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ちょっと知的な雑学&トリビア

変わる魚

2001年10月10日 【コラム
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 左ヒラメ右カレイ。ヒラメやカレイは両眼が頭の右側もしくは左側に寄っていることで知られている。もっとも、彼らとて生まれたときからそうなのではなく、孵化してから水中に浮遊している間は両側に一個ずつついていて、左右対称になっている。その後どちらかの眼が移動して一方に集まるとともに、海底を泳ぐようになる。
 これは人間の胎児がえらや尾を持つことと同じく、進化の過程をたどる「再演性変態」と呼ばれる現象。もっとも、眼の移動方法は種類によって違うという。
 ヒラメやカレイは頭の上を回って片側に寄ってくるけれど、ダルマガレイ類などでは頭に特別のスリットが開いて、そこをすり抜けて移動してくる。さらには頭を貫通してくるように見える種類もある。
 眼が動くなんて不思議だなあと感じもするが、よく考えれば、おたまじゃくしがカエルになったり、青虫が蝶になったり、自然界には信じられないほどの変態がいっぱいある。子どもとおたまじゃくしを見て、「あれがカエルになるんだ」なんて説明しつつ、果たして信じてもらえるのかと疑問に思うこともある。いや、きっとそのまま信じて、おとーさんも寝ている間に何かに変身するのかと想像していたりするのだろうか。
 人工物は朽ちるばかりだけど、いやはや、自然の創造物はやはり楽しい。

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14 comments to...
“変わる魚”
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小橋昭彦

魚については9月26日の「さかなの世界」でもとりあげましたね。


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nakayama

種類によって目が寄る側が決まっているのは不思議ですね。
半分は右、半分は左にランダムに寄っても不思議はないのにね。


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Ree Fou

小橋様、
りょうたろうくんによると、結婚記念日だそうで、おめでとうございます。拙宅もでございます。ちょっと前まで10月10日はお休みだし、覚えやすいし、よいなー、とおもっていたら、あっという間にふつうの日になってしまいましたね。ちょっと残念。。。


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伊藤栄

ひらめ・からいーのお話たいへんおもしろいです
毎日楽しみに拝読しておろます


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りも

お魚もそうですが、一番身近な人間も同じように神秘の世界ですよ。
妊娠3週目までの胎芽は、人間も羊も豚も鶏もあまり変わらないみたいです。
そこから、お魚・両生類、爬虫類、哺乳類の姿へと生物の進化の歴史をたどるみたいです。

人間も左右にできて、移動し、最後に真中で合わさってできるそうです。
妊娠すると、お腹の真ん中に黒く線がでてきます。 
それも、人間の進化の名残だそうです。
あと、上唇の中央のくぼみ(人中)もそういう名残だそうですよ。

現在妊娠中ですが、生命の神秘をほんと感じるようになります。


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おとーさんも何かに変身するというのは,案外本気で考えているかもしれませんね。

10年ほど前,日焼けで皮がむけた時
「おかーさん脱皮しょうるよ,何になるん?ボクは牛飼いになって牛乳を絞る」と息子が言いましたた。
おかーさんも何かになっていいのかと聞き返すと
「あたり前じゃん」
「そうか,このまま『おかーさん』で終わらなくていいんだ」
と勇気づけられた私はへんな母親の『私』となりました。
高1になった息子は,子犬すらも怖いので牛飼いの夢は捨てたようです。
彼は脱皮して何に変身するのでしょうか・・・?楽しみです。


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ちゅうそん

漁師の息子である同僚から聞いたことがありますが、カレイは大衆魚。ヒラメは高級魚。

魚屋で一ざるいくらで売っているのがカレイ。料亭で出てくるのがヒラメ。

カレイ釣りをして何枚もつり上げるというのはメジャーな娯楽ですが、ヒラメ釣りってあまり聞きませんものね。もちろん姿形、住んでいるところも違うそうです。(ヒラメは砂地、カレイは岩場だと言っていたと記憶しています。)


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マツ

息子がりょうたろうくんぐらいの頃、おたまじゃくしを飼ってみたことがあります。
かえるに変るところを見られたときは感動ものでした。
そういえばザリガニの脱皮といい、子供のおかげで随分素晴らしい体験をさせてもらったものです。


