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ちょっと知的な雑学&トリビア

多いのがいいとは限らない

2005年11月11日 【雑学なメモ
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Blackwell Publishing Press Room
Imagine two servings of ice cream, one featuring a five-ounce cup overfilled with seven ounces, the other a ten-ounce cup filled with only eight ounces. Objectively the under-filled serving is better, because it contains more. But a study conducted by Christopher Hsee found that unless these two servings are presented side by side, the seven-ounce serving is actually considered more valuable. Apparently, people do not base their judgment on the amount of ice cream available, which is difficult to evaluate in isolation. Instead, they rely on an easy-to-evaluate cue: whether the serving is overfilled or under-filled. Overfilling evokes positive feelings while under-filling evokes negative feelings, and these feelings dictate people’s evaluations. “Consequently, in decision making, more often seems better, yet in life, more is often not better,” the authors conclude.
実際の量は少なくても、カップからあふれそうな方を選ぶ。Hsee 1998「Less is better」というのもあったな。

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 前回「ご褒美を前提に食べさせても意味がない」と書いて、これっていわゆる認知的評価理論だと、あとになって気づいた。ある生理的反応に「嬉しい」とか「悲しい」というラベルをつけるのが感情だという理論。
 これはけっこう便利な理論で、たとえばロボットに「心」を持たせようとすれば、心とは何と哲学的に考えなくてすむ。強い衝撃を受けたときに目から水を流すようにすればいい。するとそれを見た人が「痛がって泣いている、このロボットは心を持っている」と誤解してくれる。
 誤解と書いたけれど、これはごく普通に行われていること。心理学実験に、被験者に興奮作用のあるアドレナリンを注射して、周囲のサクラに怒らせたり喜ばせたりしたものがある。すると、周囲が怒っていると「自分も怒ってどきどきしている」と考え、逆に喜んでいると「嬉しくてどきどきしている」と考える傾向があると報告されている。自分はどきどきしているという認知を、周囲の環境と結びつけて理由づけるのだ。
 さて、人が何かに対して動機づけられる要因は、主として外発的なものと内発的なものに分類される。「ご褒美をあげるから」というのは典型的な外発的要因。一方、それそのものが楽しいというのが内発的要因だ。さいきんでは、外発的要因を高めると、内発的要因が低下するといった報告がなされている。ここに、認知的評価理論が関係する。つまり、ご褒美があることで、味覚の喜びをご褒美のためとラベリングしてしまう。それが食事の楽しみという内発性を下げるのだと。
 こうした知見は企業でもそのまま、成果報酬と仕事のやりがいの関係にあてはまるから、やっかいだ。まだ議論の続くところだけれど、少なくとも子どもを前には、ご褒美を前提としない努力をしている。そして気づいたのは、ご褒美を前提としないためには、対象自体の魅力を伝えなくてはならないということ。それはすなわち、自分の感性を磨くことにほかならなかった。

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Role playing games78%
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Adventure48%
Fighting39%
Sports34%
MMOs32%
Racing31%
Real time strategy24%
General strategy/puzzle15%
Flight simulators8%
Flying8%

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