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   <title>ざつがく・どっと・こむ</title>
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   <updated>2009-02-20T00:15:39Z</updated>
   <subtitle>雑学＆トリビアを楽しもう！　by　小橋昭彦</subtitle>
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   <title>消える言葉、残る言葉</title>
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   <published>2009-02-20T00:15:19Z</published>
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   <summary>　父が世を去った。病の再発を知らされてから２年、自宅で療養しつつ、静かにその日を準備してきた。この半年は気道確保のため声を出せなかったから、やりとりはメモ書き。その日その日のちょっとした連絡から、「ありがとう」と感謝を伝えるものまで、おびただしい数の紙片が、手元に残った。 　初七日を済ませた頃、長男に自主勉強としておじ...</summary>
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      　父が世を去った。病の再発を知らされてから２年、自宅で療養しつつ、静かにその日を準備してきた。この半年は気道確保のため声を出せなかったから、やりとりはメモ書き。その日その日のちょっとした連絡から、「ありがとう」と感謝を伝えるものまで、おびただしい数の紙片が、手元に残った。
　初七日を済ませた頃、長男に自主勉強としておじいちゃんのことを書いたら、と薦めた。そんな哀しいことをなぜと問う彼に、それが人間にできるいちばんすてきなことだからと答える。言葉があるから、ぼくたちは今はいない昔の人の教えを受けることができるし、きっと会うこともないだろう遠い国の人の思いを知ることもできる。
　言語学のスザンヌ・ロメインらによる『消えゆく言語たち』によると、世界には、およそ5000から6700の言語があるという。その多くはほんの少数の集団で使われている言葉。たとえばヒシュカリヤナ語は、既知の言語の中で唯一、文頭に目的語を置く言語というが、アマゾン川流域でわずか350人の話者を持つにすぎない。
　この100年、主要言語がすさまじい速度で拡張し、いまや100大言語で世界人口の90%を占めている。その陰で、どれだけの言語が失われてきたか。それはすなわち、それだけの数の文化や感性、生態系が失われてきたということだ。最後の話者は、その言語が支えてきたすべての世界とともに、この世を去る。マン島語最後の話者ネッド・マッドレルが、カトーバ・スー語のレッド・サンダークラウドが、コーンウォール語のドリー・ペントリースがそうであったように。
　父がつけていた闘病日誌がある。死の前々日の欄には、穏やかな体調や天候のことが書かれ、「今日くらいやったらほんまにうれしくて」とあった。ぼくは窓から、集落を、畑を、山並みを、空を見上げる。この世界を持てたことを、ぼくは感謝している。
      
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   <title>自然のオーケストラ</title>
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   <published>2008-12-24T02:44:30Z</published>
   <updated>2008-12-24T02:44:56Z</updated>
   
   <summary>　鳥の鳴き声が、周囲の環境によって違ってくるとは発見だった。ライデン大学のスラベッコーン博士が発表した論文によると、シジュウカラは、交通騒音のある都市部では、近隣の森に棲む同じ種と比べて、短く速く高い音程で鳴いていたという。似たような報告をベルリンのブラム博士もしていて、都市騒音の激しいところでは、小鳥たちが通常より大...</summary>
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      　鳥の鳴き声が、周囲の環境によって違ってくるとは発見だった。ライデン大学のスラベッコーン博士が発表した論文によると、シジュウカラは、交通騒音のある都市部では、近隣の森に棲む同じ種と比べて、短く速く高い音程で鳴いていたという。似たような報告をベルリンのブラム博士もしていて、都市騒音の激しいところでは、小鳥たちが通常より大きい声で鳴いたり、何度も繰り返し鳴いたりするという。
　鳥にとって鳴き声は、なわばりを主張するとともに異性をひきつける大切な手段だ。自分の声が周囲の音にまぎれては、生き残れない。深い森の中では低くゆったりとした音が、騒々しい中では速く繰り返す音がよく通る。だから森のミミズクはホーッと鳴き、ヒバリはピーチクパーチク鳴くのだ。
　そう考えてゆけば、ただ環境に合わせるだけではなく、他の種類の鳥とかぶらないように鳴くことも必要だ。スズメやウグイス、トンビやカケス。高く、低く、長く、短く。鳥たちは、なんてうまい具合に鳴き分けていることだろう。それぞれの楽器が技術を磨き、特徴を究め、何千年、何万年かけてつちかってきたシンフォニーが、空間に満ちている。
　そこに今、想定外の楽器が割って入ってきている。道路や工場などなどから発せられる人工音がそれだ。歌を環境に適応させられる鳥はいい。しかし、柔軟さに欠ける演奏家は、これらの楽器に自らの歌をかき消され、退場するほかない。この百年で、自然のシンフォニーの多くは変質した。
　この小文を読み終えたら、しばし目を閉じ、耳を澄ませてほしい。聴こえる音風景から、人工の楽器をひとつ、ひとつはずしていく。舞台には、何人の演奏家が残るだろう。機械音も自動車音も、航空機の音さえない、自然のフルオーケストラが１日中響いている場所が、この日本に、いや、この地上にどれだけ残っているだろう。
      
