アメリカでは、スーパーボールのテレビ中継で流されるCMが、毎年大きな注目を集める。日本で言えば(ないけど)その昔家族が揃って見る時代の「紅白歌合戦」にCMが流されるようなものとでもいうか。
なかには、1984年のアップルのCM(ジョージ・オーウェルの小説『1984』をモチーフにした作品)のように、伝説として語り継がれているものもある。(過去の作品を「Super Bowl Ads(SPIKE)」や「SuperBowl-Ads.com」で見ることができる)
そのCMで、ウェブサイトと連動させるスタイルが出始めたというのが1998年のこのクリップ。実際、スパーボールでのCMによって多大なアクセスを稼いだといった事例も報告された。たとえばジョブ・マーケットの「Monster.com」はなどだ。年商の半分ほどをもスーパーボールCMに投じた企業もあったとされる。思えば、1999年から2000年にかけてが、ドットコム企業の全盛期だった。
ひるがえって、日本では昨年、検索連動型CMが話題になった。十年前のスーパーボールCMがトラフィック(アクセス数)基盤を拡大するためのCMだったのに対し、日本のそれは、より深いコミュニケーションに進むためのきっかけとしてのCM。テレビCMとの連動にまつわる風景も、進歩したということか。
【その他、十年前の一週間】
by 小橋昭彦 : 08年01月26日