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ちょっと知的な雑学&トリビア

JOCKEY

2001年11月21日 【コラム
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 子どものオムツがはずれて以来、ブリーフを買い与えている。子ども向けといっても色とりどりのものが揃っており、白いだけの下着が逆になんだか懐かしく感じられたり。それでふと、ぼく自身が中学に上がるときだったか、時期は忘れたが、トランクスにしようかと悩んだことがあったことを思い出す。
 男性にはブリーフ派とトランクス派がある。動くときのフィット性を優先するのが前者、洋服のシルエットを崩さないルーズ性を優先するのが後者だ。さて、歴史をひも解いてみると、この二種類、ほぼ同時期、1930年代に生まれたらしい。それまでの男性の下着といえば上下つなぎで、そういう意味ではYシャツだって下着だった。
 トランクスのルーツとなるルーズ性を優先したボクサー・ショーツは、従来のももひき状の下着「ズロース」の流れをくんで登場している。一方、ブリーフは、くつしたから始まった米クーパー社が、1935年1月19日に発売したのがはじまり。場所はシカゴの百貨店。猛吹雪にもかかわらず、開店から数時間で売り切れたのだとか。
 商品名はJOCKEY。激しい動きでもその部分をサポートするという機能を暗示しながら、女性にはどの部分のことを示すか想像しづらいネーミングをとつけられた。商品を思いついたきっかけは、フランスの避暑地から届いた一枚のはがき。腰から太ももまでの水着で泳ぐ男性の写真にひらめいたという。画期的だったのは、フィット感をもたらしたフロント部分を二重にするデザイン。広告でもこのYフロントが強調されている。
 JOCKEYは販売方法にも革新をもたらした。中が見えるようにセロファンで包装し、店員が在庫室から持ち出すのではなく、来客が店頭で手にとれるようにしたのだ。セロファン製のウェディングドレスを着て行われた下着ファッションショーも話題をよんだ。真に新しい商品は、しくみや意識にも革新をもたらすということなのだろう。

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4 comments to...
“JOCKEY”
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小橋昭彦

下着というとどうしても女性向けが中心です。「下着の歴史」「下着の歴史」など。そんななかで、「JOCKEYの歴史」は貴重ですね。


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qoo_chang

結婚して以来、主人のぱんつは手作りです。
太っているからちょうどいいサイズのものが無いのです。
夏場に肌触りよさそうな高級木綿をセールで買いあさり
少しづつ楽しみながらミシンを踏みます。
このごろ忙しくて新作が出来ていないね。
ごめんね、父ちゃん。


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神谷尚弘

初めまして。春日町の隣の氷上町に住んでいる者です。地域の新聞で雑学comが紹介され、隣町と言うことで以前から愛読しています。またITと地域の未来フォーラムにも参加させて頂きました。講演会でも常時接続の話題が上がっていましたが、すでにご存じとは思いますが氷上郡が一体となって市になれば速度はまだ遅いとは言え可能になります。私は市への合併を推進しているものではありませんが、そう言う手段もあると言うことを一つご検討願います。まずは今後もご活躍されることをご期待し、また良い機会があれば参加しますので色々ご紹介をお願いします。


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第三市民

齢を重ねて還暦を目前とすると、精神年齢はまだまだ若いと自負・他称していても、肉体年齢はしっかりと現れます。
昔からブリーフ一筋なんですが、最近はどうしても尿による黄色が付着して、迫り来る晩秋に心細さを感じます。
でー、ご同輩にブリーフの洗濯についてアドバイスを一ついたします。
ブリーフの洗濯を他の下着類と洗濯機に任せると、その黄色い変色(場合によると生地が強張ることもある)は完全には取れません。
そこで、手洗い用の【弱酸性の液体洗剤】で、風呂に入った時などにブリーフだけでも手洗いをすると、非常に効果があります。原理は分かりませんが、尿の着色成分は普通の洗濯用の中性洗剤では分解されず、弱酸性の洗剤の方が分解・洗浄効果が高いのではないかと思われます。それを更に、洗濯機に入れて他の洗濯物と一緒に洗えばなお効果があります。
もちろん新品同様とはなりませんが、毎日下着を交換して、汚れや身体から出る皮脂分が繊維に深く染み付く前に洗濯することが前提条件です。
是非お試しになってみてください。まだ執行猶予の方も、覚えておいて将来試されるとよいと思います。




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 子どもが通う児童館の誕生パーティにきんとんを作っていくことになり、生協にくちなしを買いにいく。黄色をつけるのに欠かせない。ということはくちなしも食品添加物かと思い、調べてみると確かにクチナシ色素として厚生労働省の添加物リストにある。 食品添加物を役割で分けるなら、クチナシ色素のような着色料や香料、甘味料など食品の魅力を増すもののほかに、ビタミンのような栄養成分を補充するもの、保存料のように食品の変質を防ぐもの、そして豆腐に使われる消泡剤のように食品の製造加工に必要なものに分類できる。 食品衛生法上は、化学合成品、くちなしのような天然添加物、天然香料、果汁などの一般飲食物添加物に分類されている。100倍の安全率をみて一日摂取許容量が決められているそうだけれど、これは動物実験で安全確認するとして、動物と人間の差を10倍、さらに老人や小児といった個人差を10倍みているということだそうだ。動物・人間の差と、人間の個人差を同じ倍率で設定しているとは今回はじめて知った。 大手コンビニエンスストアが保存料・合成着色料完全排除商品を打ち出したことに対して、食品添加物への不用意な不安をあおると苦言が出ているとも聞く。論争に対する消費者団体に属する人のコメントが紹介されていて、いわく、自分たちが知りたいのは何が加えられているかという正確な情報であり、無添加をことさら強調してもらいたいとは考えていないと。 そういえば、食品に限らず、自分たちの眼にするものが何から構成され、どのような過程でそこにあるのか、わかりにくい世の中ではあるなと考えたことであった。

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 ポンペイ遺跡の浴場跡から発掘されながらお蔵入りしていた壁画が公開されることになったと新聞にあった。ローマ時代円熟期の作品群。これまで非公開だったのは、絵が過激だったから。つまり春画だったわけ。 ポンペイは訪れたことが無いが、旅行者の手記を見ていると、なるほど、もともとその手の遺物がまちのなかに目立つらしい。立派な家ほど立派な男性のシンボルを玄関に掲げたり、寝室に絵を飾ったり。 文化の円熟とその手の芸術の円熟が並び立つのは別にめずらしいことでもなく、日本でも歌麿の『歌まくら』や北斎の『浪千鳥(なみちどり)』など、浮世絵の傑作とされる春画はよく知られたところだろう。中国でも春宮図といわれる図が残っている。日本の春画ほど局部をデフォルメすることなく、どこか全体の構図にも絵画的気配りが感じられるのは、国民性の違いかどうか。そういえば、ビデオにしてもインターネットにしても、新しいメディアの普及にはこうした側面が欠かせないという論もある。 フランスのショーベの洞くつの壁画がこのほどの調査で約3万年前のものと確認され、教科書でよく見かけたラスコーの約1万8000万年前からずいぶんさかのぼり、最古の壁画であることが確認されたという。これが春画なら話としておもしろいけれど、描かれているのは動物の線刻画。 3万年前から現代まで。人類はどんな対象をどんな媒体に描いてきたのか。時の流れに思いをはせる。

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