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たばこと遺伝子

2001年5月30日 【コラム
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 2000年における日本の喫煙者率は男性が53.5%、女性が13.7%となっている。男性は微減、女性は横ばいというのがこのところの傾向。人口にすると、およそ3313万人が喫煙していることになる。
 たばこの販売数量は年間3245億本。微増微減しながらも、ほぼ横ばいで、うち、外国産のシェアが伸びているのが特徴。2000年はついに4本に1本が外国産になった。販売本数を喫煙人口で割ると、ひとりあたり1日およそ27本を吸っている計算になる。そんなものなのだろうか。
 このところの特徴は若年層や若い女性の喫煙率が上がっていることなのだけれど、高校3年生では、毎日吸っているという回答が男性で4人に1人、女性でも7.1%あるという。世界銀行の推計では、毎日世界で10万人弱の若者が喫煙を開始しているとか。
 たばこが関連する死亡者数は、WHOの推計によると、年間世界で300万人強、日本では10万人弱とされている。さいきんは禁煙に取り組む人も増えてきたようだけれど、なかにはいったん止めたもののまた吸い始め、意志が弱いから、と嘆いている人もあるかもしれない。
 ただ、米テキサス大学がん研究所のポール・シンシリピニ博士らの研究によると、脳内の神経伝達物質ドーパミンを受け入れるDRD2という遺伝子のうち、両親からそろってA2という型を授かった人は禁煙に成功しやすかったのに対し、どちらかからでもA1という型を受け継いだ人は、ふたたび吸い始める傾向が見られたとか。
 禁煙失敗も遺伝子が関係している可能性があるわけで、さてこの結果に、おれの意志がが弱いんじゃなく遺伝子のせいだ、とほっとするか、おれも遺伝子に支配されているとちょっと悲しい気持ちになるか、あなたは。

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4 comments to...
“たばこと遺伝子”
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小橋昭彦

禁煙関連情報については、「禁煙マラソンホームページ」「たばこと健康」「禁煙指導研究会」「喫煙と健康問題に関する実態調査」などを、たばこについては「JT」もご参照ください。


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変なおっさん

以前専売にいたという方にお聞きしました。海外では合法のドラッグの中には煙草より遥かに習慣性の低いものもあうそうです。つまり煙草は常用性=中毒になり易いので税収確保の為には最適とか。


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不良中年

昨日の夕方思い立って、タバコを止めた。
このところ体調が悪いので2日前から酒を止めていたが、酒だけでは回復せず、清水の舞台から飛び降りる覚悟での禁煙。
今朝、不思議と体調がよくなり元気に出社。コーヒーを飲みながら「やっぱ健康はいいなぁ」としみじみしてたら、いつのまにか一服していた。わずか14時間。


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こま

私はアレルギー持ちです。
煙モノは鼻水ズルズル、目はクシャクシャ・・・
いわゆる「花粉症状態」になります。
だから、飲食店や駅でタバコを吸う人の
近くに居合わせるとモウ大変。
タバコはにおいがイヤとか、健康に悪いという
理由で「嫌煙」がよく言われますが、
好き嫌い以前の、アレルギー持ちもいることを
愛煙家だけでなくお店など公共施設に携わる人は
ぜひ知って欲しいです。
ついでに、タバコだけでなく、焚き火も同様。
落ち葉を庭で燃やさないでください。
ダイオキシンよりつらいです。
ちなみに、こんなことがありました。
3キロ離れた火事の煙で目が覚めた経験もあります。
もちろん火事があったことは家族も近所も誰も知らず、
後で新聞で確認して納得しました。




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Your Comment:

 食器を洗っていると、踏み台を持ってきて自分もやるといって、台所を泡だらけにする。掃除機を動かしていると、お掃除するといって親から掃除機を奪う。といっても電気は切っているので、ただ掃除機を床にぶつけているだけ。 子どもというのは本来はおてつだいが大好きなんだなあと、3歳になったばかりの息子を見ていると思う。最近ではずいぶんお皿の洗い方、片付け方もうまくなったし、掃除機の動かし方もうまくなった。泡だらけになるから、掃除機が壊れるからと触ることを禁じていたら、お手伝いなんてしない子になっていたかもしれない。 文字や数字を使いこなすことで知られるチンパンジー、アイの息子アユムが1歳を超えた。ずっと母親の腕に抱かれつつその勉強に参加してきたアユムは、約10カ月齢のとき、自ら「問題ください」を意味する白い丸に手を触れ、画面に出てきた「茶」の文字を触れると、出てきた選択肢の中から正しく茶色の四角形を選んだという。母親の様子をただじっとみていただけで、覚えたのだ。 西アフリカのボッソウに棲む野生のチンパンジーは、石器など多様な道具を使うことで知られている。その作り方や使い方を学ぶのも、親や大人のようすをじっくり見ることにはじまる。 アイとアユムの世話をしている京都大学霊長類研究所の松沢哲郎教授が、チンパンジーの教育の基本をこう記している。親が正しい手本を示すこと、そして子どもからの自主的な働きかけをいつも寛容に受け止めること。それはこの3年、ぼくが子育てを通じてずっと感じてきたことでもあった。 ヒトの子どもとチンパンジーをいっしょにすることは失礼だろうか。いや、地球に生きる友人として、どこかに共通の何かが、やはりあるのだろう。

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 未確認飛行物体。この語に懐かしい響きを感じるのはなぜだろう。冷戦が終わって目撃報告が減少、もうUFOの時代ではなくなったという空気があるからか。1953年に創設され、UFO探しグループの草分けともいわれる英国空飛ぶ円盤調査局(BFSB)も活動停止を決めたとか。 一般に世界最初のUFO目撃情報と言われるのが、1947年にアメリカのアーノルド氏がワシントン州で見たという9つのなぞの物体。その後とくに米国で話題を集め、1960年代には約7億円という研究費をかけ、コロラド大学で実例調査を実施、否定的な結論を含む「コンドン・レポート」として発表されもしている。 とはいえ、その後もUFOの研究活動は民間を含め数多く続けられている。BFSBの活動停止も、UFOを信じることを止めたからではなく、目撃報告が少なくなり、宇宙人による地球探索が終了したと思われるからだとか。 空飛ぶ円盤は実在するのかどうか。いるならそのうち会えるだろうし、いなくても、未知への期待に夜空を見上げる、そんな気持ちはすてきだ。すべてが確認された世界より、未確認に満ちた世界の方が、子ども時代の世界に似て、楽しい。未確認飛行物体の語に懐かしさを感じるのは、そんなこともあってのことか。 1970年代に打ち上げられたパイオニア、あるいはボイジャーなどの外惑星探査機には人類からのメッセージが搭載されている。それらが遠い旅の後、未確認飛行物体として宇宙の友人に出会う、そんな日だってあるかもしれない。確かなことだけが、たいせつなわけじゃない。

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