ざつがく・どっと・こむ
ちょっと知的な雑学&トリビア

恐竜の発見

2001年6月28日 【コラム
Share...Share on FacebookShare on Google+Tweet about this on TwitterShare on LinkedIn

 恐竜はどんな味がしたのですか。そんな問いに、フライドチキンと答えた研究者がいたとか。鳥類が小型肉食恐竜から進化したという説がもとにある。毛の生えた恐竜の化石も発見されており、恐竜はワニのような肌だったという先入観は崩れてもいる。
 それにしても、この地球上にかつてはそれほど大きな生物がいたと想像するなんて、いったいどんな人に可能だったのだろう。そんなことが気になって、ギデオン・マンテル伝に目を通す。恐竜を発見した男だ。
 マンテルの恐竜化石発見にはひとつの伝説がある。1822年、開業医だった彼に同行して回診に出かけた妻のメアリが、外を散策していて、のちにイグアノドンと命名される恐竜の歯の化石を見つけたというのだ。ただ、手記などによると、すでに1820年ごろには発見していたらしい。
 ともあれ、マンテルがその化石をイグアナの骨格と比較して、それと近似した巨大爬虫類ではないかと推測したのが、いわば恐竜の生まれた日。当時の高名な学者はサイかカバのような草食哺乳類の歯ではないかとしていたのだけれど、それに納得せずに調べつづけたのが実を結んだわけだ。
 ふと、子どものころ、友人たちと裏山に化石探しに出かけたことを思い出す。なんでもない石の模様に、これは化石に違いないって興奮していたっけ。数千万年、あるいは数億年の時の向こうへ想像を広げていた。
 なんだか今の自分は、ずいぶんちっぽけなタイムスケールで生きている気がする。

Share...Share on FacebookShare on Google+Tweet about this on TwitterShare on LinkedIn

2 comments to...
“恐竜の発見”
Avatar
小橋昭彦

ギデオン・マンテルについては、『恐竜を発見した男?ギデオン・マンテル伝』をご参照ください。恐竜関連、定番サイトをあげておきます。「Dino Club」「恐竜・化石特集」「恐竜の楽園」「恐竜王国」「福井県立恐竜博物館」「恐竜王国・中里村」「大昔、地球には恐竜がいたんだ」。また、「日本古生物学会」はこちら。


Avatar
どらこ

お肉の味は、その恐竜が肉食か草食か、はたまた雑食かによって変わるかもしれません。

昔『アニマ』という動物の雑誌に、「色とりどりの外観をした恐竜の絵」が載ったことがありました。恐竜の体色は、現存する爬虫類から類推すると地味な色めに思うが、もしかするともっとカラフルだったかもしれない・・・という仮説で描かれたものだったと記憶しています。

描いたのは動物画家の木村しゅうじさん。私はこの方のお宅で“蚤を正面から見た図”というのを見せていただいたことがあります。既成の概念にとらわれない方だったようでした。




required



required - won't be displayed


Your Comment:

 人は、完璧じゃない。失敗は成功のもと、間違いをおそれずのぞめばいい。ただ、同じ間違いを繰り返さないこと。新人時代にそんなことを教わった人も多いことだろう。とはいえ、なぜか間違いには驚くほどのバリエーションがあって、前とはほんの少し違う間違いを重ねてしまう。それもまた愛敬か。 もっとも、間違いが大事故につながると、とりかえしがつかない。記憶に新しいところでは茨城県東海村の臨界事故やサクシゾンとサクシンを間違えていた投薬ミス。あるいはニアミス時に管制官が航空機の名前を間違えて呼びかけていたできごとや、メートル法とヤード・ポンド法の単位の取り違えが主因だったNASAの火星探査機の失敗なども思い返される。 人は間違うということを前提に見直すこと。たとえば記号で呼ぶのではなくニックネームを付けるといったネーミングの工夫や、航空機だと車輪の出し入れのレバーはタイヤの形にするなど形状の工夫。同時に、失敗から学ぶ。文部科学省では、失敗知識活用研究会を開催し、失敗のデータベース化を進めてもいる。 ぼくもまた、ときにコラムで間違いをおかす。そのたびに反省もし、気をつけもするのだけれど、ゼロにすることはできない。それほど不完全な人間ということだが、読者の方々からの指摘に助けられている。それはぼくにとって、どんなコンピュータシステムより、どんなリスクマネジメントルールより、すてきなフェイルセーフ機能だ。人を救うのは、最終的には人なんだな。

前の記事

 ペルシア語を学んでいた。ペルシア語のアルファベットは、アラビア語などと同様の、右から左に書く、人に言わせれば「ミミズのような」文字である。一連のつづりの頭に来るか途中にあるか最後にあるかで文字の形が違う。そんな文字で自分の名前を書いてみる。なんだか楽しいものだった。 同じ楽しさに、アイコン的なかわいさがあるからだろう、このところトンパ文字が人気だ。中国雲南省の納西(ナシ)族の間で現在も使われている、世界唯一の生きている象形文字。月や衣、鳥といった単語はそのままひとつの絵として意味が類推できるし、立つとか寝るといった動詞も、人の形がその動きをとっている様子をあらわしている。これらを並べることで、文章を作る。 象形文字といえばすぐに思い出すのは古代エジプトのヒエログリフ。もっとも、ヒエログリフの場合は表意文字というよりも、表音文字としての性質のほうが強い。子音しかないというものの、アルファベットのように使えるので、自分の名前をヒエログリフで、なんてこともできるわけだ。 ちなみに、ヒエログリフの読み方は、人などの顔が向いている方向から読み始める。つまり、右からでも左からでも書ける。 世界の文字に目を向けていると、ときどき、ふと、

次の記事