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   <title>月とクマムシ</title>
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   <published>2008-11-27T01:24:49Z</published>
   <updated>2008-11-27T01:25:12Z</updated>
   
   <summary>　夜の会議を終えての帰り道、足元の影に気づいて見上げると、ひんやり満月が浮かんでいた。あの月にクレーターを作ったのは天体の衝突だが、現在並みの頻度になったのは約38億年前。ひっきりなしの誕生時からゆるやかに減ったわけではなく、39億年前に一度、大変動と呼ばれる激しい衝突に見舞われた時期があったと考えられている。 　科学...</summary>
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      　夜の会議を終えての帰り道、足元の影に気づいて見上げると、ひんやり満月が浮かんでいた。あの月にクレーターを作ったのは天体の衝突だが、現在並みの頻度になったのは約38億年前。ひっきりなしの誕生時からゆるやかに減ったわけではなく、39億年前に一度、大変動と呼ばれる激しい衝突に見舞われた時期があったと考えられている。
　科学誌ネイチャーの特集記事によれば、その時期地球にも、数千年に１度、直径20キロメートルのクレーターを作る規模の天体が、さらに100万年に1度、直径1000キロメートルのクレーターを作るサイズの天体が衝突していたはずという。恐竜絶滅を招いたとされる隕石が作ったクレーターでさえ直径200キロだから、当時の激動はどれほどだったか。
　39億年前といえば地球に生命が誕生した頃。海水がすべて蒸発するほどの大変動はさぞかし厳しい環境だっただろうが、小惑星衝突こそ地球に有機物をもたらし、地表下の熱で生物を育んだ可能性があると聞くと、頭上に広がる静謐な星空からはうかがい知れない、天体のダイナミズムを感じざるをえない。
　この9月、宇宙空間でクマムシが生き延びたことが論文で報告され、話題になった。クマムシについては、一昨年あたりからちょっとしたブームだから、ご存知の人もあるだろう。苔などに棲息する1ミリ程度の小さな動物。体内の水分を減らして「乾眠」状態になれば、百度を超える高温や極低温、さらには放射線や高圧といった極度の環境に耐えられる。そんなクマムシが、真空状態かつ宇宙線の中に10日間さらされても生き延びた。
　大変動の記録をクレーターにとどめる天上の月。それを見上げるぼくの影の中にも、クマムシは這っているだろう。この光と影の間に、生命の力強さがある。二つをつなぐように今、ここに立っていることが、なんとも得がたいことに思え、胸がしんとした。
      
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   <title>20世紀ファッションの文化史―時代をつくった10人</title>
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   <published>2008-11-16T13:17:11Z</published>
   <updated>2008-11-16T13:17:46Z</updated>
   
   <summary> 　楽しく、かつ刺激的な一冊。 　ファッション業界に限らず、およそクリエイティブに関わっている人であれば、インスパイアされる箇所が多いことだろう。 　あるものごとの歴史を取り上げるにあたって、人に焦点をあてるアプローチがある。このコーナーでとりあげてきた本の中でなら、たとえば『エレクトリックな科学革命―いかにして電気が...</summary>
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      <![CDATA[<iframe align="right" src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=aaaaaaaa-22&o=9&p=8&l=as1&asins=4309244289&fc1=000000&IS2=1&lt1=_blank&lc1=5E7EB2&bc1=FFFFFF&bg1=E8E6DE&f=ifr&nou=1" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="2" marginheight="2" frameborder="1"></iframe>

