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ちょっと知的な雑学&トリビア

男と女の違い

2002年2月04日 【コラム
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 抗生物質はバクテリアだけでなくウィルスも殺す。正解か誤りか。これが誤りと答えられた日本人は4人に1人もいないという。科学技術政策研究所の調査だ。同じ質問を米国人に問いかけた全米科学財団の調査では約半数の人が正解している。
 全部で10問の質問を国際比較した結果、日本人は、科学の基礎知識に欠けている人が多いと指摘されている。米国でもっとも正答率が高かったのが「喫煙は肺ガンを引き起こす」で男女とも94%というのはお国柄かとも思うけれど、ここでは国別比較の話はさておき、米国の結果に見る男女差がおもしろい。
 特に差が大きいのは、より基礎的な質問への回答。「地球が太陽の周りを回っているのか、太陽が地球の周りを回っているのか」には男性で84%、女性は68%の正答率。「光と音、どちらが速い」には男性90%、女性67%。その他の要因を除いてもこの差は残り、男女差としかとらえられないと研究者は指摘している。
 そういえば『話を聞かない男、地図を読めない女』なんて本がベストセラーになってもいたけれど、脳とホルモンが男女差を作っているのかどうか。最近では、ノースウェスタン大学のデイナ・スモール教授の研究結果も目を引いた。これはチョコレートを喜んで食べているときと、飽きてまずいと感じ始めたときでは脳の別の場所が活発になっていることを発見したレポートなのだけど、ほかにも興味深い結果が出てきた。
 男性がチョコレートを食べるのをやめたのは、おいしくないと感じ始めたからなのに対し、女性はお腹が膨れたからやめたという。確かに女性のほうが甘いものがすきかな、なんて納得しないでもない。こういう類型的な考え方こそ男性的で危なっかしいのではあるけれどね。

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12 comments to...
“男と女の違い”
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小橋昭彦

基礎的科学知識に関する調査については「科学技術に関する意識調査」をご参照ください。ちなみにチョコレート実験を行ったのは、ノースウェスタン大学の「Dana M. Small」教授です。書籍は『話を聞かない男、地図を読めない女』へ。


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りんご

抗生物質はバクテリアだけでなくウィルスも殺す
正解は、
抗生物質はウィルスだけでなくバクテリアも殺す
ですか?
なんか、それが心配になっちゃって…


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Naka

いつも、大変ためになる情報をありがとうございます。
毎日、楽しく拝読させて頂いております。
>「地球が太陽の周りを回っているのか、太陽が地球の周りを回っているのか」には男性で84%、女性は68%の正答率。
上記のフレーズですが、これには正答があるのでしょうか?
科学的(相対的)に考えると、どちらも正解のような気がします。違うかな??


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小橋昭彦

抗生物質はウィルスは殺さない、です。抗生物質がバクテリアを殺すしくみ(細胞壁を壊す)は、ウィルスには通用しないので。

地球と太陽。うーむ、ニュートン物理学的にはやはり地球が回っているのじゃないかな。もちろん、1日の単位では太陽が地球の周りを回っているように見えはしますが、それは公転じゃなく自転のためですしね。


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藤島 昇

コラムの最後の

確かに女性のほうが甘いものがすきかな、なんて納得しないでもない。こういう類型的な考え方こそ男性的で危なっかしいのではあるけれどね。

にちょっとひっかかったのですが、「女性のほうが甘いものがすき」かどうか、という命題には、統計的に見た真偽というのはあり、それが真であることを適当なデータを根拠に言及することは、「類型的な考え方」ではありますが、特に「危なっかし」くはないと思います。

「危なっかしい」のは、少ないサンプルで一般的な傾向を引き出そうとすることと、単なる一般的な傾向を、個別事例にも当てはめて結論を出してしまおうとすることであり、ここで往々にして議論の混乱が起こりがちです。

