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ちょっと知的な雑学&トリビア

地蔵盆

2001年8月27日 【コラム
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 夏休み、しばらくコラムを休ませていただきました。ご理解いただき、ありがとうございました。
 京都に戻ってきて、先の週末は団地の地蔵盆。棟の間の緑地にテントをはって、朝から夜まで、子どもたちを中心にゲームをしたりお菓子を食べたり、花火をしたり。
 地蔵盆の習慣は兵庫のふるさとにはなく、京都に来たときはずいぶん不思議に思ったもの。調べてみると、なんでも旧暦7月24日の行事で、寺や地域でまつる地蔵尊の縁日として、主に京都を中心に関西地方で行われているのだとか。今の暦でいえば、8月24日前後の土曜日曜に行われることが多い。曲亭馬琴が200年前に記した書物にも京都で地蔵盆が盛んなさまが紹介されているから、歴史は古い。
 地蔵菩薩といえば日本にも民間信仰として普及している。道の辻や橋のたもとなどにもまつられているから、日常目にする機会も多い。子どもを守ってくれるという信仰から、地蔵盆の主役は子どもとなった。
 数珠回しからはじまる地蔵盆。おやつの時間、福引、盆踊り。町によっては腹話術師が来たり、映画の上映があったりもする。
 先週、駅までと拾ったタクシーの無線から、地蔵盆のため通り抜けできない道路の案内を流していた。そう、この日ばかりは、路地の主役も車から子どもたちに返る。

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7 comments to...
“地蔵盆”
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小橋昭彦

お地蔵さんについては、「ZDNetのコラム」がすてきです。


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ジュモン

26日が明けるのを待っていました!
しかし、「地蔵盆」は耳にしたことがある程度で、福
岡県は筑豊生まれ、現在神奈川県茅ヶ崎市暮らしの身
にはあまりピンとこないものです。

ただ、盆踊りは今どきのものとはまったく別世界だっ
たこども時代を、懐かしく想います。
お囃子は全てアナログで、もちろんマイクすらなかっ
た。
笛や三味線の奏者は家族の誰かであり、日頃と違う輝
くスターでした。
初盆の家々を踊って回るのを、子供達もぞろぞろと
くっついて移動し、用意された(お目当ての)菓子を
もらった楽しい記憶です。そういえばホタルが飛んで
いたりもしたなあ。

いやあ、思い出させてもらった。
どうもありがとうございます。


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カズ

私は神戸市兵庫区生まれ。近所のお地蔵さんの前で地蔵盆が行われていました。踊りの輪の中に居るとお菓子を配ってくれて、提灯の明かりや盆踊りの歌を懐かしく思い出します。子供の頃の大きな楽しみでした。地蔵盆が無い所があるとは全く知りませんでしたね。


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せりか

私も、京都に来て3年、毎年、地蔵盆に子供を参加させています。昨年、おととしと、役員として運営に関わって思うのは、子供と一緒に、大人も楽しませてもらっている行事だということ。

その前に住んだ広島では、地蔵盆のような夏祭りはなく、代わりに秋のお祭りがありました。いずれもかなり前から準備し、ボランティアでいろいろお手伝いが必要な行事です。このお手伝いが嫌で、自治会、子供会を辞めていった方も数多く見受けました。

役員、ボランティアに関しては、様々なご意見があることと思いますが、同じやるなら楽しく!何よりも自分が楽しんじゃう気持ちで取り組んできました。
終わった後の充実感、それだけが救いかな?

子供に、名前を覚えてもらい、ご近所の方と仲良くなれる、転勤族にはありがたい行事ではありますけど。京都の地蔵盆は、大文字五山送り火に続く、京都の夏の行事として、にぎやかに行われるものです。
今年はほんの少しだけお手伝いして、ゆっくりお客様気分で参加しました。楽しかったですよ!