　楽しく、かつ刺激的な一冊。
　ファッション業界に限らず、およそクリエイティブに関わっている人であれば、インスパイアされる箇所が多いことだろう。

　あるものごとの歴史を取り上げるにあたって、人に焦点をあてるアプローチがある。このコーナーでとりあげてきた本の中でなら、たとえば『<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4152088494?ie=UTF8&tag=aaaaaaaa-22&linkCode=as2&camp=247&creative=1211&creativeASIN=4152088494">エレクトリックな科学革命―いかにして電気が見出され、現代を拓いたか</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=aaaaaaaa-22&l=as2&o=9&a=4152088494" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />』がそうだ。
　本書も、人に焦点をあてて20世紀ファッションの文化史を物語るが、秀逸なのは、ひとりひとりのデザイナーの、時代における位置づけを明確にしているところだ。彼、あるいは彼女が、どのような時代状況の中で、何に抗い、何に従い、どのような創造を時代に対して加えたか。それぞれの創造のルーツを語っている。

　20世紀ファッションを語るにあたって、成実さんは二人の対象的なデザイナーから語り起こしている。1825年イギリスに生まれたチャールズ・ワースと、1829年ドイツに生まれたリーヴァイ・ストラウス。前者はオートクチュールと呼ばれるハイファッション（高級服）分野を切り拓く端緒となり、後者はジーンズを生み出してマスファッション（大衆服）の定番を作り出した。
　オートクチュールとジーンズはいずれも1850年代に産声をあげ、1870年代にひとつの完成形を迎えたという。そこから連綿と現在に続く20世紀ファッションの流れ。この図式に、どこかめまいを覚えるような、人類の文化の奥深さを感じる。

　本書で語られる10人の最初は、そのチャールズ・ワースだ。まだ宮廷文化が華やかだった時代に、彼がいかにしてハイファッション分野を開いたかが語られる。顧客データを管理し、アメリカからの注文を「通販」で受けることもできた体制作りを含めて、そこには戦略が重要であった。ファッション・デザイナーは芸術性だけではなく、ビジネス感覚にも長けている必要がある。

　続いてポール・ポワレ。ヘレニズム風ドレスの提案、女性のコルセットからの解放。もっとも、これはあとに出てくるミニスカートのマリー・クアントにも言えることだけれど、時代はひとりのデザイナーが変えたというよりも、その時代、すでにそうした風潮はあり、デザイナーはそれをすくい取ってメジャーにする役割を担ったにすぎない（それができるというのがすごいのだけど）。
　そしてガブリエル・シャネル。そのシンプルなスーツスタイル、そっけない香水のデザインなどは、1920年カレル・チャペック『R.U.R』（ロボットという言葉を生んだ）、1926年フリッツ・ラング『メトロポリス』など、人間を機械と見る思想が背景にある。モダニズムの時代だ。日本でもモガ、モボが言われた時代。

　それから、シュールリアリスムをとりいえれたエルザ・スキャッパレッリ、アメリカの消費革命にのってレオタードスタイルなどカジュアルウェアを浸透させたクレア・マッカーデル、戦後の困窮期に布地を多く利用しつつあえて古きよき時代に戻ろうとしたクリスチャン・ディオール、日本からはコム・デ・ギャルソン。

　そこから見えてくるのは、20世紀という時代と切り結びながら、ときにそこに棹し、ときに逆らいつつ、ファッションデザインという新しい消費文化を開いてきた人たちの姿。
　ファッションを通して、時代を作ること、時代に関わることとは何かを考えさせられる。
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   <title>誤りを恐れない</title>
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   <published>2008-10-30T08:09:10Z</published>
   <updated>2008-10-30T08:11:33Z</updated>
   