でも、これはあまり男性も女性もなく、世の中でごく普通に見られることではないでしょうか。自分自身もこの罠にはまりがちであり、自戒しなければと思っておりますが…


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ぽぽろん

え、本当ですか?「抗生物質はウィルスには効かない」って、知らない人の方が多いのですか!?
でも、こういうことに驚く私の方が世間知らずなんですね。愕然としました。

科学技術用語の中でも生物学の用語は、身近に転用されて意味が変わっているケースが多いように思います。
例えば「殺菌」と「滅菌」の違い。菌検査の話をしているので知識はあると思った人が「殺菌の方が菌を完全に死滅させるのだ」としたり顔で言っていて、腰を抜かしそうになったことがありました。

ところでバクテリアなんて、そういえば一般の人が言っているのをあまり聞いたことがありません。皆さん「バイキン」とかおっしゃってるような・・・。


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栗原悦子

日本人が科学に弱いというのは随分前から言われていることですね。日本の教育のあり方(受験勉強中心で、科(化け)学に興味を持たせるようなやり方をしていないから)に原因があるのでは、とも言われています。学校教育の問題だけではないと思いますが・・・。それから抗生物質は万能ではありません。私は、医者に言われるがままに薬を服用した結果、「アセチルスピラマイシン」という抗生物質にアレルギー反応を起こす体になってしまいました。歯医者さんでよく出される痛み止めの一つです。何時だったかアスピリンに入っているのを知らずに服用(半錠)して大変なことになりました。解毒してもらってからも何日かはフラフラしていました。
男と女の違い、深い問題です。XXとXYのどちらが多いかで男か女かになるのですよね。トルストイでしたか、身体的な男女差は別にして、誰しも両方の染色体を有しているのだから、両面持っているのではないか、というような意味のことを言ってますよね。性同一性障害(?)というのは別問題として、私もこの考えを知った(本を読んで)とき、納得したのを覚えています。この世に生れ落ちると、男の子はより男らしく、女の子は女の子らしく、という教育がされていますよね。良くも悪くも。その結果、自然に自分は男だから、女だからとより意識するようになるのではないでしょうか。本当はお互いにそういう性の違い(意識)から解放されたいのではないでしょうか?皆さんどう思いますか? 


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いしかわ

基礎的科学知識に関する調査の元ネタのホームページ
によると、抗生物質の質問で正解者が23%、不正解
が49%、わからないと答えた人が29%だったそう
です。「このわからない」が曲者で、その人の性格や
お国柄によって、その答えに完全に自信がなければ「
わからない」と答える人や、うろ覚えでも、えいやっ
、でどちらかの答えを選んでしまう人もいます。もし
仮に、この調査に参加した日本人全員が、「わからな
い」と答えずに、たとえ自信がなくてもどちらかの選
択肢を選んだとすると、正解者は、元々の23%に加
えて、わららないの29%の半分=14.5%を加え
て、37.5%に跳ね上がります。

このあたり、他の国の「わからない」を選んだ数が不
明なので、なんとも言えませんが、例えば、米国と日
本と比較すると、同じ程度の理解度だった場合、米国
人の方が「わからない」と言う確率が小さいと思うの
ですが、いかがでしょうか?


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小橋昭彦

藤島さんのご指摘、もっともです。じつはチョコレート実験そのものが、サンプルが少なく、最初は紹介をためらっていたのです。それで、オチつけて、結論をちゃかしておこうとしました。いま読み返すと、その意図は失敗していそうです。

いしかわさんのご指摘、なるほど、おもしろいですね。全米科学財団の資料が見つけ出せればよかったのですが、いまのところ、米国の「わからない」率は不明です。ブッシュ大統領の「善か悪か」的割り切り方を思い出しもします。


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ちょこれーと

米国の研究者が「男女差としかとらえられない」と言う意味がいまいちはっきりしないのに、後に続く小橋さんの文章を読むと、生まれつきの生物学的性差に由来すると、少なくとも小橋さんはとらえているように読めます。それとも元の論文ではそのことが明確に示されているのでしょうか。

