ホーム雑学コラム副題を読む十年を読む自分探しの雑学雑学ネタのメモ

ざつがく・どっと・こむ

ちょっとサイエンスな雑学を人生にひきつけて考えるコラム集

ひとまね

 食器を洗っていると、踏み台を持ってきて自分もやるといって、台所を泡だらけにする。掃除機を動かしていると、お掃除するといって親から掃除機を奪う。といっても電気は切っているので、ただ掃除機を床にぶつけているだけ。
 子どもというのは本来はおてつだいが大好きなんだなあと、3歳になったばかりの息子を見ていると思う。最近ではずいぶんお皿の洗い方、片付け方もうまくなったし、掃除機の動かし方もうまくなった。泡だらけになるから、掃除機が壊れるからと触ることを禁じていたら、お手伝いなんてしない子になっていたかもしれない。
 文字や数字を使いこなすことで知られるチンパンジー、アイの息子アユムが1歳を超えた。ずっと母親の腕に抱かれつつその勉強に参加してきたアユムは、約10カ月齢のとき、自ら「問題ください」を意味する白い丸に手を触れ、画面に出てきた「茶」の文字を触れると、出てきた選択肢の中から正しく茶色の四角形を選んだという。母親の様子をただじっとみていただけで、覚えたのだ。
 西アフリカのボッソウに棲む野生のチンパンジーは、石器など多様な道具を使うことで知られている。その作り方や使い方を学ぶのも、親や大人のようすをじっくり見ることにはじまる。
 アイとアユムの世話をしている京都大学霊長類研究所の松沢哲郎教授が、チンパンジーの教育の基本をこう記している。親が正しい手本を示すこと、そして子どもからの自主的な働きかけをいつも寛容に受け止めること。それはこの3年、ぼくが子育てを通じてずっと感じてきたことでもあった。
 ヒトの子どもとチンパンジーをいっしょにすることは失礼だろうか。いや、地球に生きる友人として、どこかに共通の何かが、やはりあるのだろう。

by 小橋昭彦 : 01年05月29日

小橋昭彦 on 2001年05月29日 11:15

アイについては、「京都大学霊長類研究所」及びその「チンパンジーアイのホームページ」をどうぞ。

小橋昭彦 on 2001年05月29日 12:45

今日の没ネタ。不思議のアリスのモデルとなったアリス・リドルの写真が競売に(日経4月21日)。

hanachan on 2001年05月29日 14:12

親が手本をしめすこと、子供からの働きかけを寛容に受け止めること。この二つの難しさよ!
基本であることはわかってはいるのですが・・・・・。

それでも、最近の事件報道に多い「すぐキレる」若者たちは、そういう育てられ方をされてこなかったというだけでは説明のつかない怖さを感じます。なにか、戦後の日本という国に起こったことの結果が出つつあるように感じるのは、私の考えすぎなのでしょうか?

nuts on 2001年05月29日 14:38

親が手本を・・・といっても父親の場合子供と接する時間が短いから、子供達は手本を見る機会が少ないのかなって思います。

実際に自分も父親は小学校頃から15年くらい単身赴任でしたから、顔を会わす機会も少なかったし、会話するテーマさえなかった。

親が積極的に子供と過ごそう。子供と一緒にいる時間を増やそう。って行動しないとだめかも。

今の自分はどうだろう・・・・今日は早くかえろかな。

感想・ご意見をどうぞ:


(必須ですが公開されません)


(お名前部分からリンクされます)

※上記をあなたのPCに記憶させますか?



トラックバック

produced by 小橋昭彦  お願い