカレンダーは土曜日から始まります(右から左)。それも3月22日(元旦)からスタートです。ベルシャ語は蚯蚓が這ったような、速記のような文字なので、私はさっぱり解りませんが・・・!? また私は以前、日ソ合弁会社に長年勤務し、ロシア人の秘書をしていましたが、カレンダーは月曜から始まってました(左から右)。参考まで。