小橋さんの書き方では、読者は、米国の研究者の論文が生物的性差が原因であるとしていると受け取るように誘導されます。さらには小橋さんはそう受け取ることに何の疑問も抱いてないと見受けられます。

科学的知識の差は、生まれつき女性の方が科学に興味を持たない人が多いから差がある、というより、受けてきた教育(男性の方が科学的な専門教育を受ける人が多い、親、教師は男の子には科学的知識をつけようとするetc)、社会のありかた(科学に興味がある、または科学に強いのは男性的な特徴であるから、女性は科学に弱くても許される、または弱い方が女らしいという)の結果である可能性のほうが大きいのではないでしょうか。
私も生物学的差はあると思ってます。しかし何がその結果であるかを判定するのは、社会的性差(ジェンダー)とからみあってるので、大変難しい事だと思います。よほどの根拠がない限り、軽々しく生物学的性差に由来する、と結論づけることは、男女差の類型化、差別に利するだけです。
今日の記事も「女性は非科学的である」とのステレオタイプを強める効果を持つことに、もっと意識的であって欲しいと思います。

米国の研究者が結論を出した過程をもう少し丁寧に紹介してください。またはそのサイトを示してください。


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小橋昭彦

ちょこれーとさん、まず、ぼくが疑問を抱いていないのは、「男女差がある」という事実であり、それが何に由来するかについては、ぼくにはわかりません。次の段落で脳の話になったので、確かに生物学的性差が理由と誘導されやすいかもしれません。それは意図していません、ごめんなさい。

今回は論文そのものにあたることができなかったので、popular science3月号の記事からの引用になります。24ページ。研究を行ったフロリダ州立大学スーザン・キャロル・ロッシュによるコメントが多く引用されています。

ともあれ、ぼくにとっては、自分が接する個々人がどういう人であるかがすべてです。男女差云々といった、類型化は好きじゃないです。ん? いや、ジェンダーフリーを気にしているから、子育てしたりしたんだろうか? やっぱ気にしているのかな?

いずれにせよ、意図が伝わらないまずい文章でしたね、今回は。おっしゃるように、類型化を強める効果をもっちゃったとしたら、悔しいです。


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ky

会話を賑やかに、のコラムになってきました。
どんどんと問題提起を。




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Your Comment:

 7万7000年前、ヒトが抽象的な模様を描いていた。そんな記事が目に留まる。記事には、新人の起源が従来より古いという分子遺伝学の仮説にあう発見として、このことを報じている。 はじめにことばありき。この有名な一説にあるように、ひととことばは切り離せない。と同時に、アメリカ自然史博物館のタッターソル教授は、言語の獲得と象徴的芸術の才能こそ、人間と他の動物をわける卓越的な認知能力の核心となったのだと述べている。言葉と、ものごとを抽象化する能力。だからこそ、抽象画の発見と人類の起源がつながる。 7万7000年前のものという抽象的な模様は、オーカーと呼ばれる絵の具の原料となる石に線刻で描かれている。直線にはさまれて並ぶ三角形。ラスコーの壁画に描かれたバイソンや古代エジプトの遺跡に描かれている人々の姿、あるいは日本でも縄文期の器の文様。 なにげなく見ていたそれら模様が、じつはヒトをヒトたらしめている源泉だったのだということ。ものごとをとらえ、切り取り名づける能力と、ものごとをとらえ、その本質を抽象化する能力。これらには共通したものがある。 先日、妹が子づれで京都を訪れた。子どもの描いた絵がコンテストで入選し、美術館に掲げられているのだという。その絵を見せてもらった。父親が畑仕事をしている絵だ。長靴を履いた足が大地を踏みしめ、しゃがみこんで青菜を力強く引いている。画面の上部は、入りきらなくなった頭が、まるでろくろ首のように伸びて上端を這い、それでもしっかり大地を見下ろしている。 圧倒された。これこそ絵だと思った。そこには、父親の強さがどこから芽生えているかを訴える力がある。上手に写し取ることばかり考えていた日々の自分を振り返り、6歳の子どもに、新しい知恵を授けられた。

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