   <summary>　もう一年近く前に出会って、いつかコラムにしたいと思いつつ、書けないできたネタを読み返している。ひとつは心理学の、ひとつは神経科学の研究からの報告。 　コロンビア大学ミズーリ校のローラ・キング博士らによる報告は、副題に「後悔と、幸福と、成熟と」とある。そう、人はいつも、あり得たかもしれないもうひとりの自分のことを考え、...</summary>
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      　もう一年近く前に出会って、いつかコラムにしたいと思いつつ、書けないできたネタを読み返している。ひとつは心理学の、ひとつは神経科学の研究からの報告。
　コロンビア大学ミズーリ校のローラ・キング博士らによる報告は、副題に「後悔と、幸福と、成熟と」とある。そう、人はいつも、あり得たかもしれないもうひとりの自分のことを考え、苦い思いにとらわれる。それはときに辛い思い出だけれど、そんな思いこそ、人を成長させるという。彼女らの調査によれば、「こうしなければよかった」と考えられる人ほど、人間的に成長している傾向があるのだという。
　この記事のことを考えている最中に目にしたのが、完ぺきと思える成鳥の鳴き声の中にも小さな震えがあるという、カリフォルニア大学のマイケル・ブレイナード博士による報告だった。この震えは、神経系がよりよい歌を求めて調整しているために出るらしい。考えてみればこれはごく自然なことで、仮に完成した鳴き声の状態で神経系まで固定されてしまうと、環境の変化や周囲の状況に応じて、歌を向上させる道が閉ざされてしまう。よい歌を求めるなら、パーフェクトに固定された状態なんてありえない。そのときどきで変化してこその、美声だ。
　理想の自分なんてありえないし、到達したと思えばまた新しく求めるのが、生命の真理。それには失敗はつきものだし、誤りから逃げてはいけない。このコラムの連載を始めて十年、ぼくは何をつかみ、何を失ってきたのか。十年前は毎日更新していたのが、最近は数ヶ月に一度になっている。それは成熟ゆえではなく、むしろ逃げているのではないか。そんなことを考えて、一年が過ぎた。
　先に紹介したキング博士はこう言っているそうだ。「幸福は、過去を忘れることにではなく、あなたの過去の上に、人生を築くところに生まれるものだ」と。
      
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   <title>第三の消費文化論―モダンでもポストモダンでもなく</title>
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   <published>2008-09-24T02:03:00Z</published>
   <updated>2008-09-24T02:03:23Z</updated>
   
   <summary> 　ポストモダン消費論、というのがあった。 　1980年代から盛んに言われるようになった。当時日本でもブームになった記号論など、ポストモダン思想の見方を用いて消費を分析する見方だ。 　間々田さんは、ポストモダン的文化の内容について、その特徴を次の３点にまとめている。 　1.脱合理主義（合理主義的価値観を嫌い、非効率的・...</summary>
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      <![CDATA[
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　ポストモダン消費論、というのがあった。
　1980年代から盛んに言われるようになった。当時日本でもブームになった記号論など、ポストモダン思想の見方を用いて消費を分析する見方だ。
　間々田さんは、ポストモダン的文化の内容について、その特徴を次の３点にまとめている。

　1.脱合理主義（合理主義的価値観を嫌い、非効率的・非合理的な行為に意味を見出すようになった）
　2.脱構造化（人々を拘束していた価値観や規範が流動的になり、境界もあいまいになった）
　3.シミュラークルの優越化（創造性やオリジナリティを重視した近代の価値観に反し、模倣や複製化が行われるようになった）

　で、80年代以降、消費文化もまた、確かにそうした様相を見せていた。奇妙なネーミングやイメージ広告、過剰な笑いやナンセンスに見られる脱合理的な光景。穴のあいた服やスカートの下のジーンズなどにみられる脱構造化。そしてパロディやシミュラークルの氾濫。
　しかし、それがすべてか、というとそうじゃない。仮に「モダン消費」をこの「ポストモダン消費」の逆と考えるなら、パソコンやファーストフード、サプリメントに見られる合理主義はいまだ健在だし、高級ブランドの権威の高まりは脱構造化とは別の方向だ。そして、シミュラークルの氾濫する中で、消費者は「本物志向」をむしろ高めているようでもある。なにもかもをポストモダン消費で説明するのは無理がある、というのが、間々田さんの立場だ。

　では、今の消費文化はどこに向っているのか。
　それを述べる前に、間々田さんはいくつかの消費現象を分析する。

　ひとつはリッツァのマクドナルド化論。効率性、計算可能性、予測可能性、制御という四つの次元からなるファーストフード的諸原理が世界のあらゆるところで優勢になりつつあるとする指摘だ。これは、医療や教育、サービスなどこれまで合理化が進んでいなかった分野でモダン化が進んでいることを指摘したものだと位置づける。

