小橋 昭彦 2018年8月22日

夏休みを利用して里帰りした長男が、大学の友人を泊めていた。自分も学生時代に同じことをしたと懐かしく思いつつ、培われていく友情について考えている。

カンザス大学のジェフリー・ホール教授がこの春に発表した論文によれば、親友になるには200時間以上の時間を必要とするそうだ。引っ越しをして新天地で過ごし始めた人と大学の新入生たちを対象に調査した結果。
200時間というと、1日2時間として3カ月。いや、親しき友なら1日6時間一緒に居たっていいだろう。だとすれば1カ月。ただし、職場での関係のようにただ一緒に過ごすのではなく、趣味ごとを一緒にするなど自由な時間を過ごすことが、重要らしい。

それにしても。どちらかというと人見知りな性格なのだけれど、今から四半世紀以上前の若い日、あの四月をどうして乗り越えたのかと、いまだに冷や汗がでる。新しい教室の、ときに40人という、新しいクラスメイトたち。
ぼくはそこで、なんと声をかけ、どのようにして友を得たのだったか。
遠い日はかなたで、思い出せない。ただ、今も信じあえる友が、あの頃から変わらずにいる。

2 thoughts on “ともだちになるまでの時間

  1. Physicallyに一緒にいるのと、SNSなどで繋がってお互いのTimelineを共有したりするのだとどういう違いが現れるのかというのも知りたいですが、そもそもmobile nativeな世代は「一緒に過ごす」という「一緒」の概念が空間を限定しないという可能性もあるかもしれないですね。

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