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小橋昭彦

りもさん、そうですね、胎児にはえらや尾もあったりしますね。

これから子どもといっしょにいろんな生物の変態を観察していこう、と今から楽しみです。


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りょう

いつも仕事の合間の清涼剤として拝読しています。
私にも3歳の子供がいて、子供の何気ない言葉に新鮮な驚きを覚えるばかりです。小橋さんのコラムには、そんな
新鮮な感動を感じます。毎日ありがとうございます。


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栗原悦子

私は子供の頃好き嫌いが激しく、特に肉・魚は殆ど食べませんでした。ただ、何故かカレイだけは食べたようで母が煮付けをよく作ってくれました。目が片方にだけあるって視野はどうなっているんでしょうね!?きっと進化の過程でその方が便利だからでしょうけど。不思議ですね。今家の玄関前の花(二株)に10日位前から茶色い毛虫が住んでいて(最初は4匹、現在は1匹)、どう変身するのか観察している(本当は私は毛虫類が大の苦手)のですが、何時の間にか一匹また一匹と居なくなって、結局一度もまだ変身した姿は見ていません。後に残されたのは見事に葉っぱだけが食い尽くされた茎と花(花は食べないようです)。今回で二度目ですが、最初に丸坊主にされた後、前よりもっと立派な花が咲きました。食べるだけでなく、何か(養分)お礼に残してくれているのかなぁ、なんて考えています。最近はキャベツ畑なんかないから、仕方ないですね。人間だけの地球じゃないから。


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yanai

ひらめ、のことは、不思議だなー。
科学読み物研究会があります。
そこで、思うことは、不思議を不思議と思う心を、心から歓迎する、教育ですよ。理屈を、したり顔に、受け売りで、教えては、進歩は殺がれます。
箭内 
科学読み物研究会、監査約


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さっこ

もとは2つの目が1つになるなんて知らなかったから感動した。どんなことでも自分が知らないことを知るとうれしくなりますね。生き物って不思議だな(?_?)


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渡辺 純子

小橋さま、Ree Fouさま
うちも10/10が結婚記念日です♪
「体育の日」による神通力が失せたのか、
東京での晴天率は、確実に落ちているように思います。

日取りを決めるときに気象庁に電話したところ、
最高位の晴天確率の日は、10/10、6/3と教えてもらった
のを思い出しました。




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 関連シリーズも含めて日本でもこれまで1000万個売れているという人生ゲーム。日本での発売は1968年。似たようなゲームにすごろくがあったものの、地形が立体的に表されたボードやサイコロじゃなくルーレットを回すところ、おもちゃのドル札をやりとりするところなど、ずいぶん新鮮だった。 米国での発売は1960年で、ミルトン・ブラッドレー社から。この会社、マサチューセッツ州で印刷業を営んでいたミルトン・ブラッドレーが、彼が考案したゲーム「The Checkered Game of Life」のヒットを契機に設立したもの。「The Game of Life」は、その発売から100周年を記念して作られたものだった。 1860年のゲームは、名前の通りチェッカーボード上に人生に起こるさまざまな出来事を記している。「善行のマス」と「悪行のマス」があって、善行を積んでいけばより多くポイントを稼げる。聖書の教えに従って悪行を戒め善行を奨励する、敬虔なピューリタンだった彼ならではの内容だった。 100年後の人生ゲームは、黄金の60年代らしく、「牧場のあとつぎになる」「高級車ロールスロイスを買う」などのコピーが並ぶ。日本版でも直訳されて出ているから、懐かしさを感じる人もいることだろう。 日本オリジナルのコピーが登場するのは1983年からで、「お世話になった人達にお歳暮をおくる」などが入るとともに、「デザイナー」などカタカナ職業が登場。通算4代目となる1990年発売版では「パソコン通信を始める」が登場したりもしている。 ちなみにミルトン・ブラッドレーだけど、最初はリンカーンの肖像画販売で儲けていたという。ちょうどリンカーンが大統領選挙に出たころ。もっともあごひげがなかったので、その後彼があごひげを蓄えたことがわかって、急激に人気を失ったのだとか。それにめげずに発売したのが「The Checkered Game of Life」だったわけ。失敗にめげず再挑戦する、彼自身が人生のなんたるかを教えてくれている。

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