ざつがく・どっと・こむ
ちょっと知的な雑学&トリビア

不眠の損失は年間3兆5000億円

2006年6月10日 【雑学なメモ
Share...Share on FacebookShare on Google+Tweet about this on TwitterShare on LinkedIn

 その結果、睡眠に問題のある人は、ない人に比べ、耐え難き眠気が襲う頻度が男性で平均月2・3回、女性で2・1回多かった。眠気を原因とする作業効率の低下から生じる経済損失は全国で3兆665億円と算定した。また睡眠の問題があると「欠勤、遅刻、早退」の頻度も高くなり、これによる経済損失は、それぞれ全国で731億円、810億円、75億円となった。
 交通事故の経験は、睡眠に問題がある人の方が、ない人に比べ年間2・9%も高く、この損失は約2413億円とはじき出した。経済損失の合計は3兆4693億8756万円に達した。

日大医学部内山真教授の調べ。痛みの経済損失など、経済的な規模に置き換える調査はそこそこいろいろある。そんななかのひとつ。
ちなみに、

・花粉量予測 [01.03.06]
http://www.zatsugaku.com/archives/2001/03/20010306.html
花粉症で2860億円。
・仕返し [03.10.20]
http://www.zatsugaku.com/archives/2003/10/20031020.html
米国では痛みによる経済的損失が年間10兆円を超える
・鼻炎と気管支炎で年間3000万日の損失 [04.10.26]
http://www.zatsugaku.com/archives/2004/10/3000.html

など。

Share...Share on FacebookShare on Google+Tweet about this on TwitterShare on LinkedIn

Comments are closed.

Princeton University – Study: Stock performance tied to ease of pronouncing company’s name
The ease of pronouncing the name of a company and its stock ticker symbol influences how well that stock performs in the days immediately after its initial public offering, two Princeton University psychologists have found.
米市場における新規公開株の推移をみたところ、呼びやすい名のほうが高くなっていた。社名はよく考えようと。

前の記事

 別のところで、サッカー日本代表のジーコ・スタイルにからめて、自発性が組織に及ぼす影響について書いた。その中では詳しく書かなかったけれど、個々の自発的な動きが、違うレベルで見ればある秩序を示して有効にはたらく事象を念頭においてのことだった。
 専門用語でそれを、創発と呼ぶ。数日前、子どもと見ていたテレビ番組で扱っていた「囚人魚」が、まさに創発といっていい様子を見せていて驚いた。小魚が群れとなって、大きな魚の姿を形作り、捕食者を驚かせるのだ。そんなこと絵本の世界だけ(レオ=レオニの『スイミー』がまさにそう)だと思っていた。ただし、絵本と現実では、おそらくは一点で大きく違うはずだ。
 絵本では、集まって大きな魚の形になろうと発案し統括する魚がいる。でも、現実の囚人魚では、リーダーはいないに違いない。小魚それぞれが自分の意思で動いていて、しかし結果として、全体の意思があるような動きになっている。これが、まさに創発。
 もう少し身近な例をあげれば、高速道路の渋滞もそれに近い。道路のどのあたりで、何時頃、どのくらいの渋滞があるか予測できるし、それが大きくはずれることはない。ところが、ドライバーそれぞれは自発的な意思で動いている。これは不思議な話で、誰だって「あなたの運転を予測しましょう」と言われると不気味だし、超常現象のようで信じない。でも、そんな自由意思が集まった「交通流」となると、予測できてしまう。
 この話を思い出すとき、ぼくはアイザック・アシモフの『銀河帝国興亡史』に登場する心理歴史学を思い出し、集団としての人の歴史は予測できるのかと、ちょっと遠い気持ちになる。さすがにそれは遠すぎる連想だけれど、少なくとも「創発」には、いま問題になっている「規律を守りなさい」と「おれの自由だろ」の葛藤をつなぐ、なにかのヒントがありそうで仕方がない。そしてそれは、さまざまな人がネットワークでつながるこれからの時代に、とても重要な鍵になっていくだろうと、そんな気がしている。(だからジーコ・ジャパン、ぼくは創発が生み出す美しいゴールをみたいと願っている。何度でも。)

次の記事