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ちょっと知的な雑学&トリビア

笑いのふたつの起源

2005年11月23日 【雑学なメモ
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The first laugh: New study posits evolutionary origins of two distinct types of laughter
In an important new study from the forthcoming Quarterly Review of Biology, biologists from Binghamton University explore the evolution of two distinct types of laughter ? laughter which is stimulus-driven and laughter which is self-generated and strategic.
お愛想笑いと、ほんとうの笑いは起源が違う。

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Mars Exploration Rover Mission:
Spirit, the untiring robotic “wonder child” sent by NASA to explore the eerily earthlike fourth planet from the sun, has completed one martian year–that’s almost two Earth years–on Mars.
火星探査機が、火星での1年を経過。ローバーも長生き。

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 質量の起源と題した科学誌の記事を目にして、少しばかり驚いた。かつて重量と質量の違いについて学び、おもしろいと思った記憶はあるが、質量があることの理由を問うたことは、これまでない。
 ゾウとアリには、大きな質量差がある。ゾウがアリよりも多くの原子からできているからだ。ところが、それと同じくらいの質量差が、ニュートリノとトップクォークの間にもあるという。どちらも大きさのない粒子だ。それなのに大きな違いがあるのはどうしてか。質量はなぜ、生じるのだろう。
 現代科学では、質量はヒッグス場によって生じると考えるという。この宇宙は真空ではなく、ヒッグス粒子に満たされている。そこを別の粒子が進むとする。するとヒッグス粒子が集まってきて進行を妨げる。その結果粒子は速度を落とし、質量を得るというわけだ。水の中を歩くとき、水がまとわりついて抵抗を感じるイメージとでもいうか。ただし、光にはヒッグス粒子は寄ってこない。だから光は光速を維持するし、光子には質量がない。
 ヒッグス粒子はまだ発見されていない。加速器を利用して探索する計画が進んでおり、近く発見される可能性が高いと言われている。実は「標準理論」と呼ばれる現代の宇宙を説明する理論は、粒子の質量がゼロであることを前提としており、実際の観測で発見されたニュートリノなどに質量があるという事実と矛盾している。この矛盾を説明するのが、ヒッグス場でもある。ヒッグス粒子が見つかることは、標準理論を新しい次元に押し上げる画期的な出来事でもあるのだ。
 質量の起源が問われるようになったということは、これまで「どうやって」を探っていた問題に対し、「なぜ」と問うところまできたということでもある。古代ギリシアの哲人タレスが万物の起源を探ったことを持ち出すまでもないだろう、なぜ、という問いは、哲学の問いであると同時に、科学の原点でもある。科学は、終焉をむかえたどころか、まだ端緒についたばかりなのかもしれない。

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