　次にグローバル化の影響だ。これについては画一化（アメリカ化？）か多様化（クレオール言語のように）かという視点がある。リッツァのglocalizationとgrobalization(企業がgrowthのために拡張すること)という指摘が参考になる。前者はポストモダン的、後者はモダン的な現象だ。
　消費の面をみれば、確かにパソコンや家電など、画一化（世界標準）が進んでいる側面もある。しかし一方で、現地化されたり、ハイブリッド化されたり、時には画一化がノスタルジーをもたらし、ローカル消費文化が再活性化されることもある。
　一面的にはとらえられない。

　そして、消費記号論。これについては、消費の新しい側面を照らし出す効果はあったものの、動態をとらえることに失敗したと批判している。

　で、われわれは今の消費動態を、脱物質主義としてとらえてはどうか、というのが、間々田さんの提案だ。脱物質主義化論は、機能的価値から文化的価値へという「価値の再設定」が生じていると考えているところで消費記号論などのポストモダン消費論と共通している。しかし、消費の動態について、ポストモダン消費論がモノ消費の増大を想定しているのに対して、脱物質主義化論は、モノの消費が安定化すると想定する。
　で、次には、物質文化の質を高め、自然とも良好な関係を築く「真物質主義」に向うのではないか、というのが見立てだ。

　ポストモダン的な見方がちょっと恥ずかしくなりつつある現在において、新しい見方を提案する書といえる。
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   <title>一夫多妻制が長生きのコツ？</title>
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   <published>2008-08-24T02:40:01Z</published>
   <updated>2008-08-24T02:40:01Z</updated>
   
   <summary>Polygamy is the key to a long life - being-human - 19 August 2008 - New Scientist After accounting for socioeconomic differences, men aged over 60 from 140 coun...</summary>
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      <![CDATA[<div class="quotebody"><a class="quotetitle" title="Polygamy is the key to a long life - being-human - 19 August 2008 - New Scientist" href="http://www.newscientist.com/article/dn14564-polygamy-is-the-key-to-a-long-life.html?DCMP=ILC-hmts&nsref=news6_head_dn14564" target="_blank">Polygamy is the key to a long life - being-human - 19 August 2008 - New Scientist</a>

After accounting for socioeconomic differences, men aged over 60 from 140 countries that practice polygamy to varying degrees lived on average 12% longer than men from 49 mostly monogamous nations, says Virpi Lummaa, an ecologist at the University of Sheffield, UK.</div>

「<a href="http://zatsugaku.com/archives/2005/04/post_505.html">おばあさん仮説</a>」と似たような、「おじいちゃん仮説」があるかどうかを調べようとしたのがきっかけなんだね。

妻や子が多いほど長くめんどうをみてもらえるという利点はあるけど、進化の観点からはどうだろう。一夫一婦のところと、一夫多妻のところがあったとする。同じように長寿の遺伝子を持った男がいたとして。前者では老後のケアが充分されず短命で終わり、後者では長生きする。結果としてあと一人くらい子どももたくさん宿すことができて、長寿の遺伝子が残りやすくなる。そんなところか。

この調査を行った「<a href="http://www.huli.group.shef.ac.uk/virpi-personal.html">Dr Virpi Lummaa</a>」、他にも気になる発表いろいろ。話題づくりがうまいってことでもあるか。]]>
      
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   <title>ニセの記憶でも行動に影響する</title>
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   <published>2008-08-22T05:31:26Z</published>
   <updated>2008-08-22T05:31:26Z</updated>
   
   <summary>Association for Psychological Science In fact, people can easily create false memories of their past and a new study shows that such memories can have long-term...</summary>
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      <![CDATA[<div class="quotebody"><a class="quotetitle" title="Association for Psychological Science" href="http://www.psychologicalscience.org/media/releases/2008/geraerts.cfm" target="_blank">Association for Psychological Science</a>

In fact, people can easily create false memories of their past and a new study shows that such memories can have long-term effects on our behavior.</div>

