ざつがく・どっと・こむ
ちょっと知的な雑学&トリビア

プロだっていつも迷っている、それがいいんだ。

2007年12月26日 【雑学なメモ
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UCSF News Office – Songbirds offer clues to highly practiced motor skills in humans
The melodious sound of a songbird may appear effortless, but his elocutions are actually the result of rigorous training undergone in youth and maintained throughout adulthood. His tune has virtually “crystallized” by maturity. The same control is seen in the motor performance of top athletes and musicians. Yet, subtle variations in highly practiced skills persist in both songbirds and humans. Now, scientists think they know why.
フィンチの歌声は、幼少期から繰り返して練習したたわもの。でも、成長して後も、やっぱりちょっと揺れ動き、ミスもあり、でもそれを調整しようと心がけることで、よりよい歌が生まれる。
それはトップ・アスリートだって、音楽の巨匠だって同じ。

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 換喩といえばいいだろうか。「光るウサギ」「火星人のおなら」「叫ぶ冷蔵庫」いずれも、本書の中に収められた一篇だ。
 それぞれの話は、まじめな学術論文に基づいている。でも、「イグ・ノーベル賞」にとりあげられる研究のように、まじめな研究はときにとてつもなくユーモラス。
 そんな研究をとりあげて、紹介しているのが本書だ。「サイエンスな雑学」というときに、もっともふさわしい本の一冊じゃないかな。「ざつがく・どっと・こむ」にぴったりの本かもしれないね。
 副題のひとつにある、火星人のおならというのは、メタンガスの検出器を積んだ火星探査機の話だ。メタンガスを検出できるから、火星人がおならしたら検出することができる。で、著者はこんなツッコミを入れる。
 火星人がおならをしない生物だったらどうするんだ?
 答えはこうだ。
 そんな生物とは知り合いたくない。
 ちょっとおおげさに翻案したが、主意は逸らしていない。
 消化という代謝はぼくたちが生きていることのあかしであり、だからおならも出る。そんな代謝のしくみからして違う生命から何を学べるのか、と。
 これでおよそ本書のトーンが提示できた気がする。フランス風のエスプリとウィットをまぜて、科学研究を紹介する。
 日本の研究者も登場する。先ほどのイグ・ノーベル賞を受賞した研究だ。ハトにモネとピカソの絵を見分けさせた研究。タイトルは「美術鑑定士ハト」。
 そうだね、だからこの本の副題は、「美術鑑定士ハト、ニワトリの歯、しゃっくりのなぞ」でも良かったわけだ。
 あるいは「左利きは短命、ブラジャーの科学、串刺し事件」でも良かった。
 本書には全部で54のコラムが収められている。その中でなぜ冒頭の3つをとりあげたのだろう。
 たぶんこれら3つが、もっとも「ありえない」からだ。
 ウサギが光ったり、火星人のおならをかいだり、冷蔵庫が叫んだりすることなんてありえない。
 そのありえないことと、科学がつながっている不思議。
 本来科学ってそういうものだったかもしれない。「ありえない」ことを「ありえる」ところに引き寄せるのが科学。月へ出かけたり、時間が伸びたり縮んだり、ジャガイモとトマトが結婚したり。
 そもそも科学ってそういうものなんだ。
 「科学研究×ありえない」
 本書では、この「×」の部分を、ネタとして取り上げ、遊んでいる。そう気づいて、ぼくはようやく落ち着いた。
 実のところ、「ざつがく・どっと・こむ」はこの書籍と同じことをやっているんじゃないかという気がして、どうも落ち着かなかったのだ。
 でも、なんだかわかった。
 「ざつがく・どっと・こむ」は、ネタを遊ぶことには興味ないんだ。やりたいのは、「×」の部分の本質を掘り起こすこと。
 だから。
 ちょっと学術系の雑学ネタから出発して、視野を広げたいときには、「ざつがく・どっと・こむ」を覗いいただければうれしい。
 そうではなく、それをとことん遊びたい方、本書をお薦めする。

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UEA – A helping hand from the ‘grandparents’
A team of scientists led by the University of East Anglia has discovered the existence of ‘grandparent’ helpers in the Seychelles warbler ? the first time this behaviour, which rarely occurs except in humans, has been observed in birds.
生殖機能を失った年寄りが生物界に果たせる役割は何か。それは子育てを応援すること。……というおばあさん仮説が、鳥でも確認されたと。

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