小橋 昭彦 2001年8月28日

 俗な話題をとタイトルから思われたかもしれないけれど、地球を守る話なのである。
 げっぷとおならといっても、家畜のそれ。家畜が出すげっぷやおならが原因のメタンガスによる温室効果が、あんがい無視できないのだ。畜産大国ニュージーランドを例にとれば、人口380万人のところ、羊4600万頭、牛900万頭。同国で排出される温室効果ガスはメタンガスが44%を占め、そのかなりの部分を羊や牛などの反すう動物が出すげっぷやおならが占めているという。
 ニュージーランドでは家畜のげっぷ、おなら対策を進めており、消化器内でメタンを作るバクテリアを抑制したり、消化されるときメタン生成の少ない牧草を開発したりしているという。
 もっとも、全世界に占めるニュージーランドが排出している温室効果ガスの構成比はほんのわずか。メタンは水田からも出ているから、ニュージーランドの家畜をいうなら、日本もひとごとではない。
 家畜にしろ、水田にしろ、もともとは人間が自分自身の必要で飼ったり耕したりしてきたもの。いまさらげっぷをするなといわれる家畜も、とんだ災難ではある。
 ひとあし早い稲刈りを終え、田を見回す。有機ゆえその水田は家畜にもお世話になっていたわけで。緑の山々に囲まれた里を見回しつつ、なんだか複雑な気持ちになるのでした。

5 thoughts on “げっぷとおなら

  1.  毎夜の酒酔い人がふりまくげっぷはどうなんでしょ
    う?

     新宿、新橋、、、かなりの量に思われます。

  2. 家畜のげっぷって、以前電波少年(進め!だった頃)に松村が家畜のげっぷを口移しで吸うことにチャレンジしてたような……。

  3.  ながさわさん、ウノちゃんとカケイさんのTVコマーシャルを連想する私はテレビの見過ぎでしょうか?

  4. 毎回楽しみにしています。
    夕食時には子供たちへの話題にします。
    おっと・・・今回の

     ゲップ&おなら

    はちとまずいかも。

Leave a comment.

Your email address will not be published. Required fields are marked*