人は、ニセの記憶を持つことがあるし、たとえそれがニセでも、その思い出に影響された行動をとる。実験で検証。]]>
      
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   <title>海に流したメッセージの行方</title>
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   <published>2008-08-22T05:26:46Z</published>
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   <summary>News and Events | University of St Andrews As an eleven year old boy in 1985, Donald Wylie tossed a bottle into the Orkney sea, with a message asking its finder...</summary>
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      <![CDATA[<div class="quotebody"><a class="quotetitle" title="News and Events | University of St Andrews" href="http://www.st-andrews.ac.uk/news/Title,23502,en.html" target="_blank">News and Events | University of St Andrews</a>

As an eleven year old boy in 1985, Donald Wylie tossed a bottle into the Orkney sea, with a message asking its finder to track him down.   Today (Thursday 21 August 2008), almost a quarter of a century later, Donald will be reunited with the bottle which eventually washed up hundreds of miles away on the West Sands in St Andrews. </div>

1985年に流したメッセージに、23年ぶりに再会。海辺を清掃していたボランティアたちが発見。

流したOrkneyというのはスコットランド北部の諸島ですね。St Andrewsは同中部。300キロくらいというところ。

ちなみに流したドナルドさんは現在33歳、長年母親に言われて小瓶を流してきたと。これまでノルウェーやデンマークなどから、（もっと早くに）返事をもらったこともあるという。距離としてはそちらの方があるけれども。

ところで、そのお母さん、今もお孫さんに小瓶を流すように言っているというのがいいね。]]>
      
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   <title>薬はジュースで飲むな</title>
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   <published>2008-08-22T05:07:28Z</published>
   <updated>2008-08-22T05:07:28Z</updated>
   
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      <![CDATA[<div class="quotebody"><a class="quotetitle" title="New reasons to avoid grapefruit and other juices when taking certain drugs" href="http://www.eurekalert.org/pub_releases/2008-08/acs-nrt072308.php" target="_blank">New reasons to avoid grapefruit and other juices when taking certain drugs</a>

Scientists and consumers have known for years that grapefruit juice can increase the absorption of certain drugs ? with the potential for turning normal doses into toxic overdoses. Now, the researcher who first identified this interaction is reporting new evidence that grapefruit and other common fruit juices, including orange and apple, can do the opposite effect by substantially decreasing the absorption of other drugs, potentially wiping out their beneficial effects. </div>

グレープフルーツジュースで飲むと効き目が薄れるそうだけど、他の果汁類でも可能性がある。現在わかっている組み合わせは氷山の一角。

ともあれ、薬は水で、ね。]]>
      
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   <title>ヒトの脳が進化した理由</title>
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   <published>2008-08-16T03:17:03Z</published>
   <updated>2008-08-16T03:17:03Z</updated>
   
   <summary>Genome Biology | Full text | Metabolic changes in schizophrenia and human brain evolution Our findings, along with several previous studies, suggest that the ev...</summary>
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      <![CDATA[<div class="quotebody"><a class="quotetitle" title="Genome Biology | Full text | Metabolic changes in schizophrenia and human brain evolution" href="http://genomebiology.com/2008/9/8/R124" target="_blank">Genome Biology | Full text | Metabolic changes in schizophrenia and human brain evolution</a>

Our findings, along with several previous studies, suggest that the evolution of human cognitive abilities was accompanied by adaptive changes in brain metabolism, potentially pushing the human brain to the limit of its metabolic capabilities.</div>

火を使うようになり、調理することができるようになって、栄養をたっぷりとれるようになった。その結果、脳が発達したのではと。ただ、その変化があまりに急激に起こったので、うつ病などの精神病をひきおこすことにもなった……

調理できるようになってあごが弱くなり、脳の収容空間が増えたという話を、以前NHK『病の起源』でやっていましたね。その代わり、無呼吸症候群を患うようになったと。

なんにせよ、脳の発達はリスクと隣り合わせだったんですね。]]>
      
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   <title>赤いユニフォームは判定で有利</title>
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   <published>2008-08-11T11:37:51Z</published>
   <updated>2008-08-11T11:37:51Z</updated>
   
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      <![CDATA[<div class="quotebody"><a class="quotetitle" title="Association for Psychological Science" href="http://www.psychologicalscience.org/media/releases/2008/hagemann.cfm" target="_blank">Association for Psychological Science</a>

