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ちょっと知的な雑学&トリビア

アレルギーに、チャプリン

2001年3月13日 【コラム
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 アトピー性皮膚炎にチャプリン映画が効果があると、ユニチカ中央病院の木俣肇部長が発表した(日経2月15日)。もちろん塗ったり飲んだりするわけじゃなく、ただ見るだけ。
 実験は、家ダニや猫のふけなどにアレルギーがあるアトピー性皮膚炎の患者26人を対象にしたもの。家ダニを皮膚につけ、アレルギー反応でできる紅斑(こうはん)を調べた。チャプリン映画『モダンタイムス』のビデオを観た後に測ったところ、直径は平均で約5ミリ、ビデオを見る前の11ミリと比べて半分になり、効果は2時間以上持続した。これが天気予報のビデオでは効果がない。
 詳しい仕組みは不明とはいえ、笑いがアレルギー症状の緩和に効果があることが示されたかたち。そういえば笑うと、たとえそれが作り笑いであれ、免疫力と関係するナチュラルキラー細胞が活性化することは知られている。笑いの効果があるのはアレルギーに限った話でもない。
 笑う。ぼく自身、子どもと一緒に一日に何度も笑っているここ2年あまり、風邪もほとんどひかなくなった。在宅勤務で人ごみに出ないせいかとも思っていたけれど、案外、笑いの効果も高かったか。
 ほんとはね、このコラムも毎日笑えるものだったら、多くの人に健康を届けることができるんだろうけど。チャプリンほどの才覚もなく。ごめんなさい。

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7 comments to...
“アレルギーに、チャプリン”
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小橋

アレルギーについては「アトピー性皮膚炎の医学情報」「アレルギー」などを参考に。免疫力と笑いについては、テレビ番組から、「免疫力」「笑う」がわかりやすいです。


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小橋

今日の没ネタ。2500の言語、絶滅の危機(朝日2月12日)。笑顔で行われるベルギーの核施設の市民査察(朝日2月14日)。


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大杉欣一郎

「今日の雑学」熱心に読ませていただいています。ダイレクトメールやら、メルマガなど毎日50通くらい来ますが、何をおいてもこれを読んでいます。毎回楽しみにしているということは、たとえ笑わなくても心の健康には寄与しているのではないでしょうか。火事のお見舞いもしませんでしたが、今後とも楽しいコメントを法被要して下さい。いつも朝日新聞、日経新聞からヒントを得られているようですが、私は朝日を読んでいますが、此処に取り上げられている記事をとんと読んだことがありません。不思議に思っています。


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いんてきふこ

「チャプリン」って書いてありましたが,私はずっと「チャップリン」と思ってました。ネットで検索してみると,両方の表記があるのですね。初めて知りました。


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「健康が一番!」

 笑うこと、つまり笑えるという精神状態も健康にはプラスになるようですね。
 喜劇ビデオや漫才を見るときには、口をとがらせていては効果半減です。口を横に広げるような動作、割り箸を横にして奥歯で噛んでいる状態にすると笑いが倍増します。これどこかのTVの実験でやっていましたが注目すべきすごい結果がでていましたね。

アレルギー

は食用油との密接な関係もあります。


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小橋

大杉さん、ありがとうございます。はい、朝日や日経をもとにしていますが、それはあくまできっかけで、かなりの部分、ここで紹介しているようなサイトや百科事典等で情報を追加しているので、もとの記事がわからないことも多いのでしょう。また、いわゆる1段だけのベタ記事からとることも多いです。


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mloka

初めまして。いつも楽しく拝見させて頂いております。
今となってはヘビースモーカーな私ですが、昔は喘息に悩まされておりました。私個人の話ですが喘息の発作を起こしている時に例えば朝起きて普通に現れます。で、親に「あれ,喘息良くなったの?」と聞かれて発作が復活・・・と言うようなことが良くありました。自分が発作を起こしているのを忘れている時にはこれが良くなってしまうんですよね。アトピーもアレルギーの一種なのでもしかしたら精神的なものも働いているかもしれないと思いました。今の子供たち,非常にアレルギーの率が高いようですね。小橋さんもお子様の健康には気をつけてください。




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 世界の4大スパイスといえば、こしょう、シナモン、クローブにナツメグとされる。いまでこそありふれた商材だけれど、かつてはこれら香料が世界を動かしたこともあった。 ナツメグはメースとともに「にくずく」という熱帯性植物からとれる。産地はインドネシアの奥地モルッカ諸島。ヨーロッパでは手に入りにくく、たいへんな価値があった。ナツメグの袋詰ひとつで家が買えたとか、貿易に携わる荷役労働者はポケットのない作業服を義務付けられたなんて話も伝わる(朝日2月11日)。 コロンブスが、間違ってアメリカ大陸の一部を発見することになる、西への航海に出たのも、モルッカ諸島のスパイスとジパングの黄金がおおきな動機。マゼランが初の世界一周をめざしたのもスパイスが理由。彼亡きあとようやく母国にたどり着いたビクトリア号には、スパイスがたっぷりと積まれていた。その販売益は、多くの乗組員や僚船の喪失を補ってあまりあるものだったともいう。 スパイスが生んだ大航海時代。「香料諸島」の利権をめぐるスペインやポルトガル、そしてオランダやイギリスを交えての争いは「スパイス戦争」とも呼ばれている。17世紀半ばまで続く、血なまぐさい時代でもあった。 いま、スパイスの香りは、せいぜい街角のカレー屋に足を向かわせるまでで、ぼくたちを大航海にいざなうことはない。そのカレー屋で手にした新聞で目にする、菓子のおもちゃを恐喝、なんていうニュース。スケールの違いはあれ、人間は今日も貴重品をめぐって争っている。

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