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ちょっと知的な雑学&トリビア

事故郵便

2001年3月07日 【コラム
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 景品のチョロQがオークションで高値になっていましてね、とタクシーの運転手さん。え、じゃあいざ生活に困ればうちにある一台を売りに出そうか。だめだめ、子どもがシールはがしちゃったし、ぼろぼろだから。そんな軽口を交わした。
 コレクションというのは、一般的に傷みが少ないものがよいとされる。しかし、世の中には傷みがあったほうが評価される収集物もある。その代表が事故郵便。輸送の途中で何らかの事故にあった郵便だ。あて先、切手、消印がわかり、その上で汚れや焦げのあるものがいいのだとか(日経2月7日)。
 郵送途中の事故にもさまざまある。船舶事故の場合は、タイタニックでもそうだけれど、引き揚げが難しく、事故郵便もなかなか出回らない。数が多く研究が進んでいるのは航空事故。1937年におきた飛行船ヒンデンブルク号の事故郵便は最大の珍品ともいう。
 もちろん、郵便はたとえ事故にあっても配達しようと苦労が重ねられる。「沈没船からダイバーが引き揚げました」なんてスタンプを押して、郵便局の封筒に入れて届けたり。受け取った宛先人の気持ちはいかほどか。
 そうした背景を理解しているからだろう、コレクター間でも、事故郵便は単なるコレクションではなく、郵便史の証人として扱われているようだ。
 郵便はこれまで、いろいろな動物に運ばれてもきた。ハトは有名だが、ほかにもラクダやイヌ、あるいはネコまで。まあ、想像どおり、ネコは規律がなく配達係としては失格だったよう。ネコが届けられなかった事故郵便が世界のどこかにあるのかどうか、残念ながらそこまでは調べがつかなかった。

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4 comments to...
“事故郵便”
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小橋

郵便コレクション関係、「日本郵趣協会」「日本郵趣協会 ジュニア委員会」「American Philatelic Society」などをどうぞ。


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小橋

今日の没ネタ。東海道、宿駅の宿泊料は夕・朝食付で150文から200文(朝日2月6日)。塩水を飲むラクダ発見(朝日2月7日)。


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桂川 幸治

小橋様
ご無沙汰致しております。桂川幸治と申します。
1年位前に広告で大変お世話になりありがとうございました。その後色々とマーケティングテストを行ないましたが、今日の雑学が一番効果がありました。
さて、今日の「事故郵便」ですが、日経の文化欄の記事を見て、災害文化として位置づけられると思い、人為災害の一つの具体的な災害としました。阪神・淡路大震災後の風景を追ってはいますが、コンテンツを整理していません。タイミングを失してはいますがアップする気はあります。


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ひがら

郵便局(福岡県)では、配達不能の郵便を「事故郵便」物と言っています。局内現場で使われている用語です。「方言」の可能性もありますが。参考まで...




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 日本ではじめてスギ花粉症が報告されたのは、1964(昭和39年)のこと。その後患者は急増、現在では日本人の10人に1人が花粉症に悩んでいるとされる。潜在的に花粉症になる人まで含めると3割から4割ともいい、まさに国民病といってもいい状況だ。 もっとも患者数が多いスギ花粉症は日本独特のもの。たとえば米国ではブタクサ花粉症が中心で、患者数も人口の数パーセントとか。ただ、花粉症そのものは、古代ローマにもそれらしき記述が残っており、人類とは長い付き合いだったようだ。 花粉症の方々にとって苦しいシーズン、しかも今年は西日本を中心に平年より多いと予測されており、ゆううつになられている方も多いことだろう。 こうした花粉量の予測は、前年の夏の日射量や降水量などをもとになされている。ただし、東京は日射量との関係が深く、甲府は最高気温がいい、あるいは西日本は8月のデータ、東日本は7月のデータなど、地域ごとに適した方法が違う(朝日2月5日)。また、実際にスギの雄花を数え、それもまじえて予測を修正しもする。たとえ猛暑でも2年続くとそえほど花粉量が多くならないということもあり、こうした経験をもとに最近の予測は精度があがってきた。 スギ花粉の飛散開始日は、年初からの最高気温の積算値が400度を超えることと、最高気温が15度になることが目安になる。医療費や労働効率低下などにより、2860億円の経済的損失を与えるともいわれる花粉症。花粉量予測の精度はあがったとはいえ、抜本的対策への予測はつきかねるようだ。

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 降り続く雨を眺めながらちょっともの思いにふける。小説やドラマでは、雨模様は内省的な日として描かれることが少なくない。 気圧の低い日は、心拍数が少なくなり、気分が沈静化する傾向がある。逆に気圧が高いと心拍数が増えて高揚した気分になる(朝日2月9日)。これをふまえると、雨の日に内省的になるというのも、それなりに納得のいく設定ではある。 気候が心理に与える影響といえば、もうすぐ近づく春もそうだ。冬の寒さからもうすぐ解放される、その期待が心を浮き立たせる。おまけに日照時間が長くなっていき、太陽の光をふんだんに浴びる。ホルモン分泌の関係で大脳が刺激を受け、性衝動も高まり、恋の予感に心をふるわせる。 確かに光が松果体やメラニン分泌に影響を与えるのは事実で、睡眠障害等の治療に光照射療法なども知られている。ただまあ、天候に左右されるばかりじゃないのも人間。『雨に唄えば』のジーン・ケリーを思い出しつつ、雨の日もちょっと楽しい気分になる。

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