The psychologists found that when the competitors appeared to be wearing red, they were awarded an average of 13% more points than the blue competitors, even though every athlete was presented in both colors at some point. What’s more, points awarded seemed to increase after the blue athlete was digitally transformed into a red athlete and decrease when the red competitor changed to blue.</div>

中国だからということじゃなくてね。

テコンドーの試合のビデオを見て判定してもらったところ、赤いユニフォームの方が良い点数が出たと。デジタル処理でユニフォームの色を変えての実験でも検証。

Norbert Hagemann, Bernd Strauss and Jan Leibing from the University of Munster（August 2008 issue of Psychological Science）]]>
      
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   <title>メッセンジャーで６次の隔たりを確認</title>
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   <published>2008-08-08T02:18:01Z</published>
   <updated>2008-08-08T02:18:01Z</updated>
   
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      <![CDATA[<div class="quotebody"><a class="quotetitle" title="Planetary-Scale Views on a Large Instant-Messaging Network" href="http://research.microsoft.com/~horvitz/Messenger_graph_www.htm" target="_blank">Planetary-Scale Views on a Large Instant-Messaging Network</a>

We find that the graph is well-connected and robust to node removal. We investigate on a planetary-scale the oft-cited report that people are separated by “six degrees of separation” and find that the average path length among Messenger users is 6.6. </div>

誰かと誰かをつなぐには、６ステップあればいい、という、かつてミルグラムが提示した考え。その後、ほんとうかなあという話もあったけれど、このほど、マイクロソフトのメッセンジャーでの世界でのやりとりを分析したところ（メッセージを送りあっている人は知り合いと考えられる）、ある人とある人を、メッセンジャーでつながっている人をたどってつなぐには、平均6.6ステップでつながることがわかったと。

１ヶ月にやりとりされた、2億4000万人による300億のメッセージを分析。1億8000万ノード（接点）、13億エッジ（枝）。ちなみに、同姓より異性とのやりとりの方がより頻繁で、時間も長かったって。
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   <title>エイリアンが見る風景</title>
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   <published>2008-07-22T00:56:40Z</published>
   <updated>2008-07-22T00:56:40Z</updated>
   
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      <![CDATA[<div class="quotebody"><a class="quotetitle" title="NASA - NASA's Deep Impact Films Earth as an Alien World" href="http://www.nasa.gov/topics/solarsystem/features/epoxi_transit.html" target="_blank">NASA - NASA's Deep Impact Films Earth as an Alien World</a>

During a full Earth rotation, images obtained by Deep Impact at a 15-minute cadence have been combined to make a color video. During the video, the moon enters the frame (because of its orbital motion) and transits Earth, then leaves the frame. Other spacecraft have imaged Earth and the moon from space, but Deep Impact is the first to show a transit of Earth with enough detail to see large craters on the moon and oceans and continents on Earth.</div>

探査機が、地球の周りをまわる月の動画を撮影。こういう絵をリアルなものとしてみられるっていうのは、この時代ならでは。

地球と月をとらえた絵ってあまりなかったと思うけど、あらためて、月って大きいねぇ。ちょっと怖いくらい。]]>
      
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   <title>視覚情報を伝達するタンパク質</title>
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   <published>2008-07-22T00:41:21Z</published>
   <updated>2008-07-22T00:41:21Z</updated>
   
   <summary>Pikachurin, a dystroglycan ligand, is essential for photoreceptor ribbon synapse formation : Abstract : Nature Neuroscience We identified pikachurin, an extrace...</summary>
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      <![CDATA[<div class="quotebody"><a class="quotetitle" title="Pikachurin, a dystroglycan ligand, is essential for photoreceptor ribbon synapse formation : Abstract : Nature Neuroscience" href="http://www.nature.com/neuro/journal/vaop/ncurrent/abs/nn.2160.html" target="_blank">Pikachurin, a dystroglycan ligand, is essential for photoreceptor ribbon synapse formation : Abstract : Nature Neuroscience</a>

We identified pikachurin, an extracellular matrix?like retinal protein, and observed that it localized to the synaptic cleft in the photoreceptor ribbon synapse.</div>

大阪バイオサイエンス研究所の古川貴久研究部長らが発見。光に関係するからってことで、「ピカチュリン」と命名。話題ですね。]]>
      
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