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YURI

私は三重県桑名市出身です。
三重県とすれば一応関西圏のような気もしますが、私の住む桑名市は愛知県との県境。
関西圏ではないと思います。

しかし、地蔵盆はありましたよ^0^
近くのお寺にあるお地蔵さんを祭ってのお祭り。
中学生の男の子達が実行委員(?)で寄付を集めて、子供会が主体で多少のお店を作り、騒いでいた覚えがあります。

未だ地元にいますが、最近の状況は全くわかりません^_^;
確実に子供は減っていますし、子供とかかわる状況も無い気がしますね。
現状、下手に子供に話し掛けると怪しまれる気さえしてしまいます。
怖い世の中だなぁ。


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小橋昭彦

京都でも最近は子どもが少なくなって、かつてほどのにぎわいがない町もあると聞きます。

ぼくも、子どもができてはじめて参加して、せりかさんおっしゃるように、大人の結びつきにとっても重要だなあ、と思ったことでした。ことに、ふだんつきあいの少ない団地住まいだからなおさらです。


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ぎんじ

私は兵庫県神戸市の出身です。神戸市内で2度引越し、長田区、垂水区に住みました。長田区では、地蔵盆があり、夕方から、いろんな所へ歩いて回って、お菓子をたくさんもらった記憶がありますが、垂水区では、そのようなものはなく、当時の同級生は、地蔵盆すら知りませんでした。就職後、三重県に住んでいますが、そのようなものはないようです。今回のネタで、なつかしい思い出が蘇りました。何か、うれしい気分です。




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 夏の週末、船遊びをしようと友人に誘われて、琵琶湖に遊ぶ。日帰りの小旅行。こんな旅でもちょっとしたリラクゼーション効果があるのだろうか、月曜の仕事は思ったよりもはかどった。 社団法人日本旅行業協会から、旅の健康学的効果を調査した結果が発表されている。旅が人を「癒す」ことを、科学的に裏付ける内容だ。 旅は九州の湯布院、雲仙、ハウステンボスを二泊三日でめぐるもの。人はストレスを感じるとき、副腎皮質から分泌されるコルチゾールという物質が増大する。調査では、コルチゾールは旅行初日、空港に降り立ったときから分泌量が低下し、二日目、三日目と日を追うごとに少なくなり、その効果は旅行5日後の検査でも続いていた。旅には、期間中だけでなく、旅行後のストレス低減効果もあるのだ。 また、癒されていると感じるとき脳内に分泌されるセロトニンは、初日の午後5時から8時に、旅行前に比べて倍になったといい、脳波もまた、リラックスを示すα波が増加している。こうした結果だろうか、旅行後は集中を示すシータ波が出やすくなっており、旅のおかげで帰宅後の仕事などの能率があがることが示されている。 NK(ナチュラルキラー)細胞活性など、免疫力を示す指標も、旅行中に高まっている。旅は人を健康に保ちもするらしい。もっとも、バス移動が続く日はNK細胞活性が落ちており、タイトなスケジュールは避けたほうがいいようだ。また、旅の癒し効果は、男性や、ふだん旅をしない人、内向的な人ほどおおきいという。フーテンの寅さんのように年がら年中旅に明け暮れて、という人にはそれほど効果が無いようで。まあ、もちろん、そんな人は年中リラックスしているようでもあるけれども。 そんなわけで、明日からこのコラムも夏休み。27日まで、しばらくごめんなさい。

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 お盆、ふるさとに帰る。仏壇の前、ご先祖さまにご詠歌を唱えるのが昔からのならわし。オンチでカラオケ嫌いなぼくも、こればかりは木魚や鉦(かね)をたたきつつ、声をあわせる。 ふるさとのご詠歌には西国三十三所がうたわれている。修学旅行などで記憶に残る人が多いだろう、京都の清水寺もそのひとつ。三カ所ある番外も含めれば、大阪や兵庫、奈良、京都、滋賀、岐阜など七府県に三十六カ所の札所がある。これらの観音様を巡礼するのが、いわゆるお遍路さんだ。 もっとも、一般にお遍路さんといえば、四国の八十八カ所霊場めぐりが有名。こちらは815年に弘法大師(空海)が開設したとされている。西国三十三所は718年に長谷寺の徳道上人が決めたとも伝わるので、発祥は西国のほうが古いらしい。 琵琶湖に遊んだついでに、石山寺を訪れた。西国三十三所のひとつだ。起伏にとんだ境内、この春訪れた、やはり三十三所のひとつ三井寺に通じるたたずまい。 そういえば大津市は、京都市、宇治市とともに古都京都の文化財として世界遺産に登録されてもいる。遺産といっても、遺跡じゃない。今も生きて、これからも受け継がれていくそれとしての遺産。 ご詠歌をあげる親を見て、三歳の息子もポクポクと不器用ながらも木魚を鳴らしている。祖父や祖母がそれを見て笑う。ふと、自分が幼い頃の風景がそれに重なる。似たような光景が、お盆ごとに繰り返されるのだろう。百年前も